猫がふにゃふにゃなのはなぜ?柔軟な体の6つのヒミツ

猫がふにゃふにゃなのはなぜ?柔軟な体の6つのヒミツ

猫って、体がふにゃふにゃしてますよね?一緒に暮らしているとその柔軟さに、驚かさせれることは多いです。「どうなってんの?」というような体勢で寝ていたり箱に入り込んだり、どうしてあんなに体が柔らかいのでしょうか?そのヒミツに迫ってみました。

どうして猫は、ふにゃふにゃなのか?

布団の上で体を伸ばして眠る猫

まるで液体のような体の猫のヒミツ、覗いていきましょう!

1.骨格

丸まって眠る猫

猫がニャン体動物なのは、その骨格が関係しています。猫の全身の骨の数は約240本。人が約200本ですから、猫の方が数が多いわけです。そのため柔軟な動きができるのです。

ストローが骨だとしたら、折り目をたくさん付けた方が、しなやかな動きができますよね。

たとえが適当かどうか分かりませんが、骨の数が多いということはそれだけ、多くの動きができるということなのです。

腰の骨である腰椎は、人よりも猫の方が2本多いため、体を器用にねじることができます。また、猫の骨と骨との繋がり方も関係しています。

例えば、猫の肋骨は人よりも1本多い13本ありますが、胸の前方にある胸骨にはそのうちの9本しか繋がっていません。人はすべての肋骨が、胸骨にがっちりと繋がっています。この差が猫の体を柔軟にしています。

2.皮膚が伸びる

床の上で手を伸ばして寝転ぶ猫

猫の皮膚は触れてみると分かりますが、ダルダルです。余裕があるのです。かと言って、太っているわけではありません。(もちろん太っている猫もいます。)この余裕がある皮膚が、猫の体を柔らかくしている要因の一つ。

いくら骨格が柔軟でも皮膚がガッチガチだったら、あれだけの柔軟性は生まれません。猫の皮膚のたるみは無駄なものではなく、猫の柔軟性にとって必要なものなのです。

たまにマッサージがてら皮膚をモミモミしてみると、なかなか楽しい時間が過ごせます。お腹の皮膚をつままれるのは嫌がることが多いので、怒られないように要注意してください。

3.靭帯や椎間板が柔軟

器用に尻尾の毛づくろいをする猫

猫の人体や骨の間にある椎間板は柔軟にできています。そのため柔軟な動きを可能にしているのです。

人ではとてもできないような体勢で全身毛づくろいができるのも、骨と骨を繋ぐ部分が柔らかいからなのです。

4.関節の可動域が広い

体を長く伸ばしてくつろぐ猫

関節の可動域が広いのも、特徴です。伸びたときは何と!ふだんの2倍の長さになっています。どおりで伸びをしたとき尋常じゃない体の長さになるはずですね。

猫の伸縮性に驚くことがありますが、それは関節が柔軟なのが一因です。

5.腸が短い

後ろ足で顔を掻く猫

猫は肉食なので、腸が短くても大丈夫な生き物です。腸が短いと背骨が腸を含む内臓を支える必要が低くなるので、背骨が柔軟でも平気なのです。

6.同時に2方向に曲がる背骨

地面に体をひねって寝転ぶ猫

猫の背骨は、同時に2方向に曲がってしまうという驚異的な背骨です。つまり頭は左を向いているのに、お尻は右を向ける、ということです。リラックスしている猫が変な体勢をしても苦しくないのはこのためです。

この柔軟な背骨があるから猫は柔らかいですし、高いところから落ちても、高確率で足から着地ができるのです。背骨をねじって前足を体の方に引き込み、回転スピードを上げて体勢を整えて、足から着地!というわけです。

このテクニックは、フィギュアスケートでも使われています。ジャンプして回転している間にスピードをあげるのに、前述した方法を行っているのです。猫の身体能力って、ホント凄いのです。

まとめ

仰向けに寝転んでこちらを見る猫

猫が柔らかくなったのは、狭いところに隠れるためや獲物である小動物を捕まえるためです。生き残るために俊敏さや狭い場所にも入り込めるよう、柔軟な体が作られていったのです。

でも人との距離が近くなった今では、その柔軟さが猫の魅力となり、多くの人の心を奪っています。

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