野良の子猫を保護した時にする4つの事

野良の子猫を保護した時にする4つの事

春から夏にかけて野良の子猫を見かける機会が増えます。人間を警戒してすぐに走り去ってしまう野良の子猫もいますが、何らかの理由で保護される子猫もたくさんいます。もし、野良の子猫を保護した場合、どうしたらいいのでしょうか。

野良の子猫を拾ったらすること

芝生の上を一匹で歩く子猫の後ろ姿

動物病院へ連れて行く

  • 猫エイズや猫白血病ウイルス感染症の検査を受ける
  • ワクチン接種をする
  • 月齢、飼育方法の確認

野良の子猫を拾ったら、健康状態をチェックしてもらうために、動物病院へ連れて行きます。子猫に病気やケガなどがないか、ノミやダニ、寄生虫がいないかなどを調べてもらいましょう。特に、猫エイズや、猫白血病ウイルス感染症などは野良猫に多いため、検査をしておいた方がいいです。

また、ワクチン接種をすることで、子猫の命に関わる感染症を防ぐことができます。

その他に、月齢に合ったごはんを用意するために野良の子猫の月齢がどのくらいなのか、飼育方法や治療にかかる費用などの確認や、相談のためにも動物病院を受診することをおすすめします。

生まれて数日しか経っていない野良の子猫や、元気がなく、ぐったりしている野良の子猫を夜間に拾ったときは、夜間救急の動物病院へ連絡をしましょう。

子猫の体を乾かす、温める

暖かいタオルに包まれている子猫
  • タオル、ドライヤーで乾かす
  • 毛布、フリース、湯たんぽ、カイロで温める

猫の毛は油分が少なく、水をはじきにくいため、濡れると乾きにくいという性質があります。拾った野良の子猫の体が濡れていた場合は、体温が奪われないようにタオルやドライヤーを使って乾かしましょう。猫は、ドライヤーが近すぎるとやけどをしてしまうので、30cm以上離して乾かします。

生まれて数週間ほどの子猫は、体温調節ができないため、保温することがとても重要です。野良の子猫を毛布やフリースで包んだり、タオルでくるんだ湯たんぽやカイロを使ったりして体温を回復させます。

子猫が安心できる環境を用意する

  • 寝床、猫用トイレを用意
  • 飲水、ご飯を用意
  • 猫のケージは布で覆ってあげる

野良だった子猫が安心できる環境を作るため、ダンボールなどに、ベッドになるようにタオルや毛布を畳んでセットします。飲み水、ごはんを設置します。トイレは、猫用トイレやそれに代わる容器に、猫砂を入れましょう。

野良の生活をしていた子猫は、突然の環境の変化に驚いているかもしれません。子猫にとって安心できる環境にするために、ケージや段ボールは布で覆い、薄暗くなるようにします。狭くて薄暗い場所は、猫にとって身を守れる場所であるため、安心できるのです。

子猫のご飯を用意する

  • 子猫用ミルクを用意
  • 離乳食を用意

子猫は、月齢によってミルクや離乳食を用意する必要があります。生後6週頃の野良だった子猫には子猫用のミルク、生後8週頃になったら専用の離乳食、もしくはドライフードをミルクでふやかしたものが必要です。

生後どれくらいの野良だった子猫なのか、ミルクをどれくらい与えたらいいのかなどは、動物病院で確認しておきましょう。

野良の子猫を飼うときに注意すること

哺乳瓶からミルクを飲む子猫

野良だったので、迷子猫ではないか確認

野良の子猫を拾ったら、飼う前に本当に野良猫か確認しましょう。首輪の有無、人に慣れている、栄養状態などによっては、脱走した子猫の可能性があります。

迷子猫の情報がないか、保健所やインターネット、動物病院でマイクロチップの確認が必要です。飼い猫ではなくても、もしかすると近くに親猫がいるかもしれません。親猫が子猫を引っ越しさせていて、迎えに来ることもあります。

子猫なのでつきっきりのケアが必要になることがある

野良の子猫の月齢によっては、ミルクが必要な場合があります。ミルクは一日に何度も与えなくてはならないので、つきっきりでお世話ができるようにしなけれなりません。

子猫を外に出さない

野良だったから、外でも大丈夫というわけにはいきません。子猫の健康や安全のために、室内で飼育するのが望ましいです。子猫の頃は病気にかかりやすく、重症化もしやすいことに加え、天敵に狙われやすいことなどがあります。

子猫を先住のペットとはしばらくの間隔離して育てる

野良の子猫の見た目が健康そうでも、ノミやダニ、お腹の寄生虫など、見た目だけでは分からないこともあります。

すでに他にペットを飼育しているお宅では、野良だった子猫についていた寄生虫などがうつる心配があるので、獣医師に相談してから、同じ空間で過ごすようにしましょう。

野良の子猫の飼い始めはこんなことが起こるかも

怯えて身体中の毛を逆立てている子猫

野良だったので子猫に警戒される

外で生活している野良猫は、身を守るために警戒心が強いことが多いです。生まれ持った性格にもよりますが、子猫は生後9週頃までの社会化期に、人と触れ合っていない場合は、人に対して警戒心を持つようになります。

その時期に人と接していない場合、飼い始めの頃は、野良だった子猫が不安でずっと鳴いていることもあれば、「シャー」と威嚇するなど、なつかないと感じることもあるでしょう。

子猫がごはんを食べない

野良のときと違って、慣れない場所で人に見られることで警戒し、子猫がご飯を食べないということが起きるかもしれません。

人に見られていないときに食べるかもしれないので、そっとしておきましょう。

野良だったので子猫が不安を感じる

慣れない場所で、子猫が不安そうにしていることもあると思います。寝床には、母猫や兄弟猫がそばにいるように思わせるために柔らかい毛布を用意してあげましょう。

また、寝床となるケージや段ボールは薄暗くなるように、布で覆うと猫は安心します。

まとめ

病院で獣医師に診察されている子猫

野良の子猫を拾ったら、一番に行うのは健康状態のチェックのために動物病院に連れて行くことです。病院に連れて行くまでは、体温が下がらないように保温することを意識しましょう。

野良の子猫を飼い始めると、最初の頃は警戒されてしまったり、不安そうにしていたりすることがありますが、一つ一つ対応して、健康に楽しく生活できるようにしていきましょう。

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