猫に安心なベランダをDIYしてみよう
昔は外飼いされることも多かった飼い猫。しかし、近年はトラブル防止のために、猫を室内飼いしている飼い主さんがどんどん増えてきています。安全な家の中で猫の様子を見守るのは、確かに大きなトラブルを防ぐ方法としてはかなりおすすめです。ですが、ひとつだけ大きな問題が出てきます。それは「猫が運動不足になりやすい」という問題。
かなり広い家の中で飼っていたり、猫が十分に運動できるおもちゃやキャットタワーといった道具を充実させたりしているのであれば良いのですが、広さ的に限界があるというお家もあることでしょう。
そこで今回は、自宅のベランダをDIYして猫が快適で安全に遊べる空間を作る方法を紹介します。ベランダのDIYといっても、今回紹介する方法は賃貸の家でも取り入れることができるので、猫の運動場所を作りたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
猫が遊べるベランダをDIYする方法
材料
まず、ベランダをDIYするにあたって、以下の材料を用意しましょう。
- 壁掛け用のラック
- 突っ張り棒
- ワイヤーネット
1.壁掛け用のラックを3~4個ほど用意する。
壁掛け用のラックはキャットウォークを作るときに必要になります。
2.突っ張り棒を4~6本ほど用意。
突っ張り棒は、猫脱走防止用のワイヤーネットを、ベランダに張り巡らせるための柱として使用します。
3.ワイヤーネット
100均に売っているものでOK(ペンチで切れるものを用意する)
猫向けのベランダのDIYというと、かなり大掛かりなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、これだけの材料で作ることができるんです。
作り方
それでは、さっそく作り方を紹介していきます。
1.設置場所を採寸する
ベランダをDIYするにあたって、まずは猫が脱走しないようにワイヤーネットをベランダに張り巡らせる必要があります。
そのため、ベランダ全体にワイヤーネットを張るイメージで、ベランダ全体の長さを採寸しましょう。
ただし、上記の画像のように、上側だけ解放されていて両側や下側は猫が脱走できないような柵があるお家もあると思います。
そのような場合は、わざわざ両側や下側にまでワイヤーネットを張らなくてもよいので、何も柵がない部分の長さを測りましょう。
そして、採寸した長さに合わせて、ワイヤーネットをペンチで切っていきます。
2.突っ張り棒を設置
そしたら次に、突っ張り棒をベランダに設置していきます。
最低でも四隅に1本ずつ、ベランダが広い場合は、5~6本ほど使いましょう。
猫脱走防止用のワイヤーネットを張れる柱をイメージして、突っ張り棒を設置していきます。
ちなみに、先ほど紹介した画像のベランダのように、両側が壁になっている家でDIYする場合は、正面にワイヤーネットを張れば良いだけなので、突っ張り棒は2本設置するだけでもOKです。
3.ワイヤーネットを設置
ベランダに突っ張り棒の設置ができたら、次は猫脱走防止用のワイヤーネットを張っていきます。結束バンドやワイヤーなどを使って突っ張り棒にワイヤーネットを固定しながら張り巡らせていきましょう。
猫が脱走できる隙間を全て塞ぐようにしていくのが、このDIYのポイントです。
4.キャットウォークを設置してあげるとさらに良い
猫が脱走できないベランダになったので、次にキャットウォークを設置していきます。
以下のような画像をイメージしながら、固定したワイヤーネットに壁掛け用のラックを固定していきましょう。
壁掛け用のラックを固定する際は、頑丈なワイヤーなどを使ってしっかりと固定するのがこのDIYのポイントです。
ベランダに置ける猫ケージを使う手もある!
猫向けのベランダにするDIYの方法を紹介しましたが、中には「もっと手軽に猫に外の空気を吸わせてあげたい」と思っている飼い主さんもいることでしょう。
その場合は、ベランダに猫用ケージを設置してしまうのもひとつの方法です。
マルカン キャットフレンドルーム
このような猫用ケージであれば、ベランダにも設置できますし、かなり高さのあるゲージなので、ある程度であれば猫がゲージの中で運動することも可能です。
猫が遊べるベランダ作りをするポイント
猫が脱走しないようにする
今回紹介した猫向けのベランダのDIYは、あくまでも一例です。家によってベランダの作りや環境などは違うと思うので、猫が脱走しない工夫がされているのであれば自由にベランダをDIYしてもよいでしょう。ただし、その場合は以下のようなポイントに注意してDIYをすることをおすすめします。
猫が上下運動できるように意識した空間を作る
キャットウォークなどを設置し、猫が上下に移動して運動できる環境を整えてあげましょう。今回紹介したベランダのDIYの方法では、キャットウォークを自分で設置する方法を紹介しましたが、それが面倒な場合は、市販のキャットタワーをそのままベランダに置くのもおすすめです。
日当たりが良い所でくつろげるようにする
猫は日なたぼっこが好きな生き物です。陽の光を浴びせることによって猫の気分転換にも繋がるので、ベランダの中でも比較的日当たりの良い場所に、猫がくつろげる空間を作ってあげることを意識して、DIYを進めていきましょう。
まとめ
猫が安心して遊べるベランダをDIYする方法は、意外ととってもシンプルで簡単です。
ベランダの壁などを傷つけずにDIYできるので、賃貸物件に住んでいる猫飼いさんも、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。