猫に使うマスクとは
猫用マスクとは
猫に使うマスクとは、キャットマズルとも呼ばれており、主に猫の爪切りのときに猫の顔にかぶせて使用するマスクです。爪切りを嫌がる猫は多くいますので、爪切りのたびに大変な思いをする飼い主さんも多いのではないでしょうか?
この猫用マスクを猫につけると、猫の目と頬の部分をすっぽりと覆ってしまうので、猫が爪切りを見て怖がることもありません。マスクの鼻先と口の真ん中部分には穴が空いているので、マスクで猫が窒息しないようになっています。
マスクの穴は鼻先と口が少し見えるくらいで、口が大きく開かないようになっているので、猫は噛み付くことができないという作りになっています。また、なぜか猫は目隠しマスクをすると大人しくなる傾向があり、猫マスクをするだけで爪切りが簡単にできることが多いということです。
猫用マスクを使うときに気をつけること
マスクをつけるタイミング
猫用マスクを使うときは、主に猫の爪を切るときです。まず、猫の爪を切るときには、猫がリラックスして座っていたり、うとうとしたりしているときを狙います。遊んでいたり、フードを食べたりしているときには、猫マスクをかぶせても嫌がって外そうとすることが多いので、避けてあげましょう。
猫用マスクをつけると、じっとして動けなくなる猫の場合には、声かけをしながら爪を切ります。できるだけ猫にストレスを感じさせないように、手早く爪切りをしましょう。
脱走防止
猫用マスクをつけた途端に猫が嫌がったり、走って逃げたりすることもあります。猫が走り出しても大丈夫なように、脱走防止のために窓やドアを閉めておき、ぶつかると危ないようなものは片付けておいてください。
無理やりマスクをつけない
また、うまくマスクをつけることができても、前足でマスクを外そうとすることもあります。猫が嫌がったときには、無理にマスクをつけることはあきらめて、別の機会を待ちましょう。
また、すべての猫が猫用マスクをつけられて大人しくなるわけではありません。さらに長時間猫用マスクをつけていることは、猫が恐怖やストレスを感じることがあるだけでなく、マスクをつけることによって、目が見えない状態で動いてどこかにぶつかったりするなどの危険があります。
長時間猫にマスクをつけない
猫がマスクをつけている時間はできるだけ短くしましょう。爪切りの途中で暴れ出したり、唸り声を出したりしてきたら、一旦マスクを外して解放してあげて、日を空けてまたチャレンジしてみるようにしてください。
猫に使うマスクおすすめ商品
もふもふマスク
もふもふマスクは、猫の爪切りをするときに、猫の顔にかぶせて目隠しをするマスクです。縫製職人が手作りした商品で、マスクの表地は国産オーガニックコットン100%、裏地は国産ダブルガーゼコットン100%となっています。
マスクのお手入れは無添加石鹸を使ってぬるま湯で手洗いしてください。洗濯機で洗うときには、洗濯ネットに入れて短時間、又はホームクリーニングなどのコースで優しく洗ってください。軽く脱水したら乾燥機には入れず、マスクの形を整えて、陰干ししてください。
猫用メッシュマスク
メッシュ素材でできた、猫の爪切り時にかぶせる猫用マスクです。猫が暴れたり嫌がったりするのを抑える効果があり、噛みつかれるのを防ぎます。マスクは立体裁断で、猫の鼻先にフィットしやすくなっています。猫の後頭部のところでマジックテープを止めて固定します。
猫の爪切り時だけでなく、薬を塗ったり、耳掃除をしたりするときにも使用できます。マスクの鼻先と口部分は穴が空いているので、息ができなくなる心配もありません。
クイックマズル
猫の噛み癖を防止するためのマスクです。爪切りや耳掃除など、猫のお手入れのときにも使うことができます。マスクは丈夫なナイロン製で、洗濯もできますので清潔に保つことができます。
クイックマズル(マスク)を猫の口部分にあてて、バックルの部分を後頭部に回して、アジャスターでぴったり止まるようにしてバックルを留めます。マスクの口の部分がしまり過ぎないように気をつけて、多少のゆとりを持たせるようにしてください。
グルーミングマスクSサイズ
直径75mm、深さ55mmの、ナイロン製のカップ型マスクです。猫の顔にかぶせて、後ろを輪っかにして止めて使用します。マスクの後ろは調節できるようになっていますので、マスクが落ちないように、さらにしまりすぎないようにして、適度な強さでマスクを装着してください。カップ(マスク)には3つの穴があいていますので、息がつまる心配もありません。目隠しの効果があり、爪切り時などに猫が噛みついたり、暴れたりするのを防ぎます。
猫専用マスク
ポリエステルでできた赤と青のカラーがプロレスマスクのように見える、猫専用のマスクです。猫の顔に前からかぶせ、後ろはマジックテープになっているので、猫の頭に合わせてマスクを調節して止めることができます。
マスクの鼻と口先部分は穴があるので、猫の息がつまることもありません。猫の口が開かないようになっているので、噛まれる心配がありません。爪切りや耳掃除、入浴などの際に猫にこのマスクをすることで、猫に噛みつかれないようにしてくれます。
猫に使うマスクを手作りする方法
人間用の立体マスクを使う
人間用の立体マスクを使うときには、ふんわりと装着されますので、猫の目隠し重視です。
作り方
1.人間用の使い捨て不織布立体マスクを用意します。
2.一度猫の顔に合わせてみて、大体の鼻先と口の先が出るところに見当をつけます。
3.ハサミで穴を開けて、息ができるようにします。
4.猫にマスクをかぶせて頭の後ろで耳にかける部分を結ぶか、耳に引っ掛けて装着します。
フェルトでマスクを作る
伸縮性のないフェルトを使う場合には、猫の顎が開かないように止める役割があります。
作り方
1.フェルトを用意します。
2.フェルトで円錐状に筒をつくり、端を縫うかノリを付けてとめます。
3.細い方の先がマスクの先になるので、ハサミで切って穴を開けます。
4.広い方のフチを整えます。(猫の耳にかからないように)
5.短冊状のフェルトで、広い方の左右に、後頭部で止めるための耳部分をつけます。
6.マジックテープをそれぞれの端につけて、調整できるようにして、簡単に止められるようにしましょう。
まとめ
猫に使うマスクは、人間がするマスクと違い、目を隠して口が開かないようにすることが目的です。爪切りや耳掃除など、なかなか猫が大人しくしてくれないときでも、猫にマスクを使うことで、動かずに大人しくしてもらえるときがあります。
ただし全ての猫にマスクの効果があるわけではありませんし、マスクをつけさせてくれる猫でも長時間は我慢できないと考えられます。猫がうとうとしているときなどに、そっとマスクをかぶせてみて、反応を確かめてみると良いでしょう。
猫の爪切りに毎回てこずっているという飼い主さんは、猫の性格や様子に合わせながら、猫用のマスクを一度使ってみてはいかがでしょうか。