母猫は最後まで子猫たちを守りたいと願った
通報・発見
子猫たちを懸命に育てていた母猫が、何らかの理由で命を落としました。そして塀と塀の間の狭いすき間に詰まったゴミの間に横たわる母猫の遺体に、残された子猫たちはまだ吸い付いて乳を飲んでいたのです。(遺体の場面はカットしていますので、苦手な方も安心して動画をご覧ください。)
生きていればこそ母乳は何よりの栄養ですが、こうなってしまっては悲しいことに、劣化した母乳は子猫にとって毒ともなります。一刻も早く子猫たちを保護しなければなりません。
まず1匹、白っぽい子をつまみ上げることができました。
層をなしたゴミの上をさらに奥へ進み、紙の箱をどけると、その下に子猫が隠れていました!でもよく見ると、さらにその奥にもう1匹います。実は子猫は全部で5匹いるようです。
突然近づいてくる巨大生物・人間を前に子猫たちはパニック。必死に逃げようと、1匹は空き缶の下にもぐり込んで行きました。狭くて思うように動けない場所で、果たして子猫たちをつかまえることができるのでしょうか。
空き缶、空き瓶をかき分けて、いました!無事に確保。
奥の壁に張り付くようにしていた子も。
さらにもう1匹、隠れていた子をつかまえることができました。
もう1匹はどこに。ガラス瓶などが子猫の上に崩れ落ちたりしないように注意深くゴミをかき分けます。奥まったすき間に腕を伸ばして、出ました、5匹目。これで全部のはずです。念のために他に子猫が取り残されていないことを確認し、そして母猫の遺体を袋に入れて、撤収です。どうして命を落としたのかわかりませんが、最後まで子猫たちに寄り添った母猫の強い意志を感じます。
ケア
母乳を飲もうと、遺体に吸い付いていた子猫たちが病気にかかっていないかどうか、すぐに検査が必要です。元気ではあるので、まずは体を洗うところから。エリー、デイヴィー、カイ、オニックス、クレアの順にきれいになりました。
診察の結果、子猫たちは健康であることが確認されました。母親を失った悲劇の中で、せめてもの幸運です。
少し落ち着いてきて、ごはんもモリモリと食べました。
それから
一時預かり施設に移動したきょうだいたちは、すでに新しい環境に順応し始めているようです。まだキトゥン・ブルーの瞳で足元も不安定ですが、元気に遊びます。そして何より、人の手のぬくもりを楽しんでいる様子。母猫が守りたいと願った子猫たちの命を、人が引き継いでいきます。
動画を観ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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