ひとりぼっちの子猫との出会い
猛暑が続く夏のある日、務めていた会社で一匹の子猫が保護されました。道路の側溝で朝から夕方までずっと鳴いていたとのこと。あたりに母猫も兄弟も見当たらず、会社の方が見かねて一時保護してくださったそうです。
初対面
一時保護してくださった方から「里親になってほしい」とご縁のお話があり、家族にも連絡したところ「ぜひお迎えしたい!」ということでさっそくその日に会いに行くことに。
おうちへ連れて帰る前にまず動物病院へ連れて行こうと思っていたのですが、保護された際ひとまず動物病院へ連れて行ってくれたようでした。
暑い中ずっと鳴き続けていたせいで脱水状態だったようですが、健康体で病気も心配ないとのこと。
野良だったので「人を怖がるかな?」と心配していましたが、初めて顔をあわせた途端、ニャーと鳴いてこちらへ向かってきてくれました!
おとなしく抱っこさせてくれて、とってもひとなつっこい様子。
とっても愛おしく、このひとりばっちの子猫を引き取る心が決まった瞬間でした。
子猫とくらす準備と心配事
ねこと一緒に暮らすのは10年ぶり…
我が家はみんな動物大好き。でも猫と一緒に暮らすのはかなり久しぶりなのでお世話グッズが何もありません!とにもかくにも急いで子猫を迎える準備をスタートしました。
- 子猫用のキャットフード(一か月を超えていたのでミルクではなくカリカリ)
- ごはんと水の器
- ゲージ
- 猫用トイレ
- 首輪
以上を買い揃えました。ばたばたでしたが子猫を迎える準備万端です!
病院で再検査
一時保護してくださっていた方が動物病院に連れて行って基本的な検査はしてくださっていたものの我が家では犬と一緒に暮らすということで、もう一度動物病院で診断してもらうことに。
- ノミやダニはおらず、病気も持っていない
- 脱水状態もよくなっている、水も飲めるしごはんもちゃんと食べれる健康体
- 生後一か月程度で、たぶん女の子
- あと数か月したら避妊手術を施す
というもので安心できる結果でした。
はじめてのワクチンを打ってもらい、元気なようで一安心!
先住わんこと仲良くできるかな?
我が家には中型犬の雑種の「はる」が暮らしています。はるは山奥を一匹でさまよっているところを保護されました。縁があり一緒に暮らし始めて6年になる、大人しくて優しいわんこです。
猫とは一緒に暮らしたことが無いうえに、体も大きいので噛んだり吠えて怖がらせてしまわないかな…と少し心配していました。
子猫が我が家へ!それからの日々
あきとはるの顔合わせ
あきとはるの顔合わせは大成功!あきは自分より数倍大きなはるに怯えることもなく、はるは吠えたり噛んだりせず、お互いの鼻先をあわせて「はじめまして」のあいさつができました。
あきはとっても頭がよいのか、初めてのトイレも完璧!ごはんもお水もしっかりとって、すくすく健康に成長していきました。子猫らしく子猫らしく元気に走りまわり、ゲージの隙間に体をぎゅうぎゅうに押し込んで脱走を企てたり…。ずっとみていても飽きません、あきはとっても楽しく過ごしてくれて、我が家に笑顔が増えました!
はるとの相性も抜群だったようで、二匹は兄妹のようです。時にははるのしっぽを追いかけて遊んだり、はしゃぎ過ぎて少し叱られたりと、二匹はよく一緒に過ごしており、その姿はとっても微笑ましく癒されるばかりです。
あきは寝相の癖がすごい!見る度に笑ってしまいます。お気に入りの座椅子(あき専用爪とぎと化し布がぼろぼろ)で様々な寝相を披露してくれます。すごい体制だなぁと思いますが、気持ちよさそうにぐっすり熟睡しているのでいつも笑いをこらえながら撮影しています。
あきが家族になってもう2年が経ち、とっても素敵な美猫さんに成長しました!小さなロケットのような破天荒な性格は今はもう落ち着き、クールでたまに甘えん坊なツンデレお姉さんになりました。
今でもはるとあきは仲良しで、大人になった今でもはるに飛びついて遊んだり、一緒におひるねしたり、お互い穏やかに楽しく過ごしています。
まとめ
あきは我が家に笑顔と癒しを増やしてくれた、とっても大切な家族となりました。あきのように保護され、家族として迎えられる命がある一方、誰とも出会えずに悲しい結末を迎えてしまう命もたくさんあるのだと思います。
そんな悲しい運命が少しでも助かるよう日々祈っています。動物を保護することに興味がある方が増え、この記事が少しでも参考になればと思います。