猫は月の動物なの?
大昔の人たちは、仕草や姿が「月」と似ていることから猫が「月の動物」と言われていました。また猫だけでなく、牡牛も角が三日月のようになっている形から月の動物と言われていました。
確かに猫も黒色で目だけが黄色に輝いていたりすると、夜空のようにも見えますし、猫の瞳孔が月の満ち欠けのように変わるところも注目してみると「月の動物」だと言われたのも共感できますね。
猫の月の違いによる行動
猫に限らず地球の生物は、月や太陽などのメカニズム深く関係があるといわれており、新月や満月などの月の変化は生物にとって、様々な影響があると言われています。実は月の動物とも言われる猫も満月と新月で行動が異なるんですよ。満月のときの猫
満月のときの猫は「いつもよりも大人しく落ち着いて過ごしている」という印象があるようです。いつもならウロウロと歩き回ったり遊んだりするのに一日中寝ていたり、高いところで大人しく眠ったりすることがあるようです。また猫の満月の前後の救急外来の受診件数が、いつもより多くなることも分かっています。
このように満月のときには比較的動き回ったりせずに安心して「眠っている」ようなことが多いみたいですね。
新月のときの猫
そして新月のとき猫は「行動的で活発によく動く」という印象があります。家の中を走り回ったり落ち着きなく家中をパトロールするようなことがあるようです。新月のときには落ち着きがなく「何かをしたそうにソワソワしている」という猫の行動が目立つようです。
そのように猫には「満月」「新月」で異なる行動が見られるようです。ではどうしてこのように異なる行動をするのでしょうか。
月の満ち欠けによって猫の行動が異なる理由は?
どうして猫は満月や新月などの月の満ち欠けによって、行動が異なるのでしょうか。満月には大人しく、新月には活発になる猫ですがそれは「野生時代の名残り」が関係あるとも言われています。
猫は真っ暗になった真夜中に狩猟をしていました。一方で明るい時間帯には休息をとって体力を温存させていたのです。
それにより新月の比較的どこもかしこも暗いときに狩りをするので「活発」に動き回り、満月の明るいときには眠って「休息」をとっているんですね。
家猫になれば月の満ち欠けが関係なくなる?
野生時代、月明かりの下で行動をしていた猫は新月や満月などの月の満ち欠けによって行動は大きく関係していました。しかし家猫として飼われるようになれば、必ず月の満ち欠けによって、行動がそのようになる訳ではないようです。
それは飼い主の行動に合わせるようになったり、自宅の電気の明るさによって、行動が変化するようになったからでしょう。
まとめ
猫は黒色の中に黄色の瞳がくっきりとしていたり、猫の瞳孔の形などからその形姿を「月の動物」と言われています。満月や新月などの月の満ち欠けによって猫の行動が異なるのは「大昔の狩猟本能」が関係をしています。
真夜中の真っ暗なとき、つまり新月のときには狩りをするために猫は「活発」に動き回ります。ですから、家猫となってからでも新月の日には激しく動き回ったり走り回ったりするんですよ。そして、満月のときには猫は月明かりもあるので狩猟をせずに「休息」をとっています。
ですから、家猫となった現在でもゆっくり過ごしたり眠っているんですね。それによって猫の行動は月の満ち欠けによって変化するんですね。