【私と愛猫との出会い〜かえでさんの体験談〜】
ある夏の日、我が家に保護子猫を迎え入れました。
もともと、犬との暮らしは長い間してきましたが、猫との生活は今まで一度もしたことがありませんでした。保護子猫の里親の募集を知り、挑戦してみることにしました。
初めての猫のお世話に不安もありましたが、それ以上に先住犬との関わりが心配でした。
我が家に来てくれた保護子猫のゆず
ある程度の成長が進むまでは、1階と2階の別々の部屋で育てることにしました。
匂いで若干「何かいつもと違う生き物がいる?」ということは認識していたようですが、それほど気にすることもなく、同居生活が始まりました。
ケージに入れてご対面
ミルクの時期もなんとか過ごすことができ、離乳食も自分で少しずつ食べることができるようになったので、ケージに入れて会わせてみることにしました。
どんなことになるのかわからないので、正直心配でしたが会わせてみました。
始めのうちは気付かずにいた楓ですがケージの中のゆずに気付き、ケージの周りをくるくる回り始めました。
そして、吠えながらケージの外側を掘るようなしぐさを見せ興奮気味に。
ゆずは犬ということを理解できていないようで、変わらない様子で楓に近づいていく姿も。それに対してさらに楓が興奮し始めたのでその日はそこで終了となりました。
高い場所でのご対面
1日数分、そのような対面を繰り返していましたが、少しずつ楓はゆずの存在を認識し始めました。そして、最初ほどの興奮状態になることはなくなってきました。
ただ、すぐに一緒にするにはまだまだ不安な面も見られていたので、ケージからは出し、楓の手が届かない場所へゆずを置き、対面させてみることにしました。
すると、ケージの中に入れていた時ほど興奮する姿はなく、掘るような行動もありませんでした。しばらく見ていることから、興味があることがわかります。ただ、ゆずが動こうとすると、それに対して吠えてしまう姿があり、同じ高さで接することはまだまだ難しい状態です。
ゆずも楓を「犬」と認識したのか、不要に近づくことはしなくなり、じっと様子を伺うようになりました。前よりは時間も長く対面させることができるように。それでもまだまだ時間はかかりそうな感じでした。
自由にさせてご対面
高さのある場所で1日時間を決めての対面を継続しているうちに、ゆずの体もどんどん成長して大きくなってきました。動きも活発になり飛んだり跳ねたり、そんな姿を見せてくれるようになってきました。キャットタワーにものぼりだし、一番上まで自分で行くようになったので、1階の部屋では自由に遊べるようになりました。
そんなある日のことです。楓が階段付近で何かをしきりに気にしていました。吠えるわけではないのですが、何かを気にして、匂いを嗅いだりくるくる動き回っています。
様子を見に行くと階段の途中までゆずが自分で登ってきて、楓の様子を伺っていました。お互いにそれ以上近づくことも離れることもなく、微妙な距離で様子を伺っています。最後は、楓が吠えてしまいゆずが階段を降りていき、おしまいとなりました。
まとめ
現段階では階段でのご対面の状態までとなっています。まだそれ以上の距離に近づくことはなく、仲良く過ごすところまではいっていません。
焦る必要もないので注意はするようにしていますが、お互いの様子に任せることにしました。飼い主としては動画で見る「犬と猫が仲良く寝ている」「仲良く遊んでいる」姿にあこがれはしますが、人の都合で簡単にできうることではないということが、経過の中でよくわかりました。
仲良くなってくれればうれしいですが、最終的には「お互いにストレスなく、生活できればそれでよい」と思うようになりました。今後、どのように関わりが変わってくるかは全くわかりませんが、気長に見ていこうと思います。