スコティッシュフォールドの特徴と注意したい病気

スコティッシュフォールドの特徴と注意したい病気

スコティッシュフォールドの特徴と言えば何を思い浮かべますか?スコティッシュフォールドは、ペットとして人気がある猫の種類です。スコティッシュフォールドの特徴、一緒に暮らす時に注意したい病気についてご紹介します。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

スコティッシュフォールドの特徴

3匹のスコティッシュの子猫

スコティッシュフォールドの特徴である耳

耳が折れたスコティッシュフォールド

スコティッシィフォールドの大きな特徴は、丸い顔に丸い目、そして折れ曲がった耳があげられます。スコティッシュフォールドという名前は特徴からきており、Scottish=スコットランドの、fold=フォールド(折りたたむ)という意味から来ています。

スコティッシュフォールドの特徴である耳が折れるのは遺伝的なものですが、スコティッシュフォールドの特徴である耳は全てが折れ耳なわけではなく、全体のうちの3割くらいだと言われています。

スコティッシュフォールドの特徴である折れ耳になるスコティッシュフォールドの耳は、生後1週間から1ヶ月ほどで折れ曲がってきます。

スコティッシュフォールドといっても、特徴である折れ耳もいれば、真っ直ぐな耳のものもいるということですね。折れ耳になっていないスコティッシュフォールドの耳の特徴は、他の真っ直ぐな猫種よりも小さめになっています。

その他のスコティッシュフォールドの特徴としては、ずんぐりとした体つき、短めの足、長めの尻尾が挙げられます。

スコティッシュフォールドの被毛の特徴

スコティッシュフォールドの子猫達

また、スコティッシュフォールドには、短毛もいれば長毛もいるのが特徴です。スコティッシュフォールドの被毛のパターンは、単色のほか、バイカラー、三毛など様々なものがあります。

長毛のスコティッシュフォールドは、短毛よりも数が少ないとされており、さらに折れ耳であればもっと珍しいとされます。長毛のスコティッシュフォールドは、ハイランドフォールド、またはロングアンドフォールドとも呼ばれて、とても人気があります。

スコティッシュフォールドの動きの特徴

スコ座り

スコティッシュフォールドがよくする特徴的なポーズとして有名なのが、通称スコ座りがあります。尻尾の付け根の背中側を下にしてお腹を上に向けて座り、とてもかわいらしいと人気のある特徴的な姿です。

特徴的なスコ座り、グルーミングの際などによく取られますが、他の猫とは違う体勢のために、スコティッシュフォールドならではのポーズとしてとても人気があります。

スコティッシュフォールドの性格の特徴

また、スコティッシュフォールドの性格はあまり過剰なアピールをせず、温和な性格で、おっとりとしていてどちらかというとおとなしいのが特徴の猫です。スコティッシュフォールドの中でも特に長毛種はおとなしく、鳴き声も小さめだと言われています。
中には気の強い猫もいますので、一般的な特徴ということで紹介します。

スコティッシュフォールドの特徴から注意する事

座るスコティッシュ

スコティッシュフォールドの特徴的な病気『骨軟骨異形成』

スコティッシュフォールドの特徴である折れ耳は、遺伝ですが、骨軟骨異形成という症状のひとつと言われています。骨軟骨異形成とは、骨や軟骨が正常に形成されないために、肢の関節や尾の関節などに痛みが生じて、正常な運動が出来なくなる病気です。

スコティッシュフォールドの骨瘤(こつりゅう)

骨や軟骨は、耳だけではなく全身にあるものですから、折れ耳であるということは、全身の軟骨にも異常が起きる可能性があると言えるのです。具体的には、手足の先端の軟骨などに骨瘤という骨の塊ができて、成長とともに膨れ上がって行き、痛みがあるのはもちろん、うまく歩いたり動いたりできなくなることがあります。

スコティッシュフォールドの特徴的な「スコ座り」に注意

スコティッシュフォールドがとる特徴的な座り方「スコ座り」も、座る時に手足などの負担を減らしたり、痛みを軽減したりするためにとるもので、骨軟骨異形成の影響があるためではないかと考えられています。

また、腰や股関節の形成不全のために、スコ座りという体勢をとってしまうのではないかとも言われています。つまり、スコティッシュフォールドがひんぱんにスコ座りをしていたり、手足を床につけなかったり、あまり遊ばなくなったりしたら、注意が必要なのです。

その動きをすることは、骨軟骨異形成のために痛みを感じているのかもしれないということだからです。スコ座りのポーズをするのは、体が柔らかいから、とか、かわいいポーズを取っているからというわけではない、ということなのですね。

スコティッシュフォールドの特徴的な病気を早く見つけるのは

普段から手足の先端や尻尾をよく触ってあげて、骨瘤ができていないかを確認してみることも大切です。ただ、もし骨軟骨異形成が発見されても、動物病院では完治は出来ないとされていて、鎮痛薬で痛みを軽減することしかできません。

異常があれば出来るだけ早く気づいて、病院に連れていって早めに対策をするということが大切です。

スコティッシュフォールドの特徴でかかる病気

スコティッシュ2匹

スコティッシュフォールドの特徴からかかる可能性がある病気は、以下が挙げられます。

スコティッシュフォールドの特徴、折れ耳でかかる病気

  • 外耳炎
  • 耳ダニ感染症

スコティッシュフォールドの特徴である折れ耳は耳の病気にかかりやすいと言われています。その中で特徴的なのが耳垢や細菌などが原因で、耳にかゆみや腫れなどの炎症が起きる外耳炎があります。

特に折れ耳のスコティッシュフォールドは、汚れもたまりやすいので、外耳炎になりやすいと言えるでしょう。また、耳ダニ感染症もスコティッシュフォールドが気をつけたい病気です。

耳に汚れや傷がないか、定期的にチェックしてあげる必要があるでしょう。耳垢が黒くワックスのようになっていた場合にも、耳ダニ感染症になっている可能性がありますので、耳垢にも注意しましょう。

スコティッシュフォールドの特徴である体つきでなりやすい病気

  • 骨形成異常症
  • 肥大型心筋症

先述したスコティッシュフォールドの特徴で、足や尾の骨が変形したり、軟骨が増殖や変形して骨瘤ができたりする遺伝性の疾患として、骨形成異常症があげられます。骨形成異常症は、手足などの軟骨に骨瘤という塊ができたり、手足に痛みを感じて動きにくくなったりします。

特に、折れ耳が特徴のスコティッシュフォールド同士を交配させて生まれた子猫によく見られる疾患のため、スコティッシュフォールド同士を交配させてはいけないと言われています。

そのほかの病気では、肥大型心筋症があげられます。肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなってしまうことで体に血液を十分に送ることが出来なくなる病気です。

血液が全身にうまく行き渡らないために、あまり運動しなくなり、呼吸困難になったり、歩き方がおかしくなったり、動く時に痛がるようになったりします。この病気にかかりやすい猫種の中にスコティッシュフォールドも含まれています。

飼い主さんが目に見えてスコティッシュフォールドの異常に気づく時には、症状が進行してしまっているため、すでに悪化してしまっていたり、命にかかわる状態になったりすることもあります。

スコティッシュフォールドは大人しくおっとりしているのが特徴だから、と放置しているうちに、体調が悪化している可能性もあるということです。出来る限り健康診断をすることで、スコティッシュフォールドの異常に早めに気づいてあげるということが大切です。

スコティッシュフォールドの特徴と注意したい病気のまとめ

スコ座りをするグレーのスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは見た目や動きなどに特徴があって、とても人気があるスコティッシュフォールドですが、特徴のある体つきであるために病気に注意が必要です。

スコティッシュフォールドの特徴である折れ曲がった耳には汚れがたまりやすいので、耳掃除をすることも重要です。

特に、骨軟骨異形成は注意が必要で、遺伝性で成長とともに症状が現れて来ますので、スコティッシュフォールドの状態をよく見ていてあげましょう。この病気のある猫は異常に爪切りを嫌がる傾向がありますので、注意してください。

大人しいだけなのか、体に異常が起き始めて痛みがあるのか、飼い主さんが気づいてあげることが大切です。少しでも異常が見られたら、動物病院に連れて行き、診てもらうようにしましょう。

また、スコティッシュフォールド同士の交配で遺伝性の疾患が発症する確率が高いので、飼い主さんはそのような交配が起きないように気をつけましょう。

普段からスコティッシュフォールドの特徴をよく理解して、かかりつけの獣医さんを持ち、何かあったらすぐ相談出来るような環境を作っておくことが大切です。

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