触ると嫌がる猫の体の箇所
触ると嫌がる猫の体の箇所には、どんな部分があるのでしょうか?
- 尻尾
- 足先
- お腹
- 肉球
- ひげ
尻尾
尻尾は神経が集中している部分なので、触ると嫌がる事があります。優しく触れる分には気にしない場合もありますが、強く掴むのは避けましょう。特に赤ちゃんや小さな子供は、良く分からずにギュッと掴んでしまう可能性があります。嫌がった猫が、攻撃するのを防ぐため、十分に気をつけてください。
また、尻尾を引っ張るなどして外傷を与えてしまうと、「猫ふんじゃった症候群」となり、尻尾の中にある神経を傷つけ、体に障害が生じる事も。猫の尻尾を踏んだり挟んだりすると、尋常でない叫び声を上げます。間違えて衝撃を与えないよう注意しましょう。
足先
猫の足先も、敏感なので触ると嫌がる部分です。触ろうとして手を伸ばすと、ササっと避ける猫も、多いのではないでしょうか?軽く触れる程度でしたら触らせてくれる事もありますが、それでもかなり神経質に気にします。掴もうとすると手を引っ込めます。前足も後ろ足も、触ると嫌がるのですが、特に後ろ足に触られるのを嫌がる猫が多い、と言われています。
お腹
お腹は守る骨がなく、柔らかいので急所となり、むやみやたらに触ると嫌がる事が多いです。信頼していない人や動物に対しては、お腹を見せる事もしないでしょう。信頼関係が出来上がると、お腹を見せる場合もありますが、それでも触ると、本能的に猫パンチやキックが飛んでくる事もしばしば・・・。猫にもよりますが、基本的にお腹は、触ると嫌がる事の多い、体の部分です。
肉球
ぷくぷくとしてかわいい肉球。思わず触れたくなってしまいます。でも、肉球も、触ると嫌がる猫は多いです。爪切りの際は必ず、肉球に触れないといけませんので、肉球を触られるのが嫌な猫では、爪が切れない事も。できれば子猫の頃から、肉球に触るのを慣れさせておくと良いですね。
ひげ
猫のひげは猫にとって、とても重要な部分です。空気の動きや周辺環境を感じる為に必要な器官なのです。猫のひげは人間の物とは異なり、体の奥深くに繋がっていて、神経に密接しています。ですから、むやみに触ると嫌がるのはもちろん、抜いたり切ったりしてはいけません。
触ると嫌がる猫とどう付き合う?
触ると嫌がる程度にもよりますが、必要がない限り、触ると嫌がる猫には無理に触れない方が良いでしょう。猫のストレスになるばかりでなく、嫌がる猫の攻撃で、飼い主さんが傷ついてしまう事もあります。
爪切りや体のお手入れなど、どうしても行わなければいけない場合は、トリミングサロンなど、プロにお願いしても良いでしょう。その場合、猫専用のところや動物病院が併設されている所など、猫の扱いに慣れているサロンを選択してください。
トリミングサロンを利用するのは犬が大半で、猫も受け付けている所でも、猫の扱いに慣れていないサロンもあります。そのようなサロンに大切な愛猫を預けて、トラブルが起きる可能性があるので、サロン選びは慎重に行ってください。
自宅では、なるべく子猫から、人が触れる事に慣れさせる事。既に成猫の場合で触ると嫌がる場合は、少しずつ、おやつを与えるなどして、慣れさせて行きましょう。体に少し触れたらおやつをあげる、というのを繰り返し、「体に人が触れる=良いことがある」というイメージを植え付けて行くのです。初めは触ると嫌がる事が多いでしょう。根気がいる作業となりますが、どうしても必要な場合は焦らずに行って行きましょう。
触ると嫌がる猫の病気
病気で体に痛みや違和感がある時、その部分を触ると嫌がる場合は多いです。いつもは触れても大丈夫なのに、急に嫌がるようになった、という場合、何かしらの異常があるのかもしれません。猫が触ると嫌がる時に、考えられる代表的な病気を、お伝えします。
- 緑内障
- 乳腺炎
- 黄色脂肪症
- 脱臼
- 中耳炎
- 気管支炎
- 副鼻腔炎
緑内障
緑内障には、急性と慢性がありますが、急性の場合は目に強い痛みが出るので、頭に触るのを嫌がる、元気や食欲の低下、光を眩しがるなどの症状が見られます。酷くなると視力を失うことも。緑内障は何かしらの原因で、眼圧が上がる事で起こります。治療は上がった眼圧を下げつつ、原因の治療も行います。緑内障の予防は難しいですが、早期発見早期治療が重要です。
乳腺炎
細菌感染や母乳が乳腺内に残ってしまう事で、乳腺に炎症が起きてしまいます。痛みが出るので、乳房を触ると嫌がるのです。子猫を急に母猫から引き離すのを避け、飼育環境は清潔に保ちましょう。治療は乳腺炎の原因によりますが、溜まっている母乳の搾乳や、抗生物質の投与などを行います。
黄色脂肪症
ビタミンEが不足し、不飽和脂肪酸を過剰摂取すると起きる病気です。食欲低下、発熱、痛みなどが現れ、体に触ると嫌がることも。不飽和脂肪酸はマグロやアジ、カツオなどの青魚に多く含まれる物質です。普段から青魚だけを与える事は避け、バランスのとれた食事を与えてあげてください。
脱臼
先天的の脱臼もありますし、落下や交通事故などで脱臼することも。歩き方が不自然になり、触ると嫌がるようになります。事故で脱臼した場合は、脱臼だけでなく内臓の損傷や骨折などが見られることもあります。早めに受診して、治療を行いましょう。できる限り室内で飼うようにすると、事故による脱臼の可能性は低くなるでしょう。
気管支炎
猫風邪やマイコプラズマなどの感染が原因で、気管支に炎症が起きてしまう病気です。咳や嘔吐、鼻水、目やに、流涙、発熱、食欲低下などが見られます。症状が重くなると胸の痛みが出てきますので、胸の辺りを触ると嫌がるようになります。抗生物質などで内科的治療を行いますが、定期的なワクチン接種で、防ぐ事ができる病気です。
副鼻腔炎
細菌やウイルスに感染し、炎症が服鼻腔にまで広がったものが副鼻腔炎です。鼻水やくしゃみが起き、鼻が詰まる事で呼吸が荒くなります。炎症が進行すると鼻筋や額が腫れてくるので、痛みが出て触ると嫌がるようになります。治療は抗生物質やチューブによる服鼻腔内の洗浄などを行います。定期的なワクチン接種を行い、予防に努めましょう。
中耳炎
耳ダニや細菌などにより、鼓膜の奥にある中耳にまで、炎症が広がった状態です。外耳炎から中耳炎に発展する事が多いので、外耳にも炎症がある場合が。痛むので、頭を触ると嫌がる事があります。治療は抗生物質の投与を行いますが、改善しない時は外科手術が必要になる場合も。予防には、まずは外耳炎にかからないよう、注意する事です。マメに愛猫の耳をチェックして、異常がないか確認してあげましょう。
まとめ
猫は心を許した人以外、触ると嫌がる傾向があります。もちろん個体差がありますので、人懐こい猫では初対面の人でも触らせてくれるかもしれません。猫を触る時は、優しく触るようにしましょう。強く力を入れて触ると嫌がる事が多いです。病気で触ると嫌がる場合も心配です。愛猫の様子を良く観察し、普段と違う様子が見られたら、早めに受診するようにしてくださいね。
40代 女性 いずみ
ですので、耳付近を触ると嫌がると外耳炎になりかけているなと気がつきます!
早めに頂いている薬を塗りますが、冬は治りにくいので早めに獣医師に診ていただきます。
治療も楽ですし、猫ちゃんの負担も少なくてすみます。外耳炎は、ひどくなると中耳炎になる時もあるので気を付けましょう。我が家の猫ちゃんも子猫の頃から、外耳炎に悩まされてきましたが、高齢になってからは、外耳炎になりにくくなり、とても楽なようですよ。