パンデミック以降18カ月間でケベック州内のペット数は大幅に増加
先ごろ「ケベック小動物臨床獣医師協会(AMVQ)」の委託を受け、市場調査会社Légerが「犬・猫」に関する調査を行いました。
それによると新型コロナのパンデミック発生以降18カ月の間に、カナダ・ケベック州での犬猫の飼育頭数が「20万頭以上」も増加したことが判明。
今回AMVQの委託を受けたLégerは、2020年4月1日から2021年10月1日までに、犬または猫を飼い始めたケベック州の住民772人を対象に聞き取り調査を敢行しました。
主な調査内容は、ペットを飼い始めた理由や飼い始めた時の状況や、犬または猫のどちらを迎え入れたのかといったことです。
また、質問には以下のようなものも含まれています。
- ペットの購入理由やそれまでのペットの飼育経験
- ペットの入手元
- ペットを迎え入れるまでの待機期間
- 犬種または猫種および年齢
- 費用
- 迎え入れた後に起きた問題
猫と犬でかなり差のある結果に
そして調査の結果、以下のようなことが分かりました。
まず、犬を飼い始めた人と比較すると猫を飼い始めた回答者の48%は、猫をシェルターや保護団体から引き取っています。
また、回答者の78%はペットを迎え入れようと考えた理由として「動物の命を守りたかった」または、「現在飼っているペットの相棒を見つけたかった」を挙げました。
さらに、新たに迎えられた犬のうち生後6カ月以上の犬はわずか15%、それに対し猫の場合は”45%”が生後6カ月以上でした。
実際、迎えられた犬の64%が生後3カ月未満である一方、猫の場合生後3カ月未満は29%のみです。
ちなみに猫を迎え入れた飼い主の52%は、その後何の問題も起きていないと回答し、「恐怖」や「病気」、「攻撃性」といった問題を挙げた回答者は少数でした。
全体として、犬を迎えた際の平均費用は1313ドル(約11万7000円)、猫の平均費用は230ドル(約2万円)ほどです。
こうして見ると、猫の方が費用があまりかからず飼い始めた後の問題も比較的少ないことが分かります。また、迎えた時の年齢も、犬と猫ではかなり差があり興味深い結果となりました。