猫のシャンプーの頻度
猫にシャンプーをするのは、1年に1度か多くても半年に1度で十分です。ですが、外で泥だらけになってしまった場合や、ちょっと臭ってきた場合など、よほどひどく汚れてしまった時に限り、暖かい日を選んでシャンプーしてあげましょう。
基本的に猫は水が苦手で大嫌いであり、何度もシャンプーしているうちに慣れてくるという動物でもありません。また、猫はグルーミングをすることで清潔を保っています。
猫はザラザラとした舌で毛繕いをする事で、毛の汚れやフケなどを取り除いたり、毛についてしまった臭いを消していたり、血流を良くしたりと、実はシャンプーの役目を全て果たしているのです。ですから、猫は自分でグルーミングができるので本来はシャンプーをする必要がありません。
猫のシャンプーでの洗い方
猫をシャンプーで洗うための準備
猫をシャンプーする前に、揃えておくものがあります。以下の6点は最低でも揃えてから始めましょう。
- 猫を洗える大きさの桶(おけ)
- 猫専用のシャンプー
- 猫用ブラシ
- バスタオルやタオルなど数枚
- 顔を拭くための柔らかいガーゼなど
- ドライヤー(ハンドドライヤー、スタンドタイプドライヤー)
猫をシャンプーで洗う手順
手順①
猫はシャンプーの前に必ずブラッシングをして余計な汚れを落とし、毛の絡みを取っておきましょう。
手順②
桶の中にぬるま湯(37~38度)を入れて猫用のシャンプーをその中に適量入れてよく混ぜて泡立てておきます。
手順③
ゆっくりと猫をシャンプーの泡立った桶の中に入れてやります。そしてゆっくりとやさしく撫でるように洗っていきましょう。ブラシを使えるようであれば、猫の抜け毛も一緒に抜くことができるので利用してください。頭以外の背中、胴、脚、尻尾を泡で丁寧に洗っていきます。
手順④
洗い終えたら今度はシャワーをかけて、頭から猫のシャンプーをしっかり落としたいところですが、ここでも猫の顔にかけないように注意しながら首から下に向けてシャワーをかけます。
手順⑤
全てシャンプーを落としきったらシャワーを止めて、手である程度絞って水を切ります。絞るとは言っても丁寧に猫の体を押さえて水分を落とすような感じで結構です。
手順⑥
よく水分を吸収してくれる素材のタオルで拭き取ってあげましょう。この時もゴシゴシ擦るような感じではなく、押さえるように丁寧に拭き取ります。
何枚か乾いているタオルに取り替えながらなるべく手際よく乾かしてあげましょう。最後に猫の顔を柔らかいガーゼやスポンジなどを濡らして拭いてあげたら終了です。
猫を洗うときの注意点
- 嫌がる猫にはシャンプーをせずに諦める
- シャワーの温度は人肌程度の37~38度(低すぎてもダメ!)
- 猫に人間用のシャンプーを使わない
基本的に猫は体が濡れる事が好きではありません。嫌がっている猫を無理やりシャンプーしようとして、飼い主さんがケガをしてしまう場合もあります。猫の様子を見て、あまりにも嫌がるようであればシャンプーするのは諦めましょう。
猫のシャンプーをする際に、シャワーの温度には注意してください。人間がお風呂に入るような40度くらいの温度は猫にとって熱すぎます。また、温度が低いのもNGです。人肌程度の37度から38度くらいの温度で洗ってあげましょう。
猫のシャンプーに人間のシャンプーは使わないでください。猫の皮膚には人間のシャンプーは刺激が強すぎます。必ず猫用のシャンプーを購入して使用してください。
猫のシャンプー後の乾かし方
猫のシャンプーを終えてタオルドライで水分をできるだけ吸い取ったら、今度はドライヤーを使って乾かします。ドライヤーはくるくるドライヤーではなく、できればハンドドライヤーが適しており、更にスタンドタイプのドライヤーがあるとかなり乾かしやすくなります。
スタンドタイプのドライヤーを使って体の全体を乾かしてから、足の先などのなかなか乾かない部分をハンドドライヤーで乾かします。
猫を乾かすときの注意点
猫を乾かすときに注意しなくてはならないのが、ドライヤーの熱風による猫の火傷です。あまりにも至近距離で長時間当てていると、猫の皮膚は火傷を起こします。
必ず自分の手も一緒に風に当てながら温度を確かめて乾かす事と、猫の顔面から風を当てたり、肛門等、敏感なところには直接当たらないようにしてください。
猫のシャンプーのあとはできるだけ早くドライヤーで乾かしてあげたいところですが、ドライヤーが苦手な猫もいます。その場合、暖かい部屋や暖房の前などで自然乾燥してあげましょう。猫のシャンプー後は体が冷えやすいので、特に子猫や老猫には注意が必要です。
猫がシャンプーを嫌がるときの対処法
- 猫の顔を濡らさないようにシャンプーをする
- 刺激が少ない猫用シャンプーを使う
- ドライヤー使わない
猫は顔が濡れることを嫌いますので、顔を濡らさないようにそっとお湯をかけるなどして、できるだけ怖がらせないようにしましょう。また、刺激の強いシャンプーを使うと、猫が「シャンプー=痛いこと」と覚えてしまうので、そうならないためにも刺激が少ない猫用シャンプーを使いましょう。
猫にとってドライヤーの音はうるさくて嫌なものと見られる可能性が高いです。猫が少しでも嫌がる素振りを見せた場合は、ドライヤーを止めて吸水性の高いタオルで念入りに水分を拭き取って自然乾燥に切り替えましょう
一番簡単な対処法は「プロに任せる」です。少ないのですが、ちゃんと猫のトリミングをしてくれるサロンはありますので、予め最寄りのペットサロンを探しておきましょう。
まとめ
猫はシャンプーする必要がない動物です。しかし、一緒に暮らしていて気になる臭いや、ひどく汚れている場合は猫のシャンプーが必要となります。
猫をシャンプーする際には猫用シャンプーを使用する、お湯の温度は自分で実際に確かめながら行う、あまりにも嫌がる場合には無理にシャンプーしないという点に注意してくださいね。
40代 女性 のん
2匹ともたまたまシャンプーがすきなので、楽しみにしています。
カットは苦手なようで、逃げたくなるようですが、なんとか耐えています。飼い主さんは、猫ちゃんを清潔に保ってあげる義務がありますので、頑張りたいものですね。