なぜフードパズルが猫におすすめなのか
そもそも、なぜ猫にご飯をあげるのに普通のお皿ではなく、フードパズルを使うのがおすすめなのでしょうか。これには以下のような理由があります。
近年では、野外には怪我や感染症など様々なリスクがあるとされていることから、完全室内飼いの猫が増えていますが、それは同時に慢性的な運動不足による肥満や、猫が活発に行動する機会を妨げストレスを溜めてしまうという状況も作り出しています。
肥満が引き起こす問題
猫は肥満になると高血圧、心臓疾患、呼吸器疾患、糖尿病などの疾患になりやすくなり、運動不足でストレスが溜まっていくと飼い主に攻撃的になる、抑うつ状態になるなどの精神的な問題も出てくる可能性が高まります。
そして実際に肥満の問題を抱えていたり、ストレスで攻撃的になっていたりする猫たちに対して、このフードパズルを使わせたところ、海外の大学の研究ではほとんどの肥満気味の猫たちが減量に成功し、ストレスで問題行動を起こしていた猫も症状が改善するなどの効果が見られたそうです。
このようにフードパズルは室内飼いの猫が工夫して餌を取ることで、本来の狩猟本能を刺激し、心と体を健康に保つのに役立ってくれるものと言えるのです。
フードパズルは早食い防止にもなる
フードパズルは少しずつしか餌が出てこなかったり、構造上一遍に食べられなかったりする仕組みになっている物が多いため、普段早食いになりがちという猫ちゃんにもおすすめです。
猫は早食いの傾向があると、満腹中枢が刺激されにくいため肥満になりやく、他にもよく噛まずに食べるため嘔吐してしまう原因になったり、早食いによりインスリンの放出が多くなり糖尿病になるリスクも高まったりします。
このようにフードパズルは早食いの癖がある猫に対しても自然とそれを防止し、健康を促進する効果が期待できるのです。
フードパズルのタイプ、注意点
フードパズルの形状は一つではなく、例えば起き上がりこぶしのように猫が揺らすことで餌が穴から出てくるタイプや、他にもボール型、ツリー型など実に様々です。
このようにいろいろなタイプのフードパズルが市販されているのですが、時にはフードが穴から上手く出てこなかったり、難易度が高すぎたりして興味をなくしてしまう猫もいるようです。また、市販の物はたくさんの種類があるため、どれを選んでいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
フードパズルを自作
そんなときにはフードパズルを購入するのではなく、まず自作して試してみるというのもおすすめです。例えば猫は紙袋や箱は好きですから、それらを使ってフードパズルを作ることも工夫次第で可能です。
また、飼い主さんたちの中にはガチャガチャの玉に穴を開けたり、ペットボトルに穴を開けたりして自作のフードパズルを作ったという人もいました。フードパズルは猫の運動不足やストレス解消を促進する物ですから、安全に使えているのであれば自作でも十分に代用することが可能です。
ただ、急に普通の餌皿からフードパズルにすると、なかなかうまく食べられないこともありますので、フードパズルを使う際は以前のようにきちんと餌が食べられているかどうか、十分に注意して見る必要もあるでしょう。最初は少しずつ慣れさせていくという形で導入してみると安心かもしれません。
まとめ
今日のねこちゃんより:Ramsey♀ / ベンガル / 3.6kg
いかがでしたか?フードパズルは猫の本能も刺激しつつ、運動不足の解消にも繋がる優れた仕掛け式の給餌器でしたね。
フードパズルについては市販のタイプもいろいろと販売されていますが、どれを選んでいいか分からないという場合は、家にある紙袋や箱などいろいろな物を工夫して自作してみてもいいかもしれません。
ぜひ皆さんも機会があればフードパズルを取り入れて、猫ちゃんのご飯タイムを楽しいものにしてあげてくださいね。