猫は親子関係はいつごろまで続く?
猫の親子の関係について本来は、生後3~4ヵ月の離乳期頃になると、母猫が子猫を突き放すような素振りを見せ始め、生後6ヶ月程で自立し、単独で暮らすようになります。
人間の年齢にすると8〜9歳です。その頃から発情が始まりますので、メス猫は妊娠・出産も出来るようになります。
子孫を残す為、いつまでも親と一緒にはいないのですね。またオス猫とメス猫では、子猫との関わり方が大きく異なります。詳しく見て行きましょう!
オス猫と子猫の親子関係について
オス猫の親子関係について、オス猫はまず、子育てに加わる事がありません。交尾をしたらもう役目を果たしたとばかり、また他のメス猫を探しに、どこかへ行ってしまいます。そしてまた、メスの発情期が始まる頃に交尾をして、子孫を増やして行くのです。その間は、気の向くまま、過ごしているのでしょう。
ですから、生まれて来る子猫はまず、父猫の顔は知りません。もしかしたら子猫が成長して、縄張り争いやメスの取り合いをする相手が、父親かもしれません。そういった猫の習性から、猫にとって親子としての父親という概念はないといわれています。
そもそも、猫の場合、生まれてきた子猫達の父親が同じではない可能性もあります。これを同期複妊娠といい、発情期に複数のオスと交尾することで起こるもので、一度の妊娠で複数のオスとの子供を産むことがあるのです。同じ母親から生まれた数匹の子猫が、全く違う色柄である理由のひとつでもあります。もちろん、遺伝子によって毛柄が変わることもあり、一概には言えませんが、生まれてきた子猫全員、お父さんが違う!なんてこともあるのかもしれません。
ただ、飼い猫の場合、親子関係ではないものの、先住猫が子猫を可愛がったり、面倒を見たりすることはよくあります。兄弟のような感覚に近いのかもしれませんが、猫の性格によってはメス猫顔負けの、イクメンぶりを発揮することもあるのだとか。
メス猫と子猫の親子関係について
対してメス猫の親子関係について、メス猫は子猫が独り立ちをするまで、密接に関わり合います。妊娠・出産はもちろんですが、出産後の子猫のケアから授乳、危険から保護する、獲物の狩り方を教えるなど、子猫が生きていく上で必要なお世話を全て行います。
猫は一般的には単独行動をすると言われていますが、複数のメス猫で親子コミュニティを作り、みんなで子猫を育てる事も多いです。出産後5〜6週のメス猫は特に母性が強く、他の猫が産んだ子猫も、自分の子として育てる事があります。
特に飼い猫の場合は、産後子育てをしている母猫の元に、育児放棄された子猫を連れていくと、我が子と同じように面倒を見ることがあります。
性格による差はあるものの、時に、子猫だけではなく子犬やウサギ等の異種に対してもその母性本能を発揮することがあります。
子猫からすると、自分の面倒を見てくれるメス猫ならば、産みの母だろうがなんだろうが、母猫として依存します。子猫同士も生後7週目位までは仲間として認識しますので、違和感なく親子・家族と認め、共に成長します。
メス猫コミュニティは祖母や叔母、姉や妹など、血縁関係がある猫達で形成されるようです。猫は1回の出産で5〜6匹産む、と言われていますので、他に面倒を見てくれる猫がいると、母猫も助かりますね!
ただ、コミュニティがあると言っても、行動を共にする訳ではなく、基本的にはお互いの姿が見えないように生活しているようです。そしてコミュニティに入らず、単独で暮らすメス猫もいますが、いざコミュニティに入ろうとしても阻止されてしまうそうです。エサや繁殖の順序を守る為と言われていますが、厳しい世界です!
またコミュニティ内で育ったオス猫は、生後1〜2年もすると自然と離れ、その後自分のいたコミュニティと接することはないそうです。これは近親交配による奇形を防ぐ為、と考えられています。
猫と人間の親子関係について
猫は生後半年程で母猫の元を離れ、自立するとお伝えしましたが、人間に飼われている猫はどうなのでしょう?
その場合、人間を母親だと思っている事が多いようです。人間と親子関係のようなものが生まれるのです。特に、初めての発情を迎える前に去勢・避妊手術を行った猫はいつまでも子猫の特性を残します。飼い主を母親だと思い、甘え続けるのですね。
我が家は猫が2匹おりますが、1匹は発情期前に手術を行い、もう1匹は初めての発情を迎えた後に手術を行いました。
結果、やはり前者は成猫になった今でも、子猫のように甘えん坊です。後者の猫は前者に比べ、やはり自立しているように感じます。甘える時は甘えて来ますが、前者のようにべったりではありません。
子猫気分を思い出している、と言われる前足で毛布などをふみふみする行為も、前者はしょっちゅうしていますが、後者はほとんどやりません。前者の子は母猫と離れるのが少し早かったのかな、とも思いますが、手術の時期で差が出る事はあり得る話だと思います。
まとめ
猫の親子関係は、人間からするとかなりサッパリとしていそうです。血を分け一緒に育った兄弟姉妹でさえ、時期がくると本気で縄張り争いをする、他猫(?)になって行くようです。
人間からすると、8〜9歳で自立したり、家族と2度と会わなかったりするのはあまり考えられないですが、子孫を残す為、効率的と言えば効率的になっているのでしょう。
一方で飼い猫は自分のお世話をしてくれる人間を母猫のように感じ親子として思うのは、とても愛らしいですね。以上、猫の親子関係についてでした。
30代 女性 ane
ただ、やはり発情期を経験したかどうかで性格が異なることは多いようで、元野良で何度も発情期を迎え、妊娠出産を経験している愛猫は完全室内飼いに移行した後も、比較的自立心はしっかりしているようです。物心がついた時に自立する必要があったかどうかが強く影響しているのかもしれませんね。
また、記事にあったオス猫と子猫の関係を読んで、とても納得したことがあります。それは、主人と愛猫の関係です。愛猫達は、私を母親のように思ってくれているのだと思います。そして子供達に対しては兄弟のように接しているのですが、主人に対しては、私に対してするのと同じように甘えてみたかと思えば、子供達にするようにちょっかいを掛けてみたりと、そのポジションが定まっていないよねとよく話していたのです。父親という概念がない猫にとって、どうにも難しい存在なのかもしれませんね(笑)
女性 yuki
生まれたばかりの小さな野良子猫を見て、可愛いとむやみやたらに触ってしまう方が多くいますが、この行為は猫の親子関係に亀裂を入れてしまう非常に深刻な問題だと感じています。
生後数週間の小さな可愛い子猫を見て、触りたいと思ってしまう気持ちも十分にわかりますが、母猫が子猫に人間のニオイが付いていることに気が付いたら、子育てをやめてしまう危険性がかなり高いからです。
保護するつもりがないなら、決して野良の子猫には触れてはいけません。3時間ごとの授乳、排せつの手伝い等、母猫がしてあげなければいけないことがたくさんある中で、人間のニオイが付いてしまい、母猫が育児放棄をしてしまったら・・・どうなるかわかりますよね。
すでに独り立ちをしている子猫の場合は、子猫が触らせてくれるのならば、触るのは自由かと思いますが・・・。
女性 ケロキ
我が家の猫は初めて飼う猫なので、去勢が済んだ後も子猫のようなのかよくわかりません。フミフミをすることもないので、適切な時期に親離れしたのだと思います。窓越しに母猫が通ることがありますが、お互い親子であることは忘れてしまっているのは少し寂しいですね。
20代 女性 ゆず
20代 女性 チグラーシャ
今飼っている猫はもうすぐ2歳になりますが、初めての発情期が来る前に避妊手術をしたため、大人というよりは子猫に近い性格だと思います。また、うちの猫の場合、私の前ではふみふみするけれど、夫の前ではしません。一緒に過ごす時間が長く、主に世話をしている私のことを親代わりと思ってくれているなら嬉しいです。もっとも、猫の本心は知りようがないので、自動エサやり器程度にしか認識されていないかもしれませんが・・・。
30代 女性 はなこ
しかし、親猫が少し過保護だったので困りました。一匹を残して里親さんに預けてしまいましたので、親猫も寂しかったのだと思います。
残った一匹は、いつまでも親猫に甘えていましたが、一才のときには自立をして単独行動を始めましたが、寝るときはみんな一緒に寝ていました。家族で飼うことができるのが夢だったので、嬉しかったです。喧嘩をするときもありましたが、すぐに仲直りをしました。親子の絆は深いなと痛感しました。