猫の家族事情とは?
猫にとっての血の繋がりとは何でしょうか?人間のように、猫もいつまでも続く血縁関係というものがあるのでしょうか?猫の血縁関係について説明して見ましょう。
血縁関係の認識
猫が兄弟や親に対して血の繋がりは認識できないようです。人間のような血縁関係を意識するのは猫には難しいのです。
母猫と子猫の関係
猫の親子関係はとてもシビアと言われています。猫の世界では親子関係がなくなる日が訪れるからです。猫は単独で生きる動物なので、いつまでも親子仲良く生活するという事がありません。なので母猫が一人立ちできるように子猫を育てます。
生後半年ほどで母猫は子猫に威嚇をして親離れさせるのです。それまでの間は、母猫は子猫を宝物のように大切に育ててくれます。親子が一度離れると、お互いに対面しても親子関係だと忘れてしまいます。
匂いで家族かどうか認識している?
猫が親や兄弟と認識できるのは匂いです。母猫が自分の子とわかるように舐めて、体に匂いをつけます。そうすることで自分の子だと認識できるのです。
体から匂いが消えると自分の子ではないと思ってしまいます。なので血縁関係であっても、一度匂いが離れることや、匂いがなくなれば血の繋がりがなくなってしまうという事です。つまり猫が久しぶりに顔を見て、親や兄弟と思い出す事はありえないと言えるでしょう。
親子が離れなければ血縁関係は続くのか?
もしも飼い主がいる所に親子の猫を飼っていたらどうなるでしょう?匂いはあるので親子関係が続くのではないかと思いますよね。ところが、猫の中では飼い主さんが親になってしまうようです。
外の世界では自立をする必要がありますが、飼い猫なら親子関係を続けていけそうだと思ってしまいます。しかし飼い猫になると、自然と飼い主さんが親と認識するようになるのです。そうなると親子の間でも親と子というより対等な立場であることが多いようです。
猫と血縁関係
猫の世界のルール
猫の世界には血縁関係が要らないようです。なぜなら近くにいる相手との相性が良ければ、それでOKだからということです。
兄弟じゃなくても同じ屋根の下で生活する相手に愛情をもらい生活するからです。猫が猫以外の動物や人間と仲良くできるのは血縁関係を気にしない猫のルールと言えるのではないでしょうか。
猫が親を思い出したら
ふと想像することがありませんか?あなたの飼っている猫を見て、親や兄弟を思い出す事があるのだろうか?と。離れて忘れてしまっても、猫が母猫を思い出す事はあるはずです。母猫に愛情たっぷり育てられ、兄弟と遊びを教えてもらった記憶は、記憶から綺麗に消えてしまうことはないと思います。
猫が飼い主さんを親や兄弟と思っているから甘えることや、遊ぼうと誘ってくるのでしょう。猫が親や兄弟を思い出して「会いたい」という気持ちではなく、飼い主さんからの愛情で満足できていると思います。
まとめ
猫の血縁関係は猫の中ではあまり関係ないようです。人間のような血縁関係ではなく、あっさりしているのです。兄弟だから仲が良いとは言いきれません。猫同士の相性で仲良くできるか、共に生活する中で仲が深まるのかで、血の繋がりを感じる必要がないのでしょう。
子猫のうちから長い時間を過ごしていれば親子も兄弟も関係ないと言えるでしょう。
私の家でも兄弟のように仲良くしています。猫たちが兄弟のように仲良くして、私に親のように甘えてきてくれるので幸せな暮らしだと思います。