人生初の子猫が変えた運命…10匹の保護猫と歩む幸せな日々

人生初の子猫が変えた運命…10匹の保護猫と歩む幸せな日々

初めての猫から多頭飼いに…猫に魅せられ愛するまでに。10匹の世話は大変ですが、猫たちの幸せを第一に、充実した幸せ一杯に暮らしている様子を書いてみました。

【私と愛猫との出会い〜Neko10さんの体験談〜】

出会い

子猫に出会ったとき、夜9時を回っていました。その日、乗馬クラブでロッカーの整理やらを終えた後、最終バスをうっかり逃してしまったのです。

場所は茨城県稲敷。交通手段といえば車以外はバスのみで、歩道も電灯もない道が延々とつづく田舎道です。自宅までは20キロあり、乗馬クラブを夕方6時30分に出たときは、既に陽が落ちて薄暗くなり始めていました。

徒歩3時間、自宅まで残り8キロあたり。草むらから突然「ヒャン」と短い鳴き声が聞こえたのです。大通りなので、最初は車かなと思ったのですが、2回目に同じ「ヒャン」が聞こえたときは、動物に間違いないと確信しました。

周辺にはタヌキやイタチもいるので、そっとiphoneのライトで草むらを照らすと、小さなグレー色の子猫が隠れていました。「あんたのお母さんどこへ行った?」と話しかけながら、母猫や兄弟が周辺にいないかを見渡しましたが、他の動物の気配はありませんでした。

そこは、タヌキやイタチがよく跳ねられている大通り沿い。とっさに思ったことは、「このままにしたら、この子、車にひかれて死ぬな」ということでした。そう思ったと同時に、無意識に子猫を私の大きなバッグの中に入れていました。モゾモゾと出てきそうになる子猫をバックに抱えながら、急いで帰宅しました。

ジャスミン来宅2日目ーどこへでも楽しそうについてきます

迷いと幸せ、猫人生の始まり

ハムスター、大型犬、馬。動物(ペット)には割と縁があったのですが、実は猫という動物のことは、あまり良くわかっていませんでした。また、どちらかというとマイナスなイメージを持っていました。猫といえば、自分勝手で気分屋、しつけができないし、犬のように懐かない…など。

「はて…どうしたものか…」家に連れて帰ってきたものの、何をしたら良いかが全くわからず…。夜中で動物病院も閉まっているし、横で「ひゃんひゃん」鳴いているし…。

お腹がすいているのだろうと思うけれど、何をあげて良いかもわらず、トイレなのかな、汚れているけれど拭いてしまって良いのかなとか。その日は眠れませんでした。とにかく明朝近くの動物病院に連れて行こう、ということだけは決めていました。

翌朝、病院へ連れていきました。すべての検査を終え、年齢は生後2ヵ月半から3ヵ月、メス、雑種、エイズ・白血病は陰性。ノミダニは見つかりませんでしたが、念のため駆虫とノミダニ駆除を兼ねた薬剤を塗ってもらいました。

アパートで1人暮らし…このまま飼ってしまってよいのだろうかと随分と迷いました。仕事中、家に1匹にしても大丈夫だろうか、金銭的に飼えるだろうか…など。

しかし、家中どこへ行っても嬉しそうについてきて、膝の上で熟睡するこの子猫といるととても幸せな気持ちなり、自然と笑顔になっている自分に気づきました。

ジャスミン来宅3日目ーじっと見つめてきます

決定!私は「ジャスミン」と名付けました。当時45歳、人生初の猫です。

大げさに聞こえるかと思いますが、猫が…いや、猫たちが私の人生を大きく変えてしまいました。ジャスミンとの出会いから5年が経ち、今私は10匹のネコ様たちと暮らしております。

人間ひとり&猫10匹です。もちろん全頭、お外から来た猫たちです。

先住猫たちと新入りたちの攻防、猫家族、夫婦猫、兄妹猫を迎え入れ、それはそれは多くのドラマが待ち受けていました。

ジャスミンの現在ートドのように太っちょです

猫の魅力

「猫」といっても個体差があり、本当にどの子も一緒ではありません。自我が強い子、飼い主にべったりの子、1人でいつも楽しそうにしている子、ボス風を吹かせる子、上手く立ち振る舞う子などなど。それでも本当に猫って面白いですよ。

1人で暮らしていると家の中で笑うことはそうないですが、猫たちのおかげで笑顔が絶えません!猫を飼っている人なら思わず頷いてしまうと思いますが、猫の魅力はこんなところにあります。

嬉しいのに、そっけない態度。でも嬉しさを隠しきれず思わずゴロゴロ喉を鳴らしちゃいます。会話は、しっぽや耳で(ごっ機嫌、はいよー、嫌だ、えっ何?、やるぞー、イライラするーなど)。

野生本能丸出しで、ネズミのおもちゃや、家に入ってきてしまった虫を本気で狩りします。隠れて飼い主に自分を探させて楽しんだりします。

大好き過ぎてたまらない飼い主を甘噛みしたり、知らんふりの素振りをしながらストーカーチックに監視したりしています。ときには、落ち込んでいる飼い主に「がんばれよ」と言わんばかりに飼い主の鼻をなめたりします。

そして、信頼関係ができると割と何でも許してくれるようです。

みんなと何見てる?

猫を極める

子猫から始まり総勢10匹の大家族になっても、わかりにくい猫だけに、もっと猫について理解したいという気持ちが強くなりました。下は2歳、上は8歳がいます。腎臓を患い始めている子(エイズ陽性)も1匹います。

フードやサプリをもっと勉強して、病気なく健康に長生きできる方法を研究していきたいと思っています。運動不足解消のための昇降アイテムや遊べるアイテムをDIYし、猫の目線で隠れられる場所や安心できる場所を常に考えています。

金銭的には大変苦労していますが、彼らの幸せのために「猫道」を極めていきたいと思います。

DIY

まとめ

どの子も個性的で、魅力溢れるこの動物は人間を虜にする不思議な存在です。急がずゆっくり時間をかけて愛猫と接して信頼関係を築き、愛猫と自分だけの幸せ一杯の生活をぜひ楽しんでください。

みんな(一部)と一緒に日向ぼっこ

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