ボス猫の7つの特徴
ボス猫には、以下のような特徴があります。
- 未去勢のオス
- ボス猫は道の真ん中を歩く
- ボス猫は人を怖がらない
- 他の猫がボス猫に挨拶しにくる
- ボス猫はトイレの砂をかけない
- ボス猫の体型は色々
- ボス猫の顔はエラが張っている
ボス猫は未去勢のオス
必ずではありませんが、ボス猫になる猫は大抵、未去勢のオスのようです。やはり1番縄張り意識が強く、力も強いため、ボス猫になりやすいのでしょう。稀に、メスのボス猫もいるようです。
道の真ん中を歩く
ボス猫はその威厳を他の猫に示すかのように、道の真ん中を堂々と歩きます。ボス猫は昔の殿様のようですね(笑)。
人を怖がらない
ボス猫は、人を怖がらない場合が多いです。見知らぬ人が近づいても、我関せず。不用意に警戒したり、逃げたりすることがあまりありません。
むしろ、ボス猫自ら近づくこともあるそうです。ですがこれは、人懐こいというよりは、縄張りに入ってきた人に対して警戒している、とも取れます。どんにゃヤツなのか、危険はないのかなどを、自ら近寄ることで探っている可能性が考えられます。
他の猫が挨拶しにくる
ボス猫は、自分から他の猫に挨拶などしません。相手が挨拶してくるのを待ちます。複数の猫が近寄って鼻を近づけている猫がいたら、それがボス猫です。
ボス猫のイメージとしては、玉座に鎮座する王様、と言ったところでしょう。王様も自ら挨拶しには行かず、相手が挨拶に来るのを待つ存在ですものね。
ボス猫はトイレの砂をかけない
普通の猫は排泄後、自分の匂いを隠すためか排泄物に砂をかけますが、ボス猫は砂をかけない、と言われています。ボス猫は自分の存在をアピールする為のようです。
我が家の1番の古株猫も、排泄後は砂をかけませんが、ヤツがボス猫という事なのかもしれません。メスですし、1番気が弱そうな猫なのですが・・・猫の世界は不思議です。
体型は色々
ボス猫というとガタイが良く、強そうな外見のイメージがありますが、実際は必ずしもそうではないようです。小柄な猫がボス猫になる事もあります。ボス猫になるには、体型や力だけではない、プラスアルファが必要なのでしょう。
顔のエラが張っている
ボス猫の傾向として、顔の横のエラが張ってくる、という特徴があるようです。元々未去勢のオス猫は顔が大きく丸くなりますが、ボス猫になると更にエラが張って、でかい顔になっていくと言われています。堂々としたでかい顔で他の猫を威嚇し、畏敬の念を抱かせるのかもしれません。
ボス猫の決まり方
ボス猫は「にらみ合い」で決まる
猫たちの間でボス猫を決める決め方は、「にらみ合い」です。猫は喧嘩を好みません。ボス猫を決める時は極力、にらみ合いだけで勝敗を決めようとします。
その理由は、喧嘩によって傷を負いたくないからです。傷を負うという事は、野生の世界では命に関わってきます。ですから、ボス猫を決める時はにらみ合いで勝敗を決めることがほとんどなのです。
猫はにらみ合う事で、どちらが強いのかが分かります。戦わずして勝敗が決まります。もちろん、にらみ合いでどちらも引かない場合は、取っ組み合いの喧嘩になることも。
ボス猫が決まったら戦いは終わり
負けた方は勝ったボス猫の方に服従の態度を示し、勝ったボス猫はそれ以上攻撃することはありません。どこぞのヒーローのように、静かに去っていきます。1度勝敗が決まれば、その2匹の間には、再びバトルが勃発することはないでしょう。
ボス猫になると得られる特権
こうして最後まで勝ち上がったものが、ボス猫となります。ボス猫には、「ご飯を優先して食べられる権」と「最高の寝場所で好きな時に寝られる権」が与えられます。
ボス猫の生活とは?
ボス猫は普段、どんな生活をしているのでしょう?気になりますね。
- ボス猫は威張ることはない
- ボス猫が侵入者を排除する
- メス猫にボス猫が振られることもある
- ボス猫は他の猫の秩序を保つ
あまり威張ることはない
ボス猫だからと言って、威張り散らすことはあまりないようです。ボス猫の性格によっては、ご飯をメスや子猫に譲ることもあるようですし、子猫とは喧嘩にならないよう、先に目をそらします。猫の世界で目を合わせる事は喧嘩を売っていることになり、劣位の猫が先に目をそらすのですが、対子猫の場合は優位なはずのボス猫が、先に目をそらすようです。
侵入者は排除する
縄張り意識が強く、自分の縄張りを安全に保つことが、ボス猫の役割です。たまにボス猫の縄張りに侵入してくる猫がいますが、見つけた場合は徹底的に排除します。縄張りを守る為、時には命を張って臨むでしょう。このようなボス猫の存在があるから、他の猫は安心して、生活できるのです。
メス猫に振られることもある
発情期になったメス猫が全て、ボス猫のものかと言えばそれは違うようです。交尾するお相手を選ぶのは、メス猫。メス猫に主導権がある為、必ずしもボス猫が選ばれる訳ではなく、残念ながらボス猫が振られることもあるのだとか。ちょっと切ないですけどね・・・
他の猫の秩序を保つ
ボス猫の存在は、そこに住む猫たちの秩序を保ち、安心して暮らす為に必要です。ボス猫が例えば交通事故などでいなくなってしまったら、猫たちは不安に陥ります。
新しいボス猫が現れるまでは、猫たちは落ち着かない日々を送らなければなりません。ボス猫がいて睨みをきかせている事で無法者を退け、猫たちは安全な生活を送れるのです。
尚、ボス猫以外の猫たちは基本的に対等な立場で、時と場所によって優劣が決まるようです。寝場所はこっちの猫が優勢だけど、ご飯はあっちの猫が優勢、というように、猫たちの間で関係性があるのです。面白いですね!
まとめ
猫のボス猫は、威張り腐っているというよりかは、猫たちの秩序を守る、頼りになる存在だという事が分かりました。恐れながらも尊敬されるボス猫。
人も見習わなければいけませんね。さすがはお猫様。ボス猫という存在を通して、上に立つ人のあるべき姿を、示しているようです。
理想の上司No.1はもしかしたら、ボス猫なのかもしれません(笑)。
40代 女性 かなこ
でも、下の猫ちゃんが病気で寝込むと一日中頭をくっつけて看病をしてくれたりもしていました。
ボス猫ちゃんは体が丈夫で元気で長生きしてくれました。最期までトイレを失敗することも、なかったし気丈でした。介護する私たちもだいぶん楽でした。猫ちゃんのトリコになったのも、ボス猫ちゃんに出会えたからです。
女性 匿名
我が家の猫もかつてはボス猫でした
去勢と加齢によってボス猫の地位を譲ったは良いですが、猫白血病に掛かっていました
出会った時には既に頰のリンパがゴムボールのように硬くなっていて、今思えばあれが白血病の初期状態だったのです
精一杯の愛情を尽くし、いつも一緒に寝て共に生活を過ごした彼ですが、最近は白血病の発症段階に来ています
検査キットで保菌を知り、毎週投与し続けたインターフェロンにも限界が訪れたのです
ボス猫はボス猫でエイズや白血病によりその命を燃やし続けます
ワクチンと去勢により、一匹でも悪魔のようなエイズと白血病を免れることを祈ります
私の愛するかつてのボス猫も、症状が出た段階でそう長くはありません
結末は高い熱によってご飯を食べず、衰弱死するのです
50代以上 男性 むくたいよう
我が家に来たときは小さな野良猫で、こたつの中で震えていましたが、すぐに家族になつき、すくすくと育っていきました。若いころは、大声を出して近所の猫を威嚇し、次第にテリトリーを広げ、顔も丸味を帯び、体重も6kgを超えるデブ猫に育ち、胴太の大柄な姿でのっしのっしと道の真ん中を歩いていましたものです。そんなボス猫も、家の中に入ると、ニャーニャー鳴きながら餌をねだったり、こたつやふとんの中で安心して眠りこける甘えん坊に変身したものです。
しかし、突然別れの時が訪れました。猫好きだった祖父が亡くなった直後、彼も急性腎炎にかかり食事もとらず、2週間程の闘病の後、祖父の後を追うように旅立っていきました。でも、彼の魂は今でも家族の心の中でいきています。