猫を急に臭いと感じる原因4つ!気をつけたい症状と対処法

猫を急に臭いと感じる原因4つ!気をつけたい症状と対処法

急に愛猫が臭くなったときに考えられる原因は4つあり、飼い主が解決できる場合もあります。本記事では猫が急に臭く感じる原因や注意点、対処法を紹介します。

猫が急に臭くなったら生活環境や猫の体をチェック!

猫が急に臭くなったら生活環境や猫の体をチェック

猫はとてもきれい好きな動物です。こまめにグルーミングを行い、トイレ後には砂をかけて消臭するという習性を持っています。

そのため、普段はほとんど臭わない猫ですが、「急に臭くなった」と感じた時は、病気など猫の体調に問題があるか、猫の飼い方や生活環境に原因があるかもしれません。

あなたの愛猫が以下の項目に当てはまるかどうか、チェックしてみてください。

  • 猫を外で飼っている
  • トイレの掃除が行き届いていない
  • 室内の換気が悪い

外で飼っている猫は汚れやすいので、帰宅したら体を拭いたりシャンプーをしたりと、できるだけ清潔にしておくと臭いが軽減されます。

また、トイレなど猫がよく使う場所をこまめに掃除したり、部屋の空気をよく換気するなど、環境を整えることも大切です。

その他、以下のような体調不良も臭いの原因になることがあります。

  • 内臓疾患口腔内トラブル
  • 排泄の失敗
  • 臭腺が詰まる
  • ストレスなどの精神的問題

ここからは、猫が急に臭くなる原因を体調や病気の面から詳しく説明します。

猫を急に臭いと感じる原因

猫を急に臭いと感じる原因

急に猫の体臭が臭く感じてしまう原因は、どこが臭っているかや、どんな臭いがするのかによって異なります。場合によっては病気やが原因になっていることもあるので注視したいポイントです。

今回は体の部位ごとに、どのようなで理由で臭くなるのかを見ていきましょう。

お尻周りが臭い時の原因

猫がトイレをした後にウンチがついていたり、シニア猫が排泄を失敗してお尻の周りが汚れていたりすると、その部分が臭くなります。

時間が経つと乾燥して取れにくくなるので、見つけたらすぐにペット用のウェットティッシュや湿らせたコットンなどで拭き取りましょう。

また、猫が極度の恐怖や興奮、緊張状態にあるとき、肛門から分泌物が出ることがありますが、この分泌物は非常に臭います。服につくと、洗濯しないととれないほどの臭いです。

通常、この分泌物は猫がウンチをしたときに一緒に出てくるのですが、肛門腺が詰まってしまうことがあり、うまく出てこないと悪臭の原因になります。

口が臭い時の原因

口臭が強いと、グルーミングをした後の猫の体も臭くなります。口臭の主な原因は、単純に口の中に食べ物のカスが残っている場合と、病気により口内でトラブルが起こっている場合です。

口の中に食べカスが残っていて臭うのであれば、あまり神経質になる必要はないでしょう。しかし、病気による口の中のトラブルや、急に口の中が臭くなった場合は、慎重に様子を見る必要があります。

口臭の原因となる病気は、猫風邪、猫エイズ、歯周病、口内炎、腸炎など多岐にわたります。

全身が臭い時の原因

猫の全身が臭いと感じたら、猫自身の被毛がきれいかどうか、トイレの掃除が行き届いているかどうかを確認しましょう。

猫がケガや病気、肥満の場合、グルーミングができず、皮脂などの汚れが溜まって体臭が強くなることがあります。特にアポクリン腺が集中している部分は臭いが強くなりやすいので、耳の周りや足の裏、肛門などは清潔に保つようにしましょう。

また、おしっこのアンモニア臭が体についてしまっている可能性も考えられます。猫のおしっこは人間のおしっこよりも濃いため臭いが強く、長時間放置しておくと独特の嫌な臭いが体に染み付いてしまいます。

精神的な原因が潜むことも

人間にはあまり媚びないイメージのある猫ですが、稀に飼い主に依存するようになる子もいます。依存心が強いため、マーキングをするように肛門腺の分泌物をこすりつけてくるのです。

飼い主への依存は、猫にとってストレスの元となります。適度に構ってあげるなど、自立できるような接し方を見直してみましょう。

猫が急に臭くなった時の注意点

猫が急に臭くなった時の注意点

これまでは普通だったのにいきなり臭く感じた時、猫の体調や症状によっては、緊急性が高く、動物病院を受診しなければならないケースもあります。

  • 食欲不振、無気力
  • 口の周りなど、特定の部位をしきりに気にする
  • 下痢や嘔吐など、複数の症状が同時に現れる
  • けがをした部分が化膿している

猫の臭いの原因として最も多いのが口臭で、特に排泄物のような臭いがする場合は注意が必要です。猫は口腔内のトラブルが起きやすく、痛がっていても周りが見えにくいため、気づくのが遅れることがあります。

猫が猫風邪や猫エイズにかかった場合、口内炎や発熱、下痢、嘔吐などの症状も同時に見られることがあります。子猫も成猫も年齢に関係なくこれらの病気に感染する危険性がありますので、注意が必要です。

口元をしきりに気にしていたり、明らかに食欲や元気がなくなったりなど、いつもと様子が異なる時はすぐに受診しましょう。

また、口臭だけでなく、怪我をしたりデキモノが破裂したりすることにより、出血や化膿が見られ、臭いがする場合も注意が必要です。放っておくと細菌に感染する危険性が高まるので、すぐに獣医師に相談してください。

猫を急に臭いと感じた時の対処法

猫を急に臭いと感じた時の対処法

猫の臭いの原因を放置しておくと、猫自身の健康を損なう可能性があります。排泄物などの汚れ落としや口腔内のケア、生活環境を清潔に保つなど、ご家庭でできる臭いへの対処法をお伝えします。

体の汚れを落とす

猫の体が皮脂でベタついている、お尻周辺に排泄物がついたままになっていると言った状態で臭う時は、汚れを落として綺麗にしましょう。

老猫や長毛の猫などは、グルーミングが追いつかず、汚れが残りがちです。シャンプー前には丁寧にブラッシングして表面の汚れを落とし、シャンプーでベタベタした皮脂や肛門腺液などを洗い流してニオイをスッキリさせましょう。

それほど汚れていない猫であれば、ペット用のシャンプータオルで拭き取るだけでも違いますよ。

口内のケアをする

人間同様、猫も定期的なデンタルケアが必要です。猫用の歯ブラシと歯磨き粉を使って、口臭の元となる歯石の付着や歯周病を予防しましょう。

歯ブラシが苦手な猫にはフレーバーシートタイプのもの、歯磨きそのものが苦手な猫にはデンタルケアができるフードやおやつがおすすめです。

トイレを清潔にする

猫のトイレの掃除を怠ると、猫の体や室内に臭いが染み付いてしまいます。

最低でも1日1回は、固まった砂を取り除いて消臭してください。消臭に使うスプレーは、猫の体内に入っても安全な成分で作られたものを使いましょう。

出張や外出が多く、こまめに掃除ができない場合は、システムトイレにすると、かなり臭いが軽減されます。また、猫砂の交換頻度も非常に少なくなるので楽になりますよ。

まとめ

猫が急に臭くなったと感じたら、まず生活環境や猫の体調に問題がないか確認しましょう。猫の体の汚れやトイレのアンモニア臭が原因の場合は、定期的な体の拭き掃除や、こまめなトイレ掃除が効果的です。

また、お尻についた排泄物や肛門腺からの分泌物、口腔内の不衛生による口臭、蓄積した皮脂汚れなどから、猫が突然臭うようになることもあります。この場合、シャンプーや歯磨きなどのケアで臭いを軽減することができます。

猫の臭いが気になる他に、食欲や元気がない、下痢、嘔吐、ケガが化膿しているなどの場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。

猫は異変に気づきにくい動物なので、日頃からよく観察して、適切な対処をするようにしましょう。