野良猫の寿命の平均
道端、公園などで、野良猫を見かけたことはありませんか?暑さ、寒さに負けず、たくましく生きています。野良猫の寿命は、3~4歳で、長くても5歳と言われています。室内で飼われている猫の平均寿命は15歳で、人間の年齢では90歳だそうです。
それに比べ、野良猫の寿命は、平均寿命の半分も生きることができない、短命であることがわかります。
また、野良猫の半数は子猫で、生後1年も経たずに亡くなってしまう猫もいるのが現実です。
野良猫の寿命が短い理由
ペットショップで購入した猫や、里親になり引き取った猫に比べて、野良猫を飼うのはなかなか難しいそうです。野良猫の寿命の短さ、その理由の一部を紹介します。
- 危険を伴う、外での過酷な生活
- いつも満たされないお腹
- 精神的負担を抱えている
他の野良猫と接触することで、ウイルスや細菌の感染、ノミやマダニなどの寄生虫の寄生も考えられます。野良猫同士の縄張りを争うケンカもあります。1人1台、所有する車社会ですから、突然の飛び出しのよる接触事故や交通事故も危険です。
また、日々の天候にも悩まされていることでしょう。晴れの日、雨の日、風が強い日、台風、豪雨など、色々な日があります。暑い日は、涼しさや日影を求め歩き、猫は寒さに弱いため、冬は温かい所を求め探します。
食事面では、エサ不足、栄養バランスの乱れが深刻です。ゴミ捨て場などから不衛生なものを食べたり、傷んだ食品を食べ、お腹を壊すことがあったり、時には口に入れてはいけないものを食べてしまう事もあるかもしれません。
自分の好きなように、好きな所で、生活しているようにも思えますが、実は常に警戒心を持って生きているため、ストレスを溜めています。
野良猫の寿命の性別による違い
オス猫とメス猫、同じ野良猫ではありますが、性別の違いは、野良猫の寿命に関係するのでしょうか。
オス猫は、縄張り意識が強く、猫同士で、ケンカをします。そのケンカによるケガなどが原因で、亡くなる野良猫も少なくはありません。ケンカをした相手がエイズや白血病などのウイルスを保有している場合、感染してしまう可能性もあります。そのため、オス猫の方が、寿命が短いようです。
野良猫によるトラブル
野良猫の増加により、公共のスペース、建物の敷地内、駐車場で糞や尿、排泄物の強いニオイ、軒下やゴミ置き場のゴミをあさられ、頭を抱えている方もいます。では、トラブルを解消するには、どうしたらよいのでしょうか。
- 生ゴミを荒らされないように、見えない所に置くなど、ネットを被せるなど徹底する
- 食べ残し、散らかしによる、カラスやハエなどが集まらないように、衛生面を配慮する
- 野良猫の繁殖を抑えるために、安易にエサを与えない
猫は、年に2~3回、出産し、1度に5匹位、赤ちゃんを産みます。不妊、去勢手術をしていない場合、1年間で10~15匹増えるということになります。野良猫の寿命は短いと言われているものの、不妊、去勢手術をしていないと、後々、大変なことになります。そのために不妊、去勢手術を受けさせ、繁殖を抑えたいものです。
野良猫を増やさないためにできること
野良猫の増加は、様々な理由があるものの、人間が起こした勝手な行動が原因とも言えます。野良猫の寿命は平均寿命よりも短いです。これ以上、野良猫を増やさないために、私たちができることは、何かないのでしょうか。
残念なことですが、年間10万頭もの猫が、殺処分されています。
家庭の事情など、理由はいろいろですが、やむを得ず飼えなくなってしまった猫を保護してくれている所があります。パソコン、スマホからも見ることができる「里親サイト」です。150万以上の多く利用者がいて、7万2000件以上の猫が里親に決定しています。
他にも保護された猫のふれあい会、里親会なども各地で開催されています。家族の一員として迎え入れることができる方、検討中の方は、一度、里親募集のサイトを検索してみては、いかがでしょうか。
エンジンルームに入る野良猫に注意
野良猫と言えば、道端や公共スペース、駐車場で見かけることが多いと思います。こんな所に野良猫?と、ビックリしたことはありませんか?
車のエンジンルームの下のすき間から、エンジンルームに入る野良猫がいるそうです。常に警戒心を持ち、ピリピリした生活を送っている野良猫には安心できる空間のようです。エンジンルームは温かく、雨や風にも当たらず、天候に振り回されることなく、快適です。野良猫には好都合である一方で、巻き込み事故が多数発生しているのは実情です。巻き込み事故の9割が子猫です。
これ以上、被害をなくすために4点に注意してみましょう。
- エンジンをかける前にボンネットをたたく
- 猫除け対策をし、車に近づけないようにする
- 忌避剤を使用し、猫を近づけないようにする
- 超音波バリアを使用し、猫を近づけないようにする
痛ましい事故が多発しています。命ある野良猫の寿命を絶たないよう、エンジンをかける前、また、乗車前に確認することを心がけたいですね。
まとめ
野良猫の寿命について紹介しました。不幸な猫を増やさないためにも、家族として迎え入れた以上、命を大切にし、最後まで責任をもって面倒を見てあげましょう。また、飼う前には、猫知識を身に付け、愛情たっぷり、野良猫の寿命を全うできるようにお世話をしてあげたいですね。
女性 プティング
後半に出てくる「里親サイト」ですが、里親サイトの運営者が猫を保護している訳ではないと思うのですが・・・
もちろん、保護団体が運営している里親募集サイトもあるでしょうが、猫が飼えなくなったから里親サイトに言えば保護して貰えるということではないと思います。
もちろん、今自分の元にいる猫を、里親募集サイトを利用して里親になってくれる人を探すというのは、良いと思います!
逆に、猫を飼いたいと思った時に、ペットショップなどから購入するのではなく、里親募集をしている猫ちゃんを譲り受けるのもとても良いと思います。
里親募集でも、探せば純血種の猫ちゃんもいたりします。もちろん子猫の里親募集もあります。しかも、生体代はタダです!ですから、ペットショップなどを覗く前に、里親募集サイトを見てみて欲しいな、と個人的には思います。
40代 女性 かずみ
かわいそうですが、過酷な外の生活では健康がそこなわれてしまいますし、事故にあう確率も高いのです!
実家の近くの道路でよく、外猫ちゃんが車にはねられて亡くなっていました。その外猫ちゃん達を土に埋めていました。たまに、子猫ちゃんが、はねられていると本当に胸が苦しくなります。餌もなかなか貰えないだろうし、空腹だったのだろうと思います。
外猫ちゃんは、不幸なことが多いので、里親を探してあげることが一番いいと思います。
餌やりには、努力と責任が問われますね。