犬と猫、寿命が長いのは?
ペットといわれて、すぐに思い浮かぶ動物といえば、犬や猫を挙げる人が多いです。犬や猫を飼っている家は昔よりも増えており、愛犬や愛猫と過ごすことが心の支えになっている人もいます。
犬や猫を飼っている人にとっては、「ペットも家族同然」と感じている人もいることでしょう。
しかし、どんなに大事に育てていたとしても、犬や猫は人間よりも寿命が短いため、いつかは別れの日がやってきます。
ペットを飼っている以上避けられないことではありますが、前もって愛犬や愛猫の寿命を知っていれば、あらかじめ心の準備もできるものです。
そこで今回は、犬と猫の寿命について詳しく紹介します。
まず、犬と猫の寿命を比較したとき、長く生きるのは猫だということが分かっています。犬は、約10~14歳生きるのに対し、猫は約10~15歳生きるため、猫の方が若干長生きなのです。
犬よりも猫の方が長生きする理由について、「猫は単独行動をとることにより、病気にならないように避けている」との考えが出ています。
犬は仲間意識が強く、他の犬とも積極的に関わろうとする性質があるため、その分感染症にかかりやすいのです。
一方、猫は犬に比べると仲間同士でくっつくことが少ないため、感染症にかかるリスクは犬よりも低いといえます。また、品種にもよりますが猫よりも犬の方が数多く交配しているため、犬の方が健康障害を起こしやすいとの意見も出ています。
犬と猫の平均寿命
次に、犬と猫の平均寿命について詳しく見ていきましょう。犬も猫も、実は品種にもよって平均寿命が異なってくるのです。
そこで、人気のある品種の平均寿命を比較してみました。
犬の平均寿命
全品種を含めた上での犬の平均寿命は、約14.36歳という数値が出ています。後述する猫の平均寿命と比較すると、やはり若干短いことが分かりますね。
小型犬の方が長生きしやすいとの結果も出ており、チワワやミニチュアダックスフンド、トイプードルといった品種は、約13~14年といった平均寿命が出ています。
柴犬やビーグルといった中型犬になると、平均寿命は約10~11歳で、グレートデンやゴールデンレトリバーといった大型犬になると、平均寿命は約7~9歳です。
猫の平均寿命
全品種を含めた上での猫の平均寿命は、約15.04歳という数値が出ています。犬の場合は、品種の大きさによって平均寿命が異なっていましたが、猫はそうとも限らないようです。
ミックス猫や日本猫といった、よく見かける品種は寿命が長い傾向にあり、約13~15歳との平均寿命が出ています。スコティッシュフォールドやアメリカンショートヘア、ラグドール、チンチラ、ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーンなども長生きする傾向にあり、平均寿命は約12~13年です。
一方、マンチカンのような複雑な品種改良がされている猫の場合、平均寿命は約11歳となっています。
犬と猫の最高齢
平均寿命は上記に挙げた通りですが、全ての犬や猫が上記の例に当てはまるというわけではありません。日頃食べているものや病気の有無、生活環境によって、長生きする確率は大きく変わってきます。
実際に、世界には平均寿命を大きく上回って長生きした犬や猫も多数存在しているのです。そこで、犬と猫の年齢におけるギネス記録をそれぞれ見てみましょう。
犬の最高齢はいくつ?
2018年の段階で、犬の最高齢のギネスとして登録されているのは29歳です。
最も長生きした犬として登録されているのは、イギリスで飼われていたラブラドルレトリバーで、29年と193日生きることができました。他にも、過去にギネス登録された長生きした犬を見てみると、28歳や27歳といった記録もあります。
猫の最高齢はいくつ?
2018年の段階で、猫の最高齢のギネスとして登録されているのは38歳です。
犬のギネス記録よりも、大幅に上回っていることが分かります。他にも、長生きした有名な猫をチェックしてみると、34歳や30歳といった記録が残っており、30年以上生きる猫もなかにはいるようです。
まとめ
犬と猫の年齢を平均寿命で見た場合は、猫の方が長生きの傾向が出ています。しかし、育て方や病気の有無で寿命は大きく変わってくるため、犬であっても猫であっても、健康に気をつけながら大事に育てることが重要です。