オスの猫の発情期はいつ?その特徴や期間、対策について

オスの猫の発情期はいつ?その特徴や期間、対策について

オス猫の発情期がいつなのかご存知ですか?今回は気になるオス猫の発情期や、オス猫の発情期中に見られる行動などをまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

オスの猫の発情期

グレーの猫

オス猫に発情期は無い

基本的には、メス猫の発情中の鳴き声やニオイなどを感じることで、オス猫は発情期に突入すると言われています。オス猫は生後3か月を過ぎると陰茎が発達し始め、早い猫だと生後5ヶ月~6か月を過ぎると精巣機能が発達しはじめ、交尾が可能になります。

オス猫の体が成熟し、メス猫が発情期の場合はオス猫の発情期も同時にやってくることになります。ですからオス猫の場合、メス猫のように"発情期がある"というよりも、オス猫の発情期は、メス猫の発情期に合わせられるという表現の方が正しい感じがします。

オス猫の精巣機能が発達し成猫の体に近づくことで、発情中のメス猫の鳴き声やニオイを感じとるようになり交尾をし始めますが、それまでは基本的に発情中のメス猫を見ても興味を示しません。

メス猫の発情期

メスの子猫の場合、早い子だと生後3~4か月あたりで発情するケースも見られますが、同じ日に生まれたオスの猫の方は精巣機能も未発達な為、目の前で発情中のサインを出すメスの子猫を見ていても、知らんぷりを続け、何とも思っていないような仕草を見せるオスの子猫がほとんどです。

オスの猫の発情期の特徴

交尾中の猫

オス猫に発情期が決まっているわけではなく、メス猫の発情期に合わせることになりますが、オス猫が発情期中には様々な特徴が見られます。

オス猫の発情期の特徴1:スプレー行為

オス猫の発情期中に見られる1番の大きな特徴は、スプレー行為です。スプレー行為はマーキングとも呼ばれ、家の壁やカーテン、布団やソファ等様々な場所にオス猫がおしっこをかけてしまう行為です。

更には普段のおしっこの匂いもきつくなり、夏場は匂いが部屋中に充満してしまうことも多くあります。

オス猫が発情期の場合には、この行為が大きな問題となり困る飼い主さんがほとんどです。去勢手術を行うと90パーセントの確率でスプレー行為は治まると言われていますが、オス猫は1度発情期を迎えてしまうとこのスプレー行為がなかなか治らない場合もあります。

オス猫の発情期の特徴2:大きな鳴き声

オス猫は発情期を迎えると大きな声で鳴くことが増えます。普段の「ニャー」などという可愛らしい鳴き声ではなく、「ナァーオ」、「アォーン」などの独特な鳴き声を出すようになります。

オス猫が発情期を迎え、大きな声を上げることでご近所トラブルへと発展するケースも多く、飼い主さんだけでなく周りに住む住民への迷惑にもなってしまいます。

オス猫の発情期の特徴3:攻撃的になる

オス猫は発情期を迎えると、攻撃的になる傾向にあります。オス猫が発情期を迎え攻撃的になってしまうと、ほかの猫たちと激しい喧嘩を始めてしまうケースもめずらしくはありません。さらには子猫を噛み殺してしまう事例もあります。

更に避妊手術をしていないメス猫が出産した直後は、未去勢のオス猫が子猫を殺してしまうケースがあることをご存知ですか?猫に限らずネコ科の動物のメスたちは、子を失うとすぐに交尾可能となります。それを狙いわざと子を殺してしまうオスがいるそうです。

オスの猫の発情期の対策

手術台の猫

オス猫の発情期対策は去勢手術

オス猫の発情期に見られる問題行動の対策として1番にあげられるのは、やはり去勢手術だと言えます。上であげたオス猫の発情期に見られる問題行動も、もちろん去勢手術で改善することがほとんどだと言われています。

メス猫の場合、発情中だと出血量が多くなり危険なことから、発情中の避妊手術を断られる場合が多いのですが、オス猫は発情期中の去勢を断られるケースはほとんどありません。ですから、発情し問題行動が見られた場合には、急いで動物病院へ駆け込むという飼い主さんも多いようです。

オス猫が発情期を迎えたら早めに手術を

オス猫の発情期では、飼い主さんが困ってしまうケースも多いですが、発情しながら交尾が出来ないオス猫もストレスが溜まってしまいますので、オス猫が発情期を迎えた際には、出来るだけ早急に去勢手術を行うことが望ましいと言えます。

オス猫の去勢手術の費用

ちなみに、オス猫の去勢手術の費用は病院により変わりますが、私は1泊2日の入院で1万円ぴったりでした。近くの動物病院2つに電話をして聞いた所、合計で3万円のところもあれば、1万円の所もあり、手術内容はほとんどかわらない為色々な病院へ問い合わせると安心です。

ただし、内容をよく聞いて判断するようにしてください。麻酔は全身麻酔ですので、血液検査を行ってから麻酔をかけるほうが安全です。時には、肝臓や腎臓の数値が高く麻酔をかけることが危険な状態であることがわかることもあります。危険な状態で麻酔をかけると予後が悪くなることもあります。

まとめ

エリザベスカラーをつけた猫

今回はオス猫の発情期についてまとめました。オス猫が発情期を迎えてしまうと、飼い主さんが困ってしまうような問題行動が多く見られ、それだけでなくご近所トラブルを招く原因になったり、オス猫のストレスの原因になったりします。

そのようなことを防ぐためにも、オス猫が発情期を迎えた際には出来るだけはやく去勢手術を行うことをオススメします。

投稿者

30代 女性 かなこ

猫ちゃんの発情期は、外猫ちゃんのうなり声で気がつきますね。
オス猫ちゃんは、大きな声でメス猫ちゃんを、呼びますよね、メス猫ちゃんも喧嘩を仕掛けて大喧嘩になっていたりします。
我が家の猫ちゃんは、夫婦なのですがはじめは仲がよいとはいえなかったので、別に飼っていました。
だんだんと、仲がよくなっていき1年後には一緒に飼っていました。
すぐに、発情期がきてしばらくするとメス猫ちゃんが妊娠していることに気がつきました。
可愛い可愛い子猫ちゃんがうまれて、幸せに暮らしています。
もちろん、親猫ちゃんたちは次の子猫ちゃんが生まれないように、去勢手術と避妊手術をそれぞれ受けさせました。

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