猫にケージは必要? いつ頃まで使う?
猫にケージを使用するかについては、飼い主さんによってさまざまな意見があると思います。「子猫のときだけ使っていた」「ケージに入れるのはかわいそうだから使用をやめた」「部屋を圧迫するから撤去した」という飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
ケージはどうしても猫の自由を奪ってしまうイメージがありますね。ですが、ケージを設置しておくことは猫の安全を守るのにとても効果的で、以下のようなメリットがあります。
- 飼い主さんが外出時、いたずらによる怪我や誤飲などを防ぐ
- 猫にとって安心できるパーソナルスペースになる
- 猫が病気になった場合や、先住猫と喧嘩をしてしまう場合に隔離する
- ケージ生活に慣れさせておくことで、災害など万一の際にも対応しやすい
子猫のときは、まだ身体が弱く小さいため家の中でも大きな怪我や事故の危険があります。おとなの身体に成長する生後7ヶ月くらいまでは、ケージの中で生活させるようにしましょう。
おとなになったら一日中ケージに入れておく必要はありませんが、部屋の中に置いておき必要な際に使用することで、猫にとっても飼い主さんにとっても安全で快適な毎日を過ごすことができると思います。
ケージには家具のようにおしゃれなものや、場所をとらないスリムなものなど、種類が豊富にあります。猫の成長やお家の環境などに合わせたケージを選び、ずっと使い続けていくことがベストです。
おしゃれな猫用ケージの選び方
ケージにはさまざまな商品がありますが、長く使うのであればお部屋になじむおしゃれなものにしたいですよね。どのような点に注目して選んでいけば良いか、見ていきましょう。
おしゃれなケージは素材と色選びが大切
ケージをおしゃれに見せるには、プラスチック製のものよりも、インテリアと調和しやすい木製のものを選ぶと良いでしょう。木製のフレームや棚板は丈夫で安定感があるため、見た目の美しさだけではなく耐久性の面から見てもおすすめです。
白い木製素材は清潔感や可愛らしさを出すことができますし、ブラウン系はよりナチュラルな雰囲気にすることができます。猫の性格やお部屋の家具に合わせて、できるだけ落ち着いた色を選びましょう。
また、すのこなどを使用してDIYでおしゃれなケージを制作している飼い主さんもたくさんいます。インターネットで検索すると多くの実例が上がってきますので、腕に自信のある飼い主さんは、好みのサイズや雰囲気のケージを手作りするのも一つの方法です。
お部屋をスッキリ見せるには背の高いケージがおすすめ
ケージを設置するスペースが限られている場合や、あまり場所をとりたくない場合は、高さがありスリムなものが良いでしょう。スリムタイプは見た目が良く、お部屋を引き締めてくれます。
高さがあると、猫にとっても上下運動がたくさんできて運動不足の解消になります。ただ、猫が暴れた際や地震などでケージが倒れてしまう可能性もあるので、チェーンなど転倒防止用の対策があると安心です。
ドアが複数あるタイプはお手入れしやすい
ケージを選ぶとき大切なことの一つに、お手入れのしやすさがあると思います。2段目・3段目にもドアがあると棚板や床板など隅々まで手が届きやすいので、手早くスムーズにお掃除やトイレの出し入れができ、ケージ内を清潔に保ちやすくなります。
また、ケージのまわりも猫砂や猫の毛・ほこりなどで汚れやすくなります。ケージのサイズが大きくなればなるほど重量も重くなりますので、一人暮らしなどの場合はキャスター付きを選んで動かしやすくすると良いでしょう。その際は、キャスターロックが付いているか必ず確認してください。
猫が快適にくつろげる広さのケージを選ぶ
ケージは狭すぎると動くことがなかなかできず、また、広すぎても落ち着かずに猫にとってストレスのかかる場所になってしまいます。フードやお水の容器、トイレなどを設置した上で十分にくつろげる程度の広さを確保するようにしてください。
横にスペースを取るよりも縦にスペースを取ってあげると、猫が上下運動できてお部屋もそこまで圧迫されません。目安として、高さは120cmくらいを確保しましょう。
おしゃれな猫用ケージおすすめ11選
たくさんの種類がある猫用ケージの中でも、おしゃれで人気の商品をご紹介します。長く愛用していくために、お家や愛猫に合うお気に入りのものを見つけてください。
アイリスオーヤマ 隠れ家キャットランドケージ
1台でケージ・キャットタワー・収納の3役をこなす便利なケージです。下部はトイレやベッドなどを収納できる木製の隠れ家になっていて、上部のケージ部分と行き来できます。爪とぎポールやステップ、ハンモックなども付属し、サイズはスリムサイズとレギュラーサイズの2種類があります。
ieneko 猫 ケージ 3段
天然木の無垢材を使用した、高級感のあるデザイナーズケージです。横幅95.5cm×奥行57.5cm×高さ185cmのビッグサイズで多頭飼いするのに十分な広さがありつつ、キャスターが付いているので移動は楽々です。夏用・冬用で使える両面リバーシブルのハンモックも付いています。
タンスのゲン キャットケージ 2段
スタイリッシュなお部屋に合う、黒を基調としたデザインのケージです。落ち着いた木目調のステップや黒のフードボウル2個、猫の肉球が見えるクリアボウルなど付属物も充実しています。
ボンビアルコン ウッドワンサークル キャット 3段タイプ
木製のフレームとブラックのフェンスで、落ち着いた色合いがおしゃれなケージです。三角形の棚板3枚と、リバーシブル仕様のやわらかいハンモックが付属しているので、猫がのびのびと快適にくつろげます。扉を開いてロックをかけると、フルオープンで使用することも可能です。
ボンビアルコン スリムキャットサークル 3段タイプ
お部屋に調和しやすい木目パネルが付いた、シックな色合いのスリムなケージです。付属の棚板は自由にレイアウトができ、2枚並べると仕切りにもなるため、2頭で部屋を分けて使用することも可能です。ふかふか生地のハンモックも付いています。
猫ケージ 3段
スチール製で丸みのある形状が可愛い、ワイド幅のケージです。前面に大きく開く2つの扉のほか、サイドと天井も開く仕様になっているので、ケージ内やその周辺のお掃除も簡単に行えます。ハンモックやはしごなども付属し、猫がゆったり楽しく過ごせる空間を作ることができます。
アイリスオーヤマ ファニチャースタイルケージ 3段
2面に設置できる木目調の板や、ラウンドカットの棚板がお部屋の雰囲気を損なわず、インテリアのように置けるケージです。幅約57.5cm×奥行約50.5cm×高さ約161cmのコンパクトサイズで、設置場所も選びません。猫がゆったりできるハンモック付きです。
アイリスプラザ ペットケージ 3段
大きなアーチ型のドアが可愛らしい、ワイドサイズのケージです。ホワイトフレームが圧迫感なくお部屋になじみ、組み立てもジョイントパーツで簡単にできます。扉にはいたずら防止用のチェーンロックが付いているので、おでかけの際も安心です。
ST-MART キャットケージ 天然木
高品質な天然木を全面に使用した、木の温もりが感じられるケージです。シンプルなデザインなのでどのようなお部屋にもなじみます。扉は両開き式なのでお掃除やお手入れがしやすく、キャットタワーやハンモック、爪とぎなど付属物も充実しています。
リコメン堂 キャットケージ 2段 木製
ケヤキの無垢材でできた落ち着いたブラウンのフレームが特長の、ひろびろしたケージです。大きな2つの扉と、引き出し式のトレーでお手入れも簡単です。自由な高さに設置できる2枚のステップも付属しています。
オーエスジェイ(OSJ) キャットケージ 3段
木そのものの美しさを生かした、ニュージーランド産の自然木でできたケージです。ドアには透明性と耐久性に優れたアクリル板を使用しているので中の様子がよく見え、猫がどんな動きをしても安全です。梯子やステップ、隠れ家など、猫が楽しく遊べるような工夫もたくさんあります。
猫用ケージのレイアウトと置き場所は?
ケージを猫が快適に過ごせる場所にするには、ケージ内のレイアウトや、ケージ自体の設置場所が重要になってきます。
ケージ内はトイレ・食事スペース・リラックススペースを分ける
猫は習性で、トイレの近くではごはんを食べないということがわかっています。また、猫は高い場所に安心感を覚えるため、高いところにゆっくりくつろげるスペースが必要になってきます。ですので、棚板を二つ以上設置して1階をトイレ、2階を食事スペース、3階をリラックススペースにするのがレイアウトとしては理想です。
安心して落ち着ける場所に設置する
ケージをお家のどの場所に設置するかも大切です。玄関やテレビのすぐ近くなど、人の通りが多い場所や騒がしい場所では猫が安心してくつろぐことができません。また、逆にほとんど人が来ないような場所でも、家族になかなか慣れることができなかったり、孤独を感じてしまいます。ある程度の距離は保ちつつも家族と一緒に過ごせる場所、リビングのコーナーなどに設置して、時折気にかけてあげると良いでしょう。
まとめ
ケージの必要性や、おしゃれなケージの選び方などについてご紹介しました。ケージの使用は子猫のときだけ、保護猫を新しくお迎えしたときだけ、という飼い主さんも少なくないと思いますが、実は成猫になってもさまざまな場面で有効に使うことができます。
外出時や来客時など必要な時に使用することで思わぬ事故や怪我を防ぐことができますし、ケージに慣れさせておくことで緊急時にも猫のストレスを最小限に抑えることができます。また、おしゃれで機能性に優れたケージもたくさんありますので、猫の成長やお家の環境などに合わせて最適なものを選ぶことも可能です。猫と飼い主さんがお互い安心して快適な毎日を過ごすために、ケージを活用してみてはいかがでしょうか。