倉庫に置き去りにされた子猫…いくつもの障壁を越え家族に!

倉庫に置き去りにされた子猫…いくつもの障壁を越え家族に!

自宅の隣にある資材倉庫に、母猫に捨てられた生まれつき体の小さかった子。その子を自分の手で将来に渡って助けられるかどうか悩んだ時間。しかし、結果的に大好きな家族が増えて最高の日々です。

【私と愛猫との出会い〜もみちゃんさんの体験談〜】

保護ねこのサイトで検索していた日々

子供のころから猫や犬、鳥、ハムスターを飼っていた私。しかも、ほとんどが野良で生まれて弱っていた子や保護された子ばかり。気づけば保護して,気づけば家族になっていた。一軒家で古い持ち家だったので、細かいことも気にせず、親も自由にさせてくれていました。

そんな動物が常にいたのが当たり前だった私は、大人になって賃貸のお家に住んでおり、少し前に『ペット可』の物件に引っ越してきました。自分の子供にも、動物と暮らす素晴らしさや楽しさを知ってほしいと思っていたので、できれば猫を飼いたいと思っていました。

それから、保護猫のサイトや譲渡会の情報などを調べては、踏み出せず、実行できずに毎日見ているだけでした。

我が家に来てくれた猫

子供がアレルギーかも?

猫を飼うにあたり、気持ちも盛り上がってきたある日のことでした。たまたまペットショップを覗いていたら店員さんに、猫ちゃんを抱っこしませんか?と声を掛けられ、喜んで抱っこさせてもらいました。

アメショーの子猫、めっちゃかわいい!子供も撫でて抱っこさせてもらいました。ニコニコ、目がキラキラ、すごく喜んで最高の顔をしていました。

しかし、店を出てぐらいから…子供の目が赤くなり、顔が少しアレルギーのような?症状が…。まさか、猫アレルギー?すべてがガラガラと音を立てて崩れたような気がしました。

保護猫サイトで、どの子がかわいいかな~なんて、譲渡会の日を調べたりして結構絞っていたりしたので、もう猫が飼えなくなるのかと思い絶望を感じました。

動物園や牧場など、今までたくさんの動物と触れ合っていたので、なんで突然、この猫だけ?ととても落ち込みました。とりあえず、血液検査をしてみようということで病院へ。

小さかった頃がなつかしい

諦めかけたそんなとき…運命の出会い

子供の血液検査を待っている3日の間に、まさかの出会いがありました。

アメショーを抱っこした次の日、家の周りのどこかで子猫の鳴き声が聞こえました。しかも、しばらく鳴いていました。どこか探しましたが見つからず、その日は何も思わずに「どこかいったのかな~」と思ったくらいでした。

次の日、また朝からずっと鳴き声が聞こえています。これはどこかで困っている子がいるに違いないと、気になり、家の周辺をくまなく探すことに20分。どうやら、隣の土木系の会社の無人の廃材置き場のようなところから聞こえることを確認しました。

夕方になり、資材置き場に男性が現れたので、柵ごしに声をかけ猫がいることを伝えました。その男性は、「何日か前に倉庫の中で4匹ほど生まれたので、外に毛布にくるんで軒下に出したら3匹は母猫が持って行ったけど、もともと一番小さな発育不良の子猫だけおいて行ったのかな」と言って放置。

助けてほしい、水だけでもやってほしいと伝えると、明日何とかするの一点張りでした。いるなら持ってっていいよ~とも言われましたが、我が家はアレルギーかもしれない子供がいる…どうしよう。

すごく迷い悩んだ結果、近所の動物病院の受付終了15分前まで猫のお母さんが迎えにきてくれることを祈って待っていました。しかし、昨日から鳴いていたのに、母猫はお迎えには来てくれませんでした。

この子を自分が抱き上げた瞬間に責任が発生する、そう思うと緊張感と怖さが一気にましました。しかし、天気予報で今夜は一気に冷え込みます、という見ていたので、1匹で耐えられるはずもなく放置できるわけがない!そう思うと、夢中で保護して、病院にいきました。

実際抱っこすると、すごく軽くて、大きめのハムスターのような小ささでした。冷え切っており、弱々しく鳴き続け、病院で重さをはかると140グラム。脱水症状などはあったものの、病気もなさそうでした。その日から、我が家の家族になってくれました。

猫の体重測定

自分にできるだろうか、不安より命を守りたい気持ちが勝った

うちに来てくれた猫はにゃーにゃーとよく鳴く子だったので、「にゃーた」と名付けました。生後2週間ほどで、目が開いたすぐくらいとのこと。ミルクを何時間かごとにあげることになりました。

かわいくてかわいくて、子供たちもミルクをあげるのを楽しんでやってくれました。あげた過ぎて兄弟で哺乳瓶を取り合っていたほどです。

ミルクを飲む猫

猫を保護したときは、命の重さ、責任、子供のアレルギーの有無など、心配しかなかったです。しかし、その時に助けなかったら夜を越せなかっただろうと思うと、やはり助けてよかったと思っています。

ちなみに子供のアレルギーですが、猫ではなかったと翌日に結果が出ました。

みるみる元気になって、今では大きなねこ

最初は片手に乗るような猫でしたが、すくすく育って今では4キロになり抱っこも重いほどに成長してくれました。

あのとき、勇気を出して猫を保護してよかったです。新しい家族が増え、外出があまりできないコロナの時代に、お家で一緒に楽しく過ごしています。

バケツ大好きにゃんこ

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