【私と愛猫との出会い〜たまみんさんの体験談〜】
保護猫キッシュを迎える際、わが家には月齢半年ちょっと先輩のお姉さん猫がいました。
猫は、基本的に単独行動をする自由気ままな生き物であることは理解していましたが、いつしか猫たちとの生活を強く望むようになった私は、保護猫を迎えようと決意し、インターネットで里親募集のサイトを見始めました。
写真を見てすぐビビっときたのが、隣県で保護されている生後1ヵ月ほどの子猫だった、茶トラのキッシュでした。保護主さまの職場に現れるようになり、車通りもあって危険にさらされていましたが、人馴れしていたため保護に至ったそうです。
保護主さまから「ぐるぐる喉をならしっぱなし」で「目がまんまるでおなかはぽんぽこりん」、「自分のあごにキックをしてはきょとんとしている」と紹介されていました。この文章だけで「なんてかわいいんだ!」と、とても惹かれました。
お迎えと共同生活
お見合いをした当日、その子を迎えたい意思を保護主さまに伝え、そのままキッシュは家族となりました。
先住猫と会わせる前に、感染症の検査やノミ・ダニの駆除、ワクチン接種などのため動物病院へと立ち寄り、他に爪切りもしていただいてから、我が家に帰宅しました。
まず、猫用2段ケージの中から慣れてもらう生活が始まりました。先住猫がケージの近くまできて「シャー」と威嚇をすることがありましたが、キッシュはあまり気にしていない様子でした。
1週間もしないうちに先住猫の威嚇もなくなり、2匹の距離はあっという間に近づきました。
心配していたトイレについては、保護主さまから引き渡していただいた紙砂を使いすんなりと移行できました。爪も、壁やカーテンでは一切研ぐことなく、段ボール製の爪研ぎを与えるとバリバリと上手に使ってくれました。
もちろん個体差がありますが、猫は繊細なので飼い主的には不安も多かったけれど、キッシュの場合は新しい環境への戸惑いもそこまでなかったのか、共同生活は心配していたほど大変ではなかったように思います。
猫のいる暮らし
茶トラは「温厚」「おおらか」「甘えん坊」などと言われることがありますが、キッシュはまさにその通りの性格をしています。先住猫とは違った「究極の甘えんボーイ」で、飼い主はいつも癒されています。
毎日玄関までお出迎えしてお帰りのキスをしてくれますし、毎晩添い寝をして、自律神経やホルモンバランスを整えると言われているゴロゴロ音を聞かせてくれます。
他にも、呼んだら来てくれたり、かわいい声で「ニャー!」と返事をしてくれます。
猫にはそういった面はないと思われがちですが、一緒に暮らして気付けた猫の意外なところ、たくさんあります。
優しいお兄ちゃん
そして我が家には現在、キッシュを含めて4匹の猫がいます。キッシュには弟妹となる後輩猫がいますが、毛繕いをしたり一緒に寝たりと、優しいお兄ちゃんぶりを発揮してくれています。
2度猫風邪を引いてしまったり、去年は耳血腫という病気を患い手術も経験しましたが、それ以外は元気で聞き分けもよく、手のかからないとってもいい子です。
おわりに
そんなキッシュは今年で6歳になります。一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、ますますお互いを理解しあえている感じがします。
そして、この子を家族にしてよかったなとつくづく思います。一生大切に、愛情を注ぎ続けます。
またキッシュを保護し里親探しをしてくださった保護主さまにとても感謝しています。保護されることによって、幸せになれる猫ちゃんが増えますように。そして私のように、猫との暮らしで幸せになれる飼い主さまも増えますように。