室内飼育の猫同士がケンカする理由5つ

室内飼育の猫同士がケンカする理由5つ

完全室内飼育で多頭飼育をする場合、環境面では平和な印象が強いでしょう。それでもつきまとうケンカの問題にはどのような背景があるのでしょうか?今回は室内飼育の猫同士のケンカについて考えてみたいと思います。

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多頭飼育のリアル!!なぜケンカは起きる?

喧嘩する猫

猫は、今や生活をともにする動物の中で最も人気のある存在です。そして、単独ではなく多頭飼育をする家庭も増えてきています。特に共働きの家庭では、ひとりぼっちで留守番をするよりも仲間がいたほうが寂しくないのではないかと思うでしょう。さらに寄り添って眠る様子や、仲良く並んで食事をする様子をテレビ番組や動画投稿サイトなどで視聴すると、より一層幸せな未来を思い描くと思います。

しかし、いざ多頭飼育を始めてみると、直面するのがケンカの問題です。猫が我々人間の言動を理解することが難しいように、人間もいわゆる猫語や行動理解することは困難です。厳しい野生の世界ではなく、安全な家庭内で暮らす猫たちはなぜ揉めてしまうのでしょうか?その理由についていくつかご紹介いたします。

1.先住猫の教育

教育する猫

猫は、犬のように群れをつくらずに単独で生活する動物です。だから本来、明確な主従関係はありません。猫にとって絶対的存在は母猫であり、他の猫は皆ライバルのような存在になります。しかし、多頭飼育をすると先住猫と新入り猫の間には、多少の上下関係のようなものがあることが分かります。先住猫はその威厳を保ち、先輩としてその家庭での暮らしのルールを教えます。

新入り猫と初の顔合わせを行った際に威嚇をすることがあります。それでも相手に噛みついたり、怪我をさせる様子がなければ叱らないでください。また、しばらくの間は取っ組み合いをする様子も見られますが、これも教育の一環のようなものです。人間は見守る姿勢を保ちましょう。ここで人間が関与し、新入りばかりを擁護してしまうと、先住猫の立場がなくなってしまいます。

そして、新入り猫と良好な関係が築けないだけではなく、これまで築き上げてきた飼い主さんとの関係にもヒビが入ってしまいます。教育が目的の場合は、痛手を負うほどのケンカには発展しないので安心してください。

2.縄張り争い

睨む猫

猫は縄張り意識を強く持っています。特にオス猫はメス猫に比べてその意識が強い傾向にあります。本来は単独で暮らしているため、生活するエリアと狩りをするエリアに自分のテリトリー持っているのです。完全室内飼育の猫にも縄張り意識はあります。とはいえ、実際に狩りをすることはないので、野生の猫に比べるとテリトリーは緩いものになります。

家で暮らす猫(以下家猫)は、室内のほとんどが自分の縄張りになります。そこへ、見知らぬ猫がやってくるということは、テリトリーを荒らす侵入者と認識するのです。つまり、人間が良かれと思って連れてきた新たな家族が、先住猫にとっては不穏の始まりになってしまいます。特に去勢をしていないオス猫同士の場合は、家庭内で縄張りを巡る争いにまで発展することがあるのです。ただし、血縁関係にあるきょうだいのオス猫同士は例外です。激しく縄張りを争うことは稀であり、寒い冬は寄り添って猫団子を形成することがあります。

オス猫がいる家庭にオス猫を迎える際は、可能であれば先住猫に去勢手術を受けさせてからにしましょう。去勢手術を受けて中性的な存在になることで、縄張り意識も薄まります。相性の問題もあるため一概にはいえませんが、そのほうがケンカをする理由がひとつ減らせることになります。新入り猫も適齢期に達し、繁殖を望まない場合は手術を受けさてあげることがベターです。

3.社会化が不十分

授乳する猫

猫は生後6ヶ月頃を目安に親離れをし、独り立ちしていきます。そのために、生後2週から3ヶ月の間に猫らしく生きる術を母猫から教わります。この時期を「社会化期」と呼びます。社会化期は子猫の一生を左右すると言っても過言ではないほど重要な時期です。そして、この社会化期において次のようなことを学んでいきます。

  • 身を守るスキル
  • 狩りの方法
  • 他の猫との距離感の保ち方
  • 人間について
  • 力加減を学ぶ
  • 猫以外の動物の存在など

幼い頃は母猫が全力で守ってくれますが、いずれは独立して、厳しい環境を立派に生き抜かなければなりません。そこで母猫は、最低限身に付けておかなければならないスキルを教育します。そこで、縄張りについてや他の猫との距離の保ち方も学んでいきます。そして、我々人間に対する認識も最終的には母猫から教わります。

猫の性格の形成は

猫の性格は、父親の影響が強い遺伝的要因と、母猫の教育方針による環境的な要因が合わさって形成されます。ほとんどの場合、子育ては母猫のみで行われるため、最終的に人間をどのような存在として認識するかは母猫の人生経験に基づく教育方針が大きく影響することになります。母猫が人間に虐げられた経験を持っていると、当然人間は危険な存在として認識するようになります。よって、子猫にも人間を信用してはならないと念を押すのです。逆に、人間に愛情を注がれて育った猫は、母になったときは、子猫にもその経験談を語るようになります。

きょうだい同士の関わり

社会化期は母子関係のみならず、きょうだい同士の関わりも大切になります。猫はきょうだいとじゃれ合う中で力加減を学びます。どこまでが甘噛みの領域で、どこからが本気になるのかを、実際に噛んだり噛まれたりする中で限度を覚えます。そして、この時期にできるだけ多くの動物や人と接点を持つことで、柔軟に相手を受け入れられるようになります。社会化期は多くのことを学び、吸収して成長していく大切な期間です。だから、この時期はできる限り母猫やきょうだい猫と過ごすことが好ましいのです。残念なことに、ペットショップで販売される猫たちは、競りの関係で母猫やきょうだい猫と早くに引き離されてしまいます。人間の身勝手な欲望のために、猫にとって重要な時期を犠牲にしなければならないのです。この犠牲は、人間と家族になった後にも影響を及ぼします。

社会化期は大切な時期

甘噛みの癖がある猫は、社会化期が不十分だったために限度を知りません。痛くないからと放置してしまうと、噛みグセがつき、誰から構わず噛み付く猫になってしまいます。そして多頭飼育を始めてからは、猫同士のケンカという形で影響が現れます。幼い頃にきょうだいと十分にじゃれ合ってきた猫は、適切な力加減をしながら遊ぶことができます。ケンカのように見える取っ組み合いも、人間の子どもの取っ組み合いと同じく遊びの一環として楽しむことができます。ところが、力加減を知らなければ限度が分からずに怪我を負わせてしまう可能性があります。この場合は、様子を見ながらもエスカレートするようであれば仲裁が必要になります。

4.家族関係が不安定

警戒する猫

猫のケンカに、人間の家族関係が影響しているとは想像もつかないでしょう。というのも、猫は自由気ままで、人間の行動や関係性には興味がないように思われがちだからです。しかし、実際には猫も自分自身が暮らす家庭に関心を向けています。穏やかな家庭では安心感を得られ、ギクシャクした関係の中にいれば不安定になります。猫は元々環境の変化が苦手な動物です。それは、家族関係の変化にも敏感に反応してしまうということなのです。そして、言い知れぬ不安に襲われた猫たちも自然と通常では考えられない行動を取り始めます。そのひとつにケンカがあります。

猫の喧嘩の原因は人間の家庭環境?

今まで良好な関係だった猫同士が頻繁にケンカをするのは、時に家庭環境を反映していることがあるのです。この場合、猫の関係性を修復するには猫の問題のみに焦点を当てても解決には至りません。猫のケンカが頻繁に見られるようになった時期に、何か家族関係に変化があったかを思い出してみてください。

例えば夫婦が喧嘩をしてしまった、思春期の子どもとの関わり方に悩みが生じているなど、猫のケンカとは無関係に見えることがきっかけになることがあります。この原点となった出来事を元に、まずは家族間でよく話し合いをするように心がけましょう。問題の複雑さがそれぞれ異なるので、簡単なことではないと思います。それでも猫の問題行動をきっかけに、一度向き合う意識をそれぞれが持ってみましょう。お互いに言いたいことを言い、ここで喧嘩になったとしても、まずはお互いの主張を聞いてみてください。少しずつ冷静さを取り戻す過程で、相手の思いに気づき、問題の本質が炙り出されれば解決に近づきます。

まずは人間同士が仲直りを

人間関係が修復されるとともに、猫同士の関係も修復されることがあります。解決に向けての喧嘩は意味のある喧嘩です。ただし暴力は振るわず、人格を否定する発言を避けることが重要なポイントです。若しくは、猫のケンカを止めさせるという共通の目標に向かって協力していくうちに、自然と家族関係が良好になる場合もあります。

いずれにしても、家族のうちの誰か一人が頑張ってもスムーズには物事が運びません。猫のケンカのきっかけに、家族間のトラブルが関与していると思われる場合は、猫の問題も含めあらゆる方向性から皆で向き合うようにしましょう。家族間のトラブルの状況が深刻で、家族だけで解決していくことが困難であれば専門家の力を借りることも検討してみましょう。

5.病気の疑い

診察される猫

先に述べた家族関係のトラブルや、引越しなど、猫の不安を煽るような環境の変化がないのにも関わらず、急に猫同士のケンカが多くなったと感じたときは、体調の変化の有無に目を向けてみてください。そこに行き着くためには、まずケンカの様子をよく観察しましょう。そして、次のような異変があれば一度動物病院を受診しましょう。

  • 普段通りのちょっかいに過剰な反応を示す
  • 一方が急に攻撃的になった
  • ケンカ以外にも異変がある
  • 飼い主さんに対しても不自然な行動を取るなど

猫同士の関わり方に変化はないものの、一方の猫が過剰な反応を示したり、急に攻撃的になったと感じたら要注意です。怪我や病気で、体のどこかに痛みを抱えている可能性があります。そしてケンカ以外にも、基本的に元気がない場合や食欲が低下しているなどの異変があれば体調不良から気が立ってると思われます。さらに、同居猫だけではなく飼い主さんに対しても、これまでとは明らかに異なる行動をとっている場合も同様です。例えば隠れてしまう、噛みついてくる、体に触れられることを極端に嫌がるなど通常では見られない行動は、病気のサインかもしれません。躊躇せずに病院へ行きましょう。

家猫同士のケンカには、野生での暮らしとは異なる背景があります。群れを持たない猫も人間との生活に溶け込み、問題を共有することがあるということは意外かもしれません。これは、猫がかつてのようにワーキングキャットとしてではなく、家族の一員として人々に受け入れられた結果といえるでしょう。猫は本来、たったひとりで逞しく生きていかなければなりません。それゆえ極力ケンカを避ける習性を持っています。そして、その本能は家猫にも備わっています。だから、猫がケンカをするということは必ず理由があるはずです。

多頭飼育をはじめたばかりであれば、徐々に改善される可能性が高いので、あまり心配しすぎないようにしましょう。そうではない場合は猫の体調、環境の変化、家族関係の変化まで色々な角度から原因を探ってみましょう。頻繁にケンカをするようであれは、ケンカの様子やその周辺で起きた出来事を書き出してみましょう。客観的に整理することで、きっかけが見えてくることもあります。

家猫のケンカへの対応と予防策

抱かれる子猫たち

家族の幸せを願ってスタートしたはずの多頭飼育が、思わぬトラブルに発展してしまうと飼い主さんは動揺するでしょう。先住猫に対する申し訳なさもあり、多頭飼育をはじめたことを後悔してしまうかもしれません。もちろん、多頭飼育は先住猫の性格や家庭の状況を見極めたうえで慎重にスタートしたほうがよいものです。しかし、自責の念にとらわれることはありません。

大切なことは、飼い主さんの対応です。先にも述べたように、猫同士のケンカにはそれほど深刻な状況ではなく一時的なものもあります。先住猫と後輩猫が良好な関係を築けるように促すことが飼い主さんの役割です。そこで、家庭内で猫がケンカになってしまった場合の対応と予防策についてご紹介いたします。

見守り

厳しい野生で生活する猫とは異なり、家猫は安全な環境が整っています。食事も自分で狩りをするのではなく飼い主さんが用意してあげるので、躍起になって獲物を探すストレスもありません。これは、多頭飼育という状況下でも同じです。どちらか一方だけ食事を用意され、もう一方は自分で狩りをするということはまずないでしょう。よって、家猫同士では本気のケンカに発展することは稀なのです。ほとんどの場合は遊びの一環です。それほど心配はないので、一歩引いたところから見守るようにしましょう。

平等に接する

新たな家族が加わったときは、ついつい新入り猫に注目してしまいがちです。飼い主さんだけではなく他にも家族のメンバーがいる場合、先住猫と最も親しい人は先住猫のお世話を中心に、それ以外の人が新入りのお世話の中心を担うようにしましょう。そして、一緒に遊ぶ場合はお世話の担当に関係なく平等に愛情を注ぎましょう。猫の習性上、多頭飼育がはじめからトントン拍子には進まないことが多いでしょう。焦らずに、先住猫の気持ちを察してあげることが大切です。

また、平等に接しながらも、食事や遊びに誘う際は先住猫を優先するようにしてください。もしも先住猫が後輩猫に譲る姿勢を見せた場合は、その気持ちを尊重し、後輩猫を優先にしてあげましょう。このとき、先住猫を褒めることを忘れないでください。猫は褒め言葉をポジティブな意味として受け止めることができます。日々の積み重ねが良好な関係へと繋がっていきます。

積極的に遊んであげる

若い猫はエネルギーがあり余っています。このエネルギーを消費するためた追いかけっこをしたり、取っ組み合いをします。幼い子どもも、あり余ったエネルギーと暇を弄ぶと喧嘩になることがあります。だから、エネルギーが上手に消費できるように大人が程よく関わりながら遊ぶことで、大きな怪我を回避することができます。猫同士の関係にもこれと通ずるところがあり、飼い主さんが猫の邪魔をしない程度に関わることが大切なのです。

猫はとても賢い動物です。お互いのテリトリーを侵すことや怪我のリスクを考慮して、一つのおもちゃで一緒に遊ばないことがあります。飼い主さんが遊びに誘っても、反応するのは1匹だけかもしれません。そこには猫なりの理由があると理解してあげてください。まずは反応したほうから遊び、その猫が満足して離れたなら別の猫を誘うようにしましょう。これはほぼ、猫の人数だけ同様の過程を繰り返すことになるため、かなりの体力が必要です。日頃運動不足気味の飼い主さんにはよい運動習慣になるかもしれません。ここでも平等に接することを意識しながら関わるようにしましょう。

唸り声や噛みつき行為には仲裁を

基本的には仲裁の必要がない猫同士のケンカも、やむを得ず仲裁に入らなければならない場合があります。その目安は、「唸る」「シャーと威嚇する」「噛みついて離そうとしない」ことです。これらの行動は、単なる遊びから本気のケンカへと移行するサインです。猫は相手の命を奪うほど卑劣な行動は取らないものの、怪我をすれば感染症のリスクを伴います。大事に至る前に適切に仲裁する必要があります。ただし、闇雲に仲裁に入ると飼い主さん自身が怪我をしてしまう恐れがあります。そこで仲裁にはいる際は、可能であれば以下のものを用意しましょう。

  • 万能手袋若しくは軍手
  • おもちゃ(できれば音が出るタイプ)
  • 猫同士の顔を遮断するもの
  • ケージかキャリーケースを開けておく

猫のケンカを仲裁する場合は、できる限り直接抱き上げあげることを回避する方向で考えましょう。しかし、万が一に備えて手を保護するように手袋をはめておきます。怪我の予防に役立つ万能手袋が最も安全ですが、ない場合は軍手や厚手の手袋でも構いません。怪我は痛みを伴うと同時に、感染症のリスクもあるため、手を保護することは重要です。そして猫の注意を別の対象へとシフトする目的で、おもちゃで遊びに誘います。できれば音の出るタイプが有効です。なければポリ袋を活用して、カサカサと音を立てましょう。

それでも事態が収束しない場合は、大きめの茶封筒や本などを猫同士の顔の間に入れ込みます。これは、お互いの顔を遮断するためです。ここで落ち着けば一旦下がり、再びケンカをするようであれば別室に連れていきましょう。部屋が複数ある場合は、平等に両者とも別々の部屋へ移します。困難な状況であれば、劣勢にいる猫を救済してケージやキャリーケースに入れましょう。事前に扉を開けておくと素早く実行することができます。ただし、この救済方法は最終手段です。

あまり人間が深く入り込み、弱い猫に手を貸しすぎてしまうと、一時的なケンカからいじめに発展することがあります。基本は弱いほうを助けることですが、実際にどのような救済措置をとるかは現場の判断です。そのときの状況に応じて飼い主さんが冷静に判断することが好ましい選択になります。

爪を切っておく

猫は単なるじゃれ合いであれば、爪を立てることはありません。しかし爪が伸びている場合は、不本意ながら相手を傷つけてしまうことがあります。よって、日頃から爪を切る習慣をつけておくことで予防できる怪我もあるのです。また万が一、手袋をはめて仲裁に入った際にも爪が引っかかることを予防することができます。

お互いに寛げる環境を用意する

猫を数匹飼育する際は、その猫の運動能力や好みに合わせて、寛げる環境を整えてあげましょう。人間もそうですが、例え仲の良い家族でもプライベート空間はほしいものです。それと同様に、猫もプライベート空間があることでストレスの予防に繋がります。ストレスが少ない環境で過ごすことにより、些細な刺激でイライラすることを未然に防ぐことができます。これがケンカの予防にもなります。また、万が一ケンカになってしまった場合でも、プライベート空間が確保されていることで避難場所にもなります。

多頭飼育の組み合わせについて

仲良しの猫

先ほど、未去勢のオス猫同士の組み合わせではケンカが起こりやすいと紹介しました。実は、組み合わせの問題点は他にもあります。多頭飼育を検討している方に、事前に知っていてほしいことについてご紹介いたします。

高齢猫と子猫の同居はできる限り避ける

先住猫の年齢が10歳を超えるような高齢である場合は、運動量の多い子猫が加わることでストレスになってしまいます。本来であれば、高齢の猫は穏やかに過ごすことでストレスを予防してあげることが重要です。ストレスは万病の元になります。高齢期という年齢から、些細な怪我や病気が命に関わることが多くなります。よって、意図的に高齢の猫が暮らす家庭に子猫を受け入れることは避けましょう。

「できる限り」という言葉をチョイスした理由は、無意図的に子猫を受け入れるケースもないとはいえないからです。例えば弱っている子猫を保護した場合は一刻を争います。里親を探すにしても一時的に同居を余儀なくされることがあります。保護をきっかけに家族に受け入れる場合も、高齢の猫には十分配慮しましょう。部屋が複数ある場合は、別室で生活するようにするとどちらの側にもストレスがかかりにくい環境になります。

犬と猫の同居は犬を先に飼う

犬と猫の同居を考えている場合は、縄張り意識の弱い犬を先に迎えると円満に関係が築けることが多いです。意図的に両者を同居させる際は参考にしてみてください。先住猫がいる家庭に犬を受け入れるケースも、先の予防策のように平等に接し、先住猫の気持ちを汲み取ることを心がけることで上手く同居生活を送ることができます。ここでもやはり、飼い主さんの対応が鍵を握っています。

先住猫が幼いうちに仲間を増やすとよい

社会化期の部分でも触れましたが、月齢が幼いうちに年齢が近い猫や他の動物と出会うことで、お互いをスムーズに受け入れることができます。最初の猫と暮らしはじめる時点で多頭飼育を意識している場合は、早めに実行することをおすすめします。例えば保護猫カフェや、譲渡会を通して猫を家族に迎える際は、多頭飼育を検討している旨を伝え、仲良しの猫やきょうだい猫も紹介してもらうと良いでしょう。

まとめ

モモ ユズ

猫は厳しい野生の環境をひとりで逞しく生き抜いてきた動物です。そして、その本能は家猫として暮らす中でも残り続けています。多頭飼育は分離不安の予防や、若い年齢同士であれば良い刺激になることもあります。デメリットばかりではないのです。

それでも猫の習性により、多少のケンカはつきものです。家庭内で猫が喧嘩をはじめても、本格的な喧嘩に発展しなければ心配いりません。まずは飼い主さんが冷静になりましょう。ケンカが頻繁に起こる場合や、それ以外にも気になる異変がある場合は、注意深く観察しましょう。猫のケンカは奥深く、その原因は多岐にわたります。その理由を慎重に探り、頭ごなしに猫を叱ることは避けましょう。

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