初めての猫との暮らし…保護猫を迎えて知ったこととは?

初めての猫との暮らし…保護猫を迎えて知ったこととは?

今まで猫と暮らしたことが無い初心者の私が猫を里親として迎え入れた経験と、保護猫を通して始めて知った事をご紹介します。

【私と愛猫との出会い〜押本綾香さんの体験談〜】

我が家に猫を迎えたいと思ったきっかけ

私は小さいころからずっとお世話する事が好きで、金魚や昆虫などを飼っていました。

それから一軒家に引っ越した事がきっかけで、犬・猫を飼いたいなと思い始めました。芸が出来たり心を通わせる事が出来る動物に憧れがあったのです。

ブルーのシャツで寝ている猫

猫を飼うイメージ作りから

自分が猫の立場だったらどうして欲しいのかを考え、それをすぐにしてあげることができれば信頼関係ができ、問題なく一緒に住めると思っていました。

インターネットや動画、本から情報を得て、基本的な衣食住を整えてあげれば絶対に私にも出来るはずだと考えていたのです。

猫のスペシャリストから学ぶ

今インターネット上では沢山の保護団体が、毎日の様に里親を募集しています。写真を見てお迎えしたい子を見つけたら、その団体とコンタクトを取りスタートする所が殆どだと思います。

それぞれ違いはありますが主に確認される内容を挙げると、

  • 住居環境
  • 家族構成
  • 日中何時間くらい家を空けるか
  • その子の健康の為に必要な事を優先できるか
  • 自宅の中に猫ちゃんの安全対策ができるか、また準備したら写真を送る

以上の内容は最低限聞かれると思います。全て確認が終わって、決定の返答が来るまで数日~1、2週間かかる事も多々あります。

私は初めてだったので、思っていたより条件をクリアするのは難しいと感じました。それで猫を危険な目に合わせてしまうリスクを学ぶ勉強になったと思います。

マグカップと猫

猫との相性は、自分では分からない?

猫に必要なお世話がきちんと出来るのか、最低限必要な知識や経済力、かけらる充分な時間があるか、1匹ずつ必要なお世話が出来るのか等を審査され、保護団体から結果が通知されます。

すぐに里親が決まりそうな子は他にも多くの条件の良い希望者がいるので、自分が選ばれるのは更に難しかったと思います。インターネットで私がお迎えしたいと決めた猫はなかなかOKが出ませんでした。

片手に抱かれる子猫

ご縁はひょんな所に

そうこうしている間に5ヵ月が過ぎていました。そんな頃あるサイトに、「生まれつき噛み合わせが悪い子がいてブリーダーが里親を探している」との情報を見つけました。

電話をしてみると、まだ誰も問い合わせがないとの事。その時不思議と、これから一緒に暮らすだろうなという縁を感じました。自宅からは2時間ほどかかる場所でしたが、すぐに会いに行きました。

噛み合わせのせいもあってか食欲が無いようでとても小さく見えました。私は1週間に1度そこへ通い、その間色々勉強をして、3回目で我が家へお迎えする事が出来ました。

どの子だって等しくお世話をされる権利があり、飼い主の義務がある

初めてお迎えする猫でも、飼い主が初心者だからと言ってペナルティー付きの生涯を送って良いはずがありません。それを満たす為に飼い主側の経験や知識、責任ある行動が必要であり、それを人の間で人同士が声に上げていかなければ不幸な猫が減って行きません。必要な事はどの猫でも同じです。

  • 定期的に信頼のおける動物病院で診てもらう
  • 毎日のスキンシップで身体の変化に直ぐ気付く
  • 避妊去勢していなければ、完全室内飼い(脱走防止策)
  • 出会いに感謝する気持ち
  • 生涯を共にする覚悟と責任(最期まで看取る)

そう思いませんか?

出会う前の苦しさは、私にとって良い勉強期間

半年間の紆余曲折を経て、遂に出会った猫が我が家に来たベル子です。1年が経ちますが幸せいっぱいの毎日を過ごしています。

長毛種のため月1回シャンプーをしたり、換毛期は毛玉が酷くならない様に毎日の3倍ブラッシングは欠かせません。

私もベル子も初めての経験を共に重ねる中で、お互いの癖や行動パターンが分かって来て、苦手な事や不慣れな事は試行錯誤しながらもハードルを乗り越えて来ました。

実家で犬を飼っていたり、今までインコやウサギまでは経験がありましたが、ベル子が来る事になって学んできた事は、更に新しい発見とまだ知らなかった幸せの連続です。

幸いな事に顎の状態も良く、たまに口からカリカリがこぼれる事があるもののご飯も沢山食べられる様になり、すくすく大きくなりました。

食後はおもちゃで思いっきり遊んだり、眠くなれば大あくびもします。獣医さんの「大丈夫」というお墨付きも頂き、今のところは健康体そのものです。

毛繕いする猫

猫と共に暮らすようになり、ますます魅了される日々

ベル子はもう立派な家族の一員です。1日中家族と一緒。朝起きれば1人1人に挨拶をしたり甘えたり…鳴き声で何を訴えているのかも分かって来ました。人の会話も理解しています。特に「ご飯」は絶対分かっていますし、おやつはどうすれば貰えるかも。

しかも、おやつは家族1人1人に対してアプローチ方法を使い分けています。ベル子にはお留守番や爪切り、シャンプーなど嫌な事を我慢してもらうこともありますが、そんな思いをした後の嬉しいご褒美を必ず忘れない様にしてストレスを溜めない様にし、安心して心身共に健康に暮らして欲しいです。

保護猫を救う活動をする多くの人がいる

我が家に来たベル子は、沢山の事を学ぶきっかけをくれました。元はブリーダーのもとで他の役割の為にこの世に生を受けたものの、身体の理由で生まれた後100何十キロの長距離を移動して里親を探している子がいる事。

また元は人間に飼われていたのを含め、野良としての生活を余儀なくされ、安心して住める場所を無くし、生と死の狭間を毎日やっと生き延びている様な子がいる事。

全てのペットに共通して、私たち人間が途中で命の責任の放棄をする事は絶対にしてはなりません。人同士がそれを話し合って、広めていかなければならないと思うのです。

まとめ

今は様々な媒体から良い情報も悪い情報も入って来ます。まずは自分の意見を持つ事が第一歩だと私は考えています。

猫にとって幸せなのかどうか、という観点で学ぶべき事や行動に起こす事を考えながら、沢山の幸せをくれる猫たちに感謝をしつつ毎日を暮らしたいです。

撫でられたところ

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