野良猫の生態を1日観察してみて分かった3つの事

野良猫の生態を1日観察してみて分かった3つの事

どんな野良猫とも仲良くなる自信があり、猫に関する伝説を数々持つ筆者が、真面目に近所の野良猫を観察してみたら、色々な発見がありました。

野良猫を観察してみました!

猫が一匹頭を掻いている写真

私は幼女の頃より無類の猫好き。幼い頃は、日向にいると、喉がゴロゴロ鳴ったという伝説を持つ筆者。猫の保護活動をしながら猫を観察してみました。

①猫のコロニーは、ボス猫を頂点に形成されている!

一匹の猫がカメラを向いている写真

オス猫と、メス猫、それぞれにボス猫がおり、これは、縄張りを持っていました。この大ボスのオスとメスは対(つい)になっており、オスの優劣は、縄張りを治める大きさで決まり、体が大きく、喧嘩に強いオスが一番偉く、メスの方は、強いオスに選ばれたものがボスとなります。

オスは、メスを子供が産める数で選ぶようです。ボス雌は、1年に2回必ず子供を産みます。

②野良猫は小さな群れで生活をしている

三匹の猫1番右端の猫がカメラを向いている

ボス雌は、子供の中から体の弱い子を選び、親離れさせずに一匹だけ残します。これは、見ているとどうやら、オス猫を残すようです。残された一匹のオス猫は、保父さんとして、実によく、生まれてきた子猫の面倒を見ます。

母猫がメス猫でなく、オス猫を残す理由は、おそらく、オスのボス猫がより若く、子供を産めるメス猫を対(つい)として選ぶと、自分の地位が失墜してしまう事を恐れているからではないか?と思われます。

また、残された一匹のオス猫は、ボス猫の縄張りで生息する事を許されていました。

③野良猫のコロニーは意外と平和主義

二匹の猫が寝ている写真

猫は、無駄な同種間の殺戮を好みません。弱い者は、強い者に道を譲り、強い者が来ると争いを避けて姿を消します。弱い者は、強い者がいなくなるとどこからかまた、姿を現していました。

大ボスが治める地域に他の猫が生息をしても、顔を合わせないように生息することで、衝突を避けて、共存しているようでした。

猫会議は本当にあるの?

猫が一匹後ろを向いている

猫会議は、本当にあるのか?猫会議はいまだに謎に包まれた猫の生態ではありますが、私は、猫会議に参加した事があります。縄張りを持ち、異なる縄張りを持つ猫が顔を合わせて、一同に集う異例な行動は、いわゆる、猫会議と言われるモノだったと確信しています。

私の知る限り、猫会議に大ボスは、姿を現しませんでした。大ボスの治める縄張りの中で、大ボスを除く大ボス以外の猫が集まっているようでした。研究者によると猫会議は、縄張りの中の個体数を、互いに確認しあう行動ではないか?と、言われています。

猫の歴史からみる野良猫達の生態

猫が寝そべっている写真

猫は、非常に適応能力の高い生き物として知られています。いわゆる、“地域猫・野良猫”と言われる猫達の生態は、刻々と姿を変え、また、その地域により生態は、多様性を見せていると思われます。

リビア山猫をその起源とする、いわゆる家猫は、現代では、広大な砂漠の中で個々に生活をしていた祖先の生態とは、異なる生態をみせています。コロニーを作り、住宅地という限られた中に沢山の個体が生息できるように適応してきていると思います。

人が山を切り開き野生動物が姿を消す中、猫は、その適応能力により、生き残ってきたのでしょう。

実際に参加した猫会議の様子

私も、二回しか猫会議に参加させてもらった事がありませんから、その実態の全てはわかりません。

私が参加した猫会議に大ボスの姿はありませんでした。みな、一定の間隔で座り、緊張をほぐすように仕切りに毛づくろいをしたり、瞬きをしたり、戦意のない事を表す為に、目をつむったりしていました。

そのうち、誰か一匹が、その場を去るとそれを合図に、みんな、さっと居なくなりました。

猫コロニーの観察を通して感じた事

猫が前足を出して寝ている写真

私は、仲良くなった野良さんに招待されて猫会議に参加したのですが、その猫の避妊手術をしてしまった為に、その猫は、猫のコロニーから追い出され、姿が見えなくなしまいました。

後に、他の方にリサーチをしたところ、去勢をし、リリースされたオス猫でも、ボス猫として君臨していた地域がありました。この事から、生殖能力は、猫界のボスに君臨する絶対条件ではない。と、いう、非常に興味深い結論が導き出されまさした。

野生の世界では、生殖能力の高い者が頂点に君臨する世界ですから、これは、非常に興味深い事実となるわけです。住宅地で暮らす地域猫とはいえ、やはり、純粋な野生の世界とは、異なる世界に生きているといえます。

奧が深い世界ですね!一匹でも多くの猫が幸せになれる事を願いながら、これからも観察を続けていきます!

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