猫の兄弟は仲良しなのか
同じ両親を持ち、大切な家族である「兄弟」。猫の兄弟は仲良しなのでしょうか。血の繋がっている猫の兄弟はいつも一緒でとても仲良しなイメージがありますよね。人間であれば兄弟は兄弟喧嘩をしたり仲直りをしたりと切っても切れない大切な家族です。では、猫の兄弟は人間と同じように仲良しなのでしょうか。
猫の兄弟は仲良し?
結論として猫の兄弟は「仲良し」とは限らないということです。これを聞くと「血も繋がっているのにどうして?」と思ってしまいますよね。
血が繋がっていても兄弟が仲良しとは限らない理由としては、同じ母猫から生まれた兄弟の猫たちも「性格や相性はそれぞれだから」です。お互いが似た者同士で性格が合えばもちろん兄弟仲良しになるのですが、合わなければ喧嘩をしてしまうこともあります。
猫の兄弟が仲良くないとどうなる?
- お互いが同じ場所に居合わせると縄張り争いをするように威嚇や喧嘩をしてしまう
- 日なたぼっこの場所を取り合いする
- 少し距離を離していても取り合いのようになってしまい、一緒に餌を食べれない
- おやつをあげると取り合いになってしまう
私も数年前まで兄弟の猫を2匹飼っていました。1匹が癌でお空へと旅立ちましたが、2匹は生まれたときからずっと一緒に暮らしてきました。しかし残念なことに神経質で気性が荒い兄と、穏やかでおっとりとした性格の弟であったのであまりうまくいっていないようでした。
ですから、愛猫の兄弟はこのような兄弟喧嘩を日常茶飯にしてしまっていました。普段から兄弟猫で仲良くじゃれたり一緒に遊んだりをすることもなく、お互いが同じ部屋にいても一定の距離を保ちながら過ごしているように飼い主としても見受けられました。
このように、同じ猫の兄弟でも性格や相性によって必ずしも仲良しに暮らしているとは限らないようです。猫の兄弟のお互いが
- 穏やかな性格
- 優しい性格
これらのような性格を持っていれば仲良くできるのでしょう。また多頭飼いにも向いているような優しくて元気な性格の猫種であれば、猫の兄弟もうまくいくと思います。
しかし
- 気性の荒い性格を持つ猫
- 縄張り意識が強い猫
2匹ともの猫の兄弟や、どちらか一方がこれらのような性格を持っている場合にはなかなか兄弟が仲良くとはいかないようです。
猫の兄弟の関係性と認識
では、猫の兄弟の関係性と認識はどのようになっているのでしょうか。私の猫の兄弟は1匹が癌によって旅立ってしまいましたが、旅絶った後も「いなくなってしまった」「寂しい」と分かるような態度や行動がなく悲しんでいる飼い主とは打って変わってケロッとしていました。
探すような素振りも全くしていないので猫は「兄弟がいなくなった認識がないのかな?」とその当時はよく考えていましたが、猫の兄弟の関係性と認識は人間の家族や兄弟とは少し考え方が異なるようです。そこでここでは、猫の兄弟の関係性と認識についてご紹介させていただきます。
実は驚くことに猫の兄弟は「お互いに兄弟という認識がありません」。同じ母猫から生まれ、同じように育っていても「兄弟」というよりも猫は「いつも一緒にいる相手」や「同じ仲間」という認識があるようです。このように同じ母猫から生まれ、一緒に暮らしていても猫の兄弟という認識がないようです。
ちなみに生みの親である母猫にも同じように「お母さん」という認識はなく「仲間」だと思っています。
そして一緒に暮らさずに猫の兄弟が別々の家庭に引き取られ、バラバラに引き離されて長い期間が経ってしまうと悲しさもなくお互いが「兄弟を忘れてしまう」のです。
ですのでその後にたとえ再会をしたとしても猫には「兄弟に巡り会えた!」「再会ができた!」といった感情は全くなく、お互いが初対面になってしまうという悲しい関係性があったのです。
猫は瞬間的な恐怖などは同じ目に遭わないように忘れずにきちんと記憶をしていますが、一番大切な家族には意外にもこのような関係性や認識があったのです。
まとめ
同じ母猫から生まれ、血の繋がっている猫の兄弟。大切な兄弟であっても性格や相性によっては仲良しであったり、喧嘩をしてしまうような不仲であることがあるようです。
縄張り意識や警戒心が強かったり、ストレスを感じやすい神経質な猫種の兄弟は特に不仲になってしまいます。野生の血が濃いと性格も合いづらいのかもしれません。
生まれてから一緒に暮らしていても引き離されてお互いがバラバラで暮らしたとしても、猫2匹とものお互いが「兄弟」という認識はなく、引き離された場合には少しずつ記憶からはなくなってしまいます。人間の兄弟の関係性と猫の兄弟の関係性は少し違うということがわかりますね。