野良猫を保護するとき「覚悟」するべきこと3つ

野良猫を保護するとき「覚悟」するべきこと3つ

街中で怪我をしていたり、元気がない猫を見つけることがあるかもしれません。そんな時、優しい人はなんとかして助けてあげたいと考え、場合によっては保護に踏み切ることもあるでしょう。しかし野良猫はペットショップの猫とは育ってきた環境も異なりますから、やはり飼うとなると様々な困難も立ちはだかるようです。今回は野良猫を保護して飼う時に知っておきたいことについてまとめました。

1.野良を懐かせるには相当な根気がいる

威嚇する猫

子猫やある程度人に懐いている野良を保護したのであればまだよいですが、怪我をしていてやむなく捕獲器などで保護した野良猫(特に成猫)は、環境的にも人に馴れていない場合が多く、警戒心をむき出しにして威嚇することも少なくありません。

当然のことながら、そのような野良を家猫として懐かせるには相当な根気が必要で、焦らないで地道に仲良くなるという気持ちが必要でしょう。

無理強いは禁物

それでも、保護した野良を飼い猫として懐かせて一緒に暮らしたいという場合は、無理に懐かせようとせずに、最初は身の回りのお世話だけをするのに止め、猫の警戒心が薄れてくるのをじっくりと待ちましょう。引っ掻かれる危険性の他、猫がますます警戒するので触ろうとするのはNGです。

この段階では威嚇されても無視する、目を合わせない、猫の逃げ込めるハウスなどを用意するなど、猫に対して敵意はなく、安心感を与える環境作りをすることがまず必要です。

変化が見られたら

そしてそのうち側に行っても逃げ出さなくなるなど、変化が見られたら野良猫との関係がわずかに前進したという証拠です。しかしこの段階でも触ろうとするのは、警戒心をあおるのでまだしない方がよいでしょう。

このように野良猫を保護して飼う場合、懐かせるまでの道のりは相当長いものになる可能性もあるのです。

2.野良は室内飼いに慣れるのも時間がかかる

隠れる猫

野良猫は今まで屋外で暮らしていたのですから、これから完全室内飼いの飼い猫として暮らすとなると、そのストレスは相当大きいものになるでしょう。中には環境の変化が大きいあまりに、食事をしなくなってしまう猫もいます。

また、野良だった猫に排泄する場所を覚えさせたりするのにも一苦労するかもしれません。

このように野良猫を保護して飼う場合には飼い主さんは通常、ペットとして販売されている猫よりもさらに野良を環境に慣れさせる努力や工夫が必要になってくるでしょう。

これも野良を懐かせるのと同様に根気強く、部屋に慣れてもらえるようにしていく必要があるでしょう。

3.野良を保護する際には感染症に注意

動物病院診察を受ける猫

野良猫を保護するにあたって、もしもすでに先住の猫がいる場合、その先輩猫のことも考慮して野良の飼育をしなくてはならないでしょう。これはもちろん先住猫と相性が良いか、先住猫に他の猫が来ることで多大なストレスを与えていないかなども心配なことですが、もっと怖いのは野良がノミやダニも含め、なにか感染症を持っていてそれが先住猫にも伝染してしまうということです。

まず動物病院で診察を

そのため、保護した野良を飼い猫として迎え入れると考えるのであれば、家に連れてくる前に獣医師に見せて感染症にかかっているか診断してもらい、必要があれば治療をする。その他、それ以外の病気に対するワクチン接種なども済ませることが、伝染病の危険を避けるためには必要なことです。

そして当然このような先住猫及び、野良の健康を考慮して獣医さんに見せる場合には、かなりの費用がかかってしまうため、野良猫を保護して飼う場合には金銭的に猫を病院に見せたりするだけの余裕があるかどうかも、飼い主としての責任が果たせるかどうかの重要なポイントとなってきます。

まとめ

メル

いかがでしたか?怪我をしていたり、元気がない野良猫を保護し、場合によっては飼い猫として家族に迎えたいと思うこともあるかもしれません。それは厳しい環境で暮らしている野良にとっても、幸せに繋がることと言えるでしょう。

ですがやはり野外で暮らしてきた野良猫を家で飼うとなると、猫だけでなく飼い主も環境作りや病院の費用の面など様々な苦労が伴ってくるようです。

野良猫を保護する行動は素晴らしいことですが、やはりこのような部分は飼育をする前に知っておきたいことでもあります。

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