受動喫煙がペットに有害なことを知らない喫煙者が多数
イギリスの電子タバコメーカーMistが先ごろ実施した調査で、イギリス人喫煙者のうち4人に1人は喫煙がペットにとって有害であることを知らないことが明らかになりました。
また、同調査のレポートによると、犬や猫を飼っている喫煙者の40%近くは受動喫煙が原因でペットが病気になったことがあるそうです。
タバコの煙には発癌性物質が含まれており、タバコの煙を吸い込むことで、肺や口、鼻などに癌が生じる恐れがあります。
Mist社の創立者でありCEOであるフレッド・キャスマン氏は、「調査データから受動喫煙による悪影響に関する認知度が低いことは明らかです」と言います。
同社は、「今回の調査結果を公開することでイギリス人が2022年からタバコを止め、またタバコが自分だけでなく可愛いペットにまで害を及ぼすことを知ってくれれば」と考えているそうです。
多くのペットが受動喫煙の犠牲に
今回の調査では、Mist社が収集した統計結果と他の調査結果を合わせて用い、イギリス国内でタバコによる悪影響を受けているペットの数を推定しました。
英国国家統計局の報告によるとイギリスには690万人の喫煙者がおり、統計解析ソフトStatisticaによるとイギリス人口の59%はペットを飼っています。
喫煙者が他のイギリス人と同じ割合でペットを飼うと仮定すると、喫煙家庭で飼われているペットは推定約400万頭です。
さらに、今回の調査では喫煙がペットにとって有害であることを知っていたら、喫煙者は禁煙をしたかどうかについて調べました。
その結果、5人に3人は禁煙を試みると回答し、ペットに有害であっても吸い続けると回答したのは5人に1人でした。
こうした結果は、受動喫煙が有害であることを周知することで、より多くの人に禁煙を促すことができることを示しています。
さらに、ペットを飼っている喫煙者の消費性向についても調査したところ、5人に2人は毎月ペットよりもタバコに多くの金銭を費やしていることが分かりました。
今回の調査結果が広まることで、少しでもペットの受動喫煙が減るとよいですね。