猫は猫を忘れる?
同居猫は猫を忘れるのか
猫が同居猫を忘れるのは、離れていた期間が長いと忘れてしまう可能性が高くなるそうです。これは、同居猫だけに限らず人間にもあたるのです。
ただ、猫が完全に忘れてしまうことはないと言った方が良いのかも知れません。これは、猫の習性や記憶力が関係しているようです。
猫の習性に関係がある
「猫がどうして同居猫を忘れてしまうのか?」ですが、猫の場合、たとえ血縁関係にあっても兄弟や親と言う概念がないのです。ずっと一緒に暮らしていれば、猫同士兄弟のように仲良くできるのです。
そして猫には、一人立ちをする習性があります。親、兄弟から自立するために離れなければいけません。一度離れ離れになると、母猫のことも忘れて猫同士として考えてしまうのです。
つまり猫が猫を忘れてしまうのは、兄弟であってもなくても関係がなく、単体動物であることが関係しているのかも知れません。
猫の記憶力に関係がある
猫の記憶力は人間なみに優れていると言いますが、ならば「猫が同居猫を忘れることがない」と思えます。しかし猫の脳は、そう単純にはいかないようです。
「どうして猫が同居猫を忘れてしまうのか?」ですが、考えられるのは記憶に残らないから、興味がないからということが考えられます。
猫の脳は、一度記憶すると忘れないのですが、それは自分に関係することだからです。
食べ物に対しては記憶力が一段に優れていると言われるほどです。
猫が同居猫を忘れないでいるには、深い絆や衝撃的な印象があると忘れにくいのかも知れません。反対に、猫が同居猫を忘れてしまっても、昔の記憶が蘇れば、思い出す可能性が高いと言えるでしょう。
猫が同居猫を忘れる4つのシチュエーション
1.猫の匂いが変わったとき
猫が同居猫を忘れるシチュエーションは、同居猫の匂いが変わってしまったのが原因です。病院に行くと、他の動物の匂いや消毒液などの匂いがついてしまいます。
きっと、猫が同居猫に威嚇したり寄り付かなくなったりして、困っている飼い主さんも多いと思います。猫は匂いに敏感なので、匂いが変わると「よそ者」と勘違いしてしまうのです。
2.長い期間離れてしまったとき
猫が同居猫を忘れるシチュエーションは、一緒に暮らさないことが原因です。長い期間離れてしまうと、どれだけ仲良くしていても忘れてしまう可能性があるのです。
離れていれば、もちろん匂いも違います。記憶も、離れた期間が長ければ長いほど薄れてしまうのです。猫が入院していたり、家族に預けていたり、家出してしまったなどで、忘れてしまうリスクになるのでしょう。
3.猫の年齢や個体差
猫が同居猫を忘れるシチュエーションは、年齢や個体差もあるようです。生まれた育った環境や経験では、猫によって記憶力が違うと言われています。
また、年齢がいくと記憶力も衰えてしまうと言うこともあります。少し離れただけで、猫が忘れっぽくなるのも考えられます。
4.他にも同居猫がいるとき
たくさんの猫を飼っている場合、猫が同居猫を忘れてしまうことがあるそうです。それは他にも同居猫がいるので、気が紛れるからだそうです。
例えば猫が姿を消してしまったときに、猫はその猫を探しますが、少しすると他の猫と遊んで忘れてしまうようです。
猫の記憶が消えたかはわかりませんが、他に猫がいれば記憶も薄れてしまうのかも知れません。
同居猫を忘れてそうなときにできる対処法
1 猫に匂いをつける
匂いで猫は判断するので、匂いをつけて思い出してもらうようにします。病院でついた匂いをシャンプーしてみても、あまり効果がないと言う人もいます。
猫の体に覚えのある匂いがないと意味がありません。猫が普段から使用しているタオルなどで猫を包み、匂いをつけます。猫の体に匂いが戻れば、自然と思い出してくれるでしょう。
2 ケージに入れて少しずつ慣れさせる
猫が同居猫に威嚇したり、攻撃的な態度をとったりする場合、忘れている可能性もあるので、初対面のときのように少しずつ距離を縮めてあげます。
猫が猫に慣れだしてきたら、ケージからだして一緒に遊んだりおやつをあげたりするようにしましょう。猫の行動から、昔遊んだ記憶が蘇って思い出してくれるでしょう。
まとめ
猫が同居猫忘れてしまう可能性はありますが、いずれは思い出してくれるでしょう。猫が忘れてしまう可能性があるのは、顔を合わさない期間が長いこと、匂いが変わること、自分に興味がないことが考えられます。
長年一緒に暮らした猫同士なら、忘れてしまうというよりは、戸惑うと言った方が良いかも知れません。違う匂いに、脳がパニックになりますが、自然に思い出してくれるでしょう。
猫によっては、どれだけ長い期間離れていてもちゃんと覚えていることもあるので、環境や性質なども関係しているのかも知れませんね。