猫のさかり期間と注意点

猫のさかり期間と注意点

猫のさかり期間はどれぐらいなのかご存知でしょうか?猫が恋をする季節・・・猫たちの甘いムードが漂う中、聞こえてくるのは飼い主さんの悲鳴・・・猫のさかり期間には、飼い主さんが困る行動が目白押しになりがちです。猫のさかり期間中、どのような点に注意すれば、お互い快適に過ごすことができるのでしょうか?

猫のさかり期間の目安は?

寄り添う2匹の猫

猫のさかりの期間ですが、メスが発情した時にオスも発情するので、メスのさかり期間が基本となります。

メスのさかり期間は2~3週間

後ろ姿の猫

一般的に、猫のさかりの期間は2~3週間で、初めてのさかりの場合は少し期間が短いです。周りにオス猫がいるか、野良猫か飼い猫かでも、さかりの期間は異なってきます。
だいたい1年に2~3回、さかり期間が訪れますが、室内飼いの猫の場合、1年中さかりを迎える可能性も。
そのため猫のさかり期間は一概には言えず、猫が住む環境によって大きく異なることになります。

さかり期間は、日照時間が1日14時間以上になると始まると言われています。自然環境下では猫のさかりは2~4月、6~8月に起こることが多いですが、都会や完全室内飼いの猫では、人工的な光に照らされている時間が長いので、季節関係なしにさかりがきます。

オスのさかり期間

じっと見る猫

オス猫は、生後3ヶ月頃から性的な成熟が始まり、生後9~12ヶ月から本格的なさかり期間を迎えます。ですが、メス猫のように「発情期」というものはなく、さかりを迎えているメス猫が近くにいることで発情します。

ですからオスの場合は、発情しているメス猫がいればいつでもさかり期間なのです。

猫のさかり期間中に注意すること

こちらを見上げる猫

猫がさかりを迎えている期間中、注意したいことがいくつかあります。

  • 鳴き声
  • スプレー行為
  • 脱走
  • 凶暴化
  • 安易な交尾

鳴き声

鳴いている猫

メス猫がオス猫を呼び寄せる為に、大きな声で鳴くようになります。抑揚のない犬の遠吠えのような鳴き声をメス猫が発し、それにオス猫が答え、更にメス猫が答える、というやりとりが続くこともあります。

大きく長い鳴き声なので、特に集合住宅では近所迷惑となる場合も。猫によっては全く鳴かない子もいます。

スプレー行為

草むらの猫

スプレー行為とは、主にオス猫が自分の縄張りを示す為に行う尿かけの事ですが、メスでもさかり期間の場合はすることがあります。メス猫のスプレー尿にはフェロモンが含まれており、それによってオス猫を引きつけます。

また、オス猫は自らの強さを証明するため、自分の存在をアピールする為にスプレーをします。

スプレー尿は通常の尿よりも、匂いがキツイです。猫の尿はタダでさえ、匂いが強めですがさかり期間の尿は更に匂いが強いため、飼い主さんを困らせる原因となります。

脱走

脱走しそうな猫

異性を求め、さかり期間の猫は脱走を試みることがあります。普段は温厚な猫でも、さかり期間になると網戸を突き破って脱走することもあるのだとか。完全室内飼いの猫の場合は、特に気をつけなければいけません。事故に遭う可能性も、ゼロではないのですから。

凶暴化

爪を出す猫

さかり期間の猫は、とにかく気が立っています。いつもの猫とは違う、という事を肝に命じておいた方が良いでしょう。異性に会えないと特にストレスが溜まり、慣れた飼い主さんに威嚇するかもしれません。逆に臆病になることもありますが、さかり期間の愛猫の取り扱いには、十分注意してください。

安易な妊娠

妊娠している猫

猫はとても妊娠する率が高い動物です。しかも、1度のさかり期間で複数のオスの子供を妊娠できますし、生後半年くらいから妊娠・出産ができる為、子猫が増えていくスピードも恐ろしいものがあります。

メス猫に安易な妊娠をさせる事は、飼い主がいなくて殺処分の対象となる子猫を増やすことに繋がります。面白半分で猫を繁殖させるのは、絶対に辞めましょう。生まれてくる全ての子猫に責任を持てない限りは、安易に妊娠をさせては、いけないのです。

猫のさかり期間対策

鉄格子の中の猫

愛猫がさかり期間を迎えた時、どのような対策を取れば良いでしょうか?

  • 不妊手術
  • 異性猫を近づけない
  • 猫に合わせる
  • 運動をたくさんさせる
  • ご近所へ知らせる

不妊手術

愛猫に子猫を産ませる予定がないのなら、不妊手術を受けさせるのが1番の対策となります。オスには去勢手術、メスには避妊手術です。不幸な子猫を増やさないばかりか、飼い主さんにとっては困る、さかり期間の行動も減らすことができます。

ただ、不妊手術にはデメリットもありますので、安易に受けさせるのではなく、担当獣医師の説明を聞いて飼い主さんが判断するようにしてください。

異性猫を近づけない

3匹の猫

周りに異性の猫がいると、さかり期間が大変なものとなりますので、なるべく近づけさせないようにしてください。周囲に異性の野良猫がいる場合、奥の部屋に愛猫を隔離するなどして、さかり期間が過ぎ去るのを待ちましょう。

猫に合わせる

猫のさかり期間の行動を変えるのは、至難のわざです。ですから、猫に合わせるようにして、過ごしましょう。例えば、スプレーをする場所が汚れないよう、撥水シートを貼るなどです。

また、さかり期間は甘えん坊になる猫も多いですが、だからと言って頻繁に撫でるとそれが刺激となり、余計に発情してしまうことがあります。甘えてきても応じず、放っておくようにしましょう。

運動をたくさんさせる

運動

さかり期間の猫の行動で困るのが、「夜泣き」です。夜に大きな声で鳴かれると、飼い主さんの安眠が妨害されてしまいます。ご近所の目も、気になりますね。飼い主さんが寝る前にたくさん運動をさせて、猫を疲れさせてしまいましょう。

ご近所へ知らせる

さかり期間に気になるのが、ご近所への迷惑です。影響がありそうなご近所の方に、猫を飼っている事を知らせると共に、さかり期間で迷惑がかかっていないか、勇気を出して聞いてみると良いでしょう。

意外と気にしていなかったり、ご近所の方も猫好きで、話しが盛り上がったりすることもあるようです。そうではなくても、挨拶をすることで印象が良くなるでしょう。

まとめ

仲良しな2匹の猫

猫のさかり期間は、一般的な飼い主さんには、困ることが多いのではないでしょうか?

不妊手術を施すのは、モラル的にどうなんだ、という声もありますが、そこは飼い主さんの判断に委ねられます。ただ、猫に対する日本の現状を考えると、綺麗事は言っていられないのかなと、個人的には思います。

飼い主さんにとっては苦痛となりがちな猫のさかり期間、どう対策してどのように過ごすか。それともさかり期間がこないようにするのか、慎重に判断して頂きたいと思います。

投稿者

30代 女性 のりちゃん

我が家の猫ちゃんは夫婦です。
メス猫ちゃんのさかりのときと、オス猫ちゃんのさかりがかさなったかんじで、子供を授かりました。
それまでは、スプレー行為や大声で鳴くなど大変でしたが、子猫ちゃんを、授かったあとに2匹の去勢手術と避妊手術をしました。そうすると、オス猫ちゃんのスプレー行為や大声で鳴くことがなくなりました。メス猫ちゃんの大声で暴れることもまたなくなりました。
座布団におしっこをしたりして座布団を捨てなければならなくなったり大変でしたが、平和になりました。
子猫ちゃんも、健やかに育ち1匹を残して4匹は近所のかたの家族になりました。
我が家の猫ちゃんは、高齢になり当時の子猫ちゃんは、立派な成猫になりました。
とても、平和に暮らしています。

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