キャットドアとは
猫のための戸のこと
キャットドアとはその名の通り、猫のための戸のことを指します。
猫に限らず犬などのペットが出入りするための小さな戸の総称として「ペットドア」などと呼ばれることも多いですね。簡単に言えば人用のドアの足元に小さな戸がついているようなイメージです。
使うメリット
完全室内飼いの場合や愛猫をベランダに出していない場合、キャットドアは不要と思われることも多いかもしれません。
しかし、猫が家中の部屋を自由に出入りしている場合、猫を閉じ込めてしまわないようにすべての戸を開けっ放しにしている…というご家庭も多いのではないでしょうか。
戸を開けっ放しにしていると冷暖房の効きが悪かったり、注意していても戸が閉まってしまい猫を閉じ込めてしまっていたりという「猫の飼い主あるある」を解消してくれるのがこのキャットドアなのです。
猫が頻繁に出入りする部屋にキャットドアを設置しておけば、いちいち戸を開け閉めする必要もなく、閉じ込めてしまう心配もありません。
キャットドアにも様々な種類がありますので生活環境にあったキャットドアを探してみませんか?
キャットドアをつける場所
アンケート出典:https://nekochan.jp/enq/finish/49「キャットドアをつけるなら、どこにつける?」というアンケートでは、42%と半数近くの飼い主さんが「開き戸」と回答されています。続いて「引き戸」、そして「網戸」や「ふすま」、「窓ガラス」と続きます。
「開き戸」はドアの向きによって「一度閉まると開けられない」という猫ちゃんも多く、閉じ込めてしまう戸ナンバーワンともいえるため、この結果には納得ですね。
続いての「引き戸」は勝手に閉まってしまうことはないものの、多くの猫は「引き戸」を開けるのが上手なので開けっ放しになったり、開ける時に戸を爪で傷つけてしまったりする難点があり、それらはキャットドアの設置で改善できそうですね。ふすまも同様です。
「網戸」や「窓ガラス」という回答については、猫が安全にベランダへ出られる工夫をされているご家庭なのかもしれません。ベランダを猫のために改装、DIYされているご家庭であればキャットドアで自由に出入りできればとっても素敵ですね!
そもそもキャットドアはどこにでもつけられるものなのでしょうか?キャットドアの種類についても設置場所ごとに確認してみましょう♪
キャットドアの種類
キャットドアには大きく分けて「キャットドアが元からついているドア」と、「ドアに後付けするキャットドア」の2種類があります。
この後付けできるキャットドアにも開き戸に穴を開けて設置するタイプや引き戸、ふすまなどのサッシにはめ込むようにして設置するパネルタイプ、網戸を挟むようにして設置する網戸専用タイプ、そして新たな通路を作ることができる壁面に設置するタイプなど様々な種類があります。
キャットドアの選び方
キャットドアの選び方は、まず「穴を開けられるかどうか」を考慮する必要があります。
賃貸の場合やなるべく穴を開けたくないという場合は、穴あけ不要のパネルタイプや張替えが比較的安価で簡単な網戸タイプなどがおすすめです。
持ち家の場合や穴開けが可能な場合は、猫の出入りする頻度を最優先してキャットドアを選ぶことができますね。その場合はリビングへの開き戸にキャットドアを設置したり、壁面にキャットドアを設置して家中すべての戸が閉じてしまっていても猫が自由に行動できるように工夫したりするのもおすすめ!
また、キャットドアを選ぶ時は扉部分の大きさや機能も事前にしっかり確認しましょう。キャットドアによってはマグネット式でどちら側からも自由に出入りできるタイプや一方通行のもの、ふたを後付けすることで出入りを制限できるものなどがあります。
お留守番や来客中など、猫の行動を制限しなければならない場合はそのあたりもしっかりと考慮しておきたいですね。また、ぽっちゃりさんや大型の猫ちゃんの場合は扉部分が大きめのものを選んであげましょう♪
おすすめのキャットドア
それでは設置場所ごとにおすすめのキャットドアをご紹介します♪
CEESC 4WAY ペットドア
こちらは窓、ドアや薄い壁などに穴を開けて取り付けるタイプのペットドアです。
サイズによって間に挟めるドアの厚さが異なりますが、一方通行(外出のみ/進入のみ)、通行自由、通行禁止の4種類の設定をボタン一つで行えるためとても便利。取り付けも簡単で安価、とても評判の良い商品となっています。
サッシ用パネルキャットドア
こちらは穴あけ不要、サッシにはめ込み設置するタイプのパネルキャットドアです。
設置方法はパネルを上下のサッシにはめ込み調節ネジを締めるだけ。スチール製で取り外しもとても簡単で丈夫なので穴を開けたくない時におすすめです♪
エーワン (A-one) 網戸専用 犬猫出入り口
こちらは網戸専用のペットドア。
取り付けはとても簡単!枠で網戸を挟み、ネジで止めるだけで完成です。磁石を内臓していて磁力で自然に閉まるため開けっ放しになる心配もありません。
ラージキャットドア
こちらは延長通路を追加することで厚い壁面などにも設置できるラージタイプのキャットドア。
他のキャットドアと比べて価格は少し高価にはなりますが、取り付けも簡単、その大きさや丈夫さにも定評がある商品となっています。大型猫ちゃんの利用にもおすすめです。
猫ちゃんサイズの室内ふすま用フリードア
こちらは猫サイズの通行穴を取り付けたフリーパネルです。穴開け不要で取り付けもとても簡単。
受注生産品のため価格は高価になりますが、デザインもシンプルかつモダンでインテリアを乱しません。猫のためにオシャレなキャットドアを取り付けたい方におすすめです。
マグネットキャットドア
こちらはドアや薄い壁面に穴を開けて設置するキャットドア。
このキャットドアの特徴は「キー付き」であること。専用のマグネットキーを持った(首輪などにつけた)猫ちゃんしか通れないキャットドアなのです。
ロック、フリー、入るだけ、出るだけの4通りのロック機能付きなので、お留守番に部屋の出入りを制限したい、多頭飼いで部屋を仕切りたいなど特殊な事情に対応することも可能となっています。
キャットドアを取り付ける方法
アンケート出典:https://nekochan.jp/enq/finish/49キャットドアをつけるなら自分でつけますか?というアンケートでは「自分でつける」「業者に依頼する」という回答が真っ二つに割れる結果となりました。恐らくキャットドアの種類や設置場所によっても、選択する取り付け方が変わってくるのでしょう。
網戸専用タイプやパネルタイプなどの設置が簡単なキャットドアであれば業者に依頼するほどのことでもありませんし、厚い壁に穴を開ける必要があったり、ドアを丸ごと交換したりする場合は業者さんに依頼したほうが安心です。
それではキャットドアを自分で取り付ける時、業者に依頼する時、それぞれの方法や費用などについて確認してみましょう!
自分で取り付ける場合
キャットドアを自分で取り付ける場合、パネルタイプであれば特に必要な工具などはありません。網戸タイプのキャットドアは網戸をカットする必要がありますが、スケールやカッター、ドライバーがあれば十分施工できるでしょう。
ただ、そこそこの厚さがある開き戸や引き戸、壁面などをカットする場合は電動ドライバーやのこぎり、やすりなどが必要になります。
キャットドアを自分で取り付ける費用はキャットドア本体の価格と工具代のみです。薄めの戸に取り付けするのであれば普通ののこぎりでも穴を開けることは可能ですが、キャットドアを複数箇所設置する場合や今後もDIYの予定がある場合などは電動のこぎりがおすすめです。安いものであれば3,000円前後から販売されているためぜひチェックしてみてくださいね♪
業者に依頼する場合
キャットドアの設置を業者に依頼する場合、キャットドア付きのドアへ丸ごと交換する場合の費用は約10万円前後であることが多いようです。また、市販されているキャットドアの取り付けを依頼するケースでは、その価格にかなり幅があります。
キャットドア取り付けを専門としている業者さんは非常に少なく、ドアや窓の修理業者や工務店に依頼することになります。その施工費用は、開き戸などの薄い戸で2万円〜5万円程度。厚い壁や外壁になると10万円を超えることも。
事前にしっかりとリサーチして業者選びを行うようにしたいですね。
また、キャットドアを製作、販売、そして取り付けを行っている近隣の業者を探すのもおすすめです。例えば、下記の業者さんはペットドアの販売と取り付けを専門に行われています。
ペットドアのアカシアさんはペットドアの製作から取り付けまでを行われており、キャットドアの種類は10種類以上、価格は4,000円〜10,000円程度となっています。そして取り付け費用は開き戸や引き戸であれば6,000円程度+出張料金が8,000円〜22,000円(税別)。
もちろん、自身で用意したドアを取り付けてもらうことも可能!親切丁寧な対応と信頼の実績でペットドアを取り付ける飼い主さんにも評判の良い業者さんです。
以上、キャットドアについてご紹介しました♪
キャットドアについては「外に出さないから不要」「ドアを全部開けておく」「開きドアを改造して自動的に閉まるようにしている」など、特に必要ないという意見もまだまだありますが、本体価格は安価なものも多いため長期的な冷暖房代を考慮すると意外と節約に繋がるかもしれませんね!
アンケートにご協力くださった飼い主さん、愛猫さん、ありがとうございました!