一段の猫ケージの使い方
去勢・避妊手術の後
去勢・避妊手術を受けたばかりの猫は、安静が必要です。そのようなとき、一段の猫ケージに入れておけば、猫が必要以上に動き回るのを抑えることができます。
病気のとき
猫が病気のときは、安静にさせる意味もありますが、多頭飼いの場合、他の猫に感染性の病気を移さないためにも、ケージに入れることがあります。
特に子猫や高齢猫は感染症にかかりやすく、元気な他の猫にも移してしまう危険性があるのです。便を介して移る感染症の場合は、他の猫とトイレも分ける必要があります。そんなときに一段の猫ケージは役に立つでしょう。
病気だけでなく、骨折などのケガをして安静にしていなければならないときも、猫用の一段のケージがあるといいですね。
また、体調が悪い猫も他の猫が関わってくるのを嫌がりますから、病気の猫を守る意味もあります。回復するまで、ケージで休んでいてもらいましょう。
保護猫用に
もともと野良猫だった保護猫は、人や環境に慣れるのに時間がかかります。特に人見知りをする猫は、始めは一段の猫ケージに入れておいた方が早く慣れます。
二段や三段でもいいのですが、高さがあると、すぐに上に逃げてしまいますので、なかなか人に慣れる機会がありません。慣れてきたら、ケージの扉を開けてみましょう。
ケージから出てきても、すぐにまた入ってしまうかも知れませんが、猫が慣れるまではいつでもケージに入れるようにして、逃げ場を作っておいてあげることも必要です。
出産のとき
猫の出産が使づいたら、猫の出産箱を用意します。猫が横になれる大きめの段ボール箱に、タオルや毛布などを敷いておくだけでもいいのですが、周囲を囲まれていると母猫が安心しますので、一段ケージを使用するといいでしょう。ケージの周りは暗くしておきます。
高齢猫用に
年を取って寝たきりになった猫のために一段ケージを使うと、猫の安全を守ることにもなります。
災害時用に
災害は、突然やってきます。パニックになった猫は、逃げ出してしまうことがあります。災害時には、ケージに入っていてもらう方が安心です。
避難する際も、一段ケージやポータブルケージなら運び出すことができます。また、一時的によそへ預ける場合も、ケージに入れて運びます。災害時に備えるためにも、猫にはケージに慣れておいてもらうといいですね。
一段の猫ケージを使うときの注意点
子猫のときから慣れさせておく
成猫をいきなりケージに入れると嫌がります。特に一段のケージは狭いので、猫にとっては大きなストレスになります。
一段のケージが必要になったときに使えるように、小さいうちからケージに慣らしておきましょう。やむを得ず、成猫になってから使う場合は、中におやつやおもちゃを入れておくなどして、ケージの中に良いことがあると覚えさせるといいですね。
スペースを確保する
家の中に一段の猫ケージを置くと、かなりスペースを取られます。ケージを購入する前に、どの場所にケージを置くのか、どれくらいの大きさのケージなら置けるのか、考えておきましょう。
丈夫でお手入れしやすい物
猫がケージの網を噛んでしまっても、壊れにくく安全な物を選びましょう。扉も、簡単に開けられる物だと、猫が自分で開けて出てしまう可能性があります。
天井部分が開閉できる物ならお手入れも楽です。キャスターがついていると、ケージの下のお掃除など移動も便利です。
一段の猫ケージ3つ
1.アイリスオーヤマ プラケージ
プラスチック製なので錆びずに軽く、お手入れが楽な一段ケージです。天井部分が開くので、猫の出し入れやトイレの掃除も簡単にできます。キャスター付きで、移動も楽です。
2.Purlove キャットケージ
高さ65cmの広々としたスチール製キャットケージです。カラーはグレーの他にピンクとグリーンがあります。キャスター付きで、移動も楽。キャスターにはロックがついているので安全です。ドアはつまみタイプで、猫がケージの中からいたずらするのを防ぎます。
3.猫壱 ポータブルケージ
コンパクトになる折りたたみのポータブルケージです。水洗いでき、清潔に使えます。車のシートに固定できるので、帰省時など移動におすすめ。災害などの緊急時にも活躍します。
まとめ
猫のケージというと、猫が中で運動できるように二段、三段の物が人気があります。しかし、一段の猫用ケージも病気やけがのとき、出産時などにはあると便利です。移動が簡単にできる物では、帰省や災害時などにも役に立ちます。
一段の猫用ケージを用意するときは、スペースを確保した上で、安全で清潔に使える物を選びましょう。ケージは子猫のときから慣らしておくようにすると、必要になったときに嫌がらずに入ってくれますよ。