子猫に噛むおもちゃを与える時期
今日のねこちゃんより:ソイくん/♂/茶トラ
子猫の大切な成長の遊びの種類
- 社会化を学ぶための遊び
- 単独遊び
社会化を学ぶための遊び
子猫は乳歯のはえ揃う生後1ヶ月頃、猫同士のじゃれ合いから社会性を学びます。
一緒に生まれた兄弟猫、もしくは親猫とのじゃれ合いから猫の世界を学んでいきます。噛むと痛いと分かるのもこの時期。
ペットショップやブリーダーから子猫を引き取る時に56日以降の子猫と愛護法で決められているのは、家族と生活するこの社会化の時期を確保するためです。社会化期の遊びには、おもちゃは必要としません。
単独遊び
生後2ヶ月頃になると、子猫の単独遊びが見られるようになります。興味の対象が猫同士から他の動く物に発展し、動く紐にじゃれたり、窓の外の昆虫や鳥に興味を示す、物を噛むなど積極的に活発に動きます。
そしてこの時期が子猫におもちゃを与える時期となります。
また生後3ヶ月頃には歯の生え変わりが始まり、むず痒さからより物を噛むようになります。特にこの時期に噛むタイプのおもちゃを与えてあげると、噛んではいけないものを噛まない躾にも使えて良いでしょう。
子猫におすすめの噛むおもちゃ、選び方のポイント
狩りの欲求を満たす素材
動物の革や鳥の羽を使用した天然の素材のおもちゃ、ネズミ型のおもちゃは噛むおもちゃとして子猫がとても喜びます。光るビニール素材を使用したものや音のするおもちゃも狩りの欲求を満たしてくれます。しかしビニール素材は噛むと口腔内を怪我するのでおすすめはしません。
子猫の好みを探る
「飛んでいる獲物が好き」「地面を這っている動物が好き」「スピードのある動きが好き」など、おもちゃの動かし方もそれぞれの猫によって好みが違います。猫の好みを探り、気に入ってくれるような噛むおもちゃを選びましょう。飼い主は小動物の気持ちになって逃げるように噛むおもちゃを動かすのがポイントです。
噛みやすい大きさ
子猫は小さいですので、一般的に人気のある噛むおもちゃでも、噛む部分が口の大きさに合わないと遊ぶ事ができません。噛むおもちゃは成長に合わせて選んであげましょう。
噛むおやつ
歯磨き機能のある噛むおもちゃのようなおやつも販売されていますので、誤飲をしてしまいそうなら「食べられるおもちゃ」を選べば安全対策になります。
避けるべきポイント
- 口腔内を痛めやすい素材
- 誤飲しやすい作り
- 着色料の入っているおもちゃ
- マタタビの必要性
猫のおもちゃは噛み始めは大丈夫でも、噛む回数が多くなると金属やプラスチックが飛び出して壊れる場合があります。噛むおもちゃでは特に、作りのしっかりしていない物や子猫の口腔内を痛めるような固い素材、体内に入ると危険な着色料などを多く使うものを避け、安全なおもちゃを与えるようにしましょう。
またマタタビには、反応する猫と反応しない猫がいます。無理にマタタビの入っている物を子猫に噛むおもちゃとして与えないようにしましょう。
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フェルトボール
カラフルなフェルトで作られた子猫が噛むボールのおもちゃです。床も自由に転がりますので子猫も独りで勝手に遊ぶ事ができます。勿論のこと頃合いをみておもちゃは片付けてくださいね。
まんまるフルーツ!噛むと音が鳴るおもちゃ
子猫が噛むと音がなるおもちゃです。好奇心旺盛な子猫には大変喜ばれるのではないでしょうか?ボールですから勝手に転がりますので子猫がおもちゃと飽きずに遊んでくれそうです。見た目もフルーツで可愛く、飼い主も見て楽しめる噛むおもちゃですね。
ふりふりタイプの噛むおもちゃ
わが家の猫には大好評のふりふりタイプの噛むおもちゃです。噛みながら移動したり、舐めたりと思う存分うさぎの毛皮の感触を楽しんでいるようです。飛び上がるのが大好きな子猫に向く噛むおもちゃです。
鳥の羽に大興奮!ふりふりタイプのおもちゃ
鳥の羽毛で作られたおもちゃは、猫に大人気のハマるおもちゃです。どうしても噛む回数が多くなるので壊れやすいですが、天然の羽毛は動かしていても本物のように見え子猫の本能をくすぐるようです。猫からの人気度は高いのですが、羽をまとめているプラスチックの部分に子猫が噛み付くと犬歯が抜けなくなることもあるので、留守番中独りでは遊ばせられないおもちゃです。
手で振るタイプのねこじゃらし系おもちゃ
子猫の目の前で飼い主さんが振る方が好きな、猫用の噛むおもちゃがあります。植物の猫じゃらしのような形状ですが身体中をコチョコチョしても子猫は喜びます。
ダンボールに穴を何カ所か開けてそこからモグラたたきのようにこのおもちゃを出し入れしても、叩く、噛むなどで大興奮してくれますよ。
蛇のような動きが興奮を誘うおもちゃ
地面を這うように使用する、子猫が楽しめる噛むおもちゃです。釣り竿タイプのおもちゃは、遊んであげる飼い主にとっても楽です。子猫の動きは予想がつかない位に激しい時がありますので、飼い主の体力も必要になりますよね。
ネズミのおもちゃ
このねずみのおもちゃは、噛むと皮に歯が当たり猫としては何とも言えず満足できるようです。ただしすぐに壊されてしまうので数多くある方が良いですね。ケージの中に紐で吊るしてあげても喜びます。勿論釣り竿に使用しても子猫は楽しく噛む遊びができます。
紐を使っていない据え置きの噛むおもちゃ
子猫が留守番中に遊んでも大丈夫なのは、据え置きタイプの紐を使用していないタイプのおもちゃでしょう。噛む事もできますし細い紐にひっかかってしまう事もないので、安全に楽しく留守番をしてもらう事ができます。見た目も可愛く、インテリアとしても問題ありませんね。
ヘチマでできた噛むおもちゃ
少し大きくなった子猫にいかがでしょうか。ヘチマでできた噛むおもちゃで歯磨きの効果も期待できる優れものです。マタタビが入っているのでかなり興奮をしてしまうとの口コミもあり、壊される率も高いようです。成猫にも喜んで使ってもらえる噛むおもちゃです。
子猫と噛むおもちゃで遊ぶときの注意点
今日のねこちゃんより:ロシア/♂/ロシアンブルー
子猫の体力
成猫でも遊ぶ時は5~10分を一日に2~3回がちょうど良いと言われています。なので子猫の場合は5分を限度に、しっかりと遊んであげてください。子猫が飛び跳ねておもちゃを噛む、追いかけておもちゃを噛むなど走り回っている場合は3分ほどで終わらせましょう。子猫の体力を考え遊ばせ過ぎないようにしてくださいね。
おもちゃの誤飲
子猫は何でも口に入れて確認をしますので、成猫よりもおもちゃを誤飲しやすくなります。誤飲してしまう大きさのおもちゃ、噛んだときに飲み込んでしまう可能性のある、ひも状のおもちゃは与えないでくださいね。
おもちゃは毎回片付ける
噛むおもちゃがいつも目の前にあると、次回に遊ぶ時に新鮮さがなくなってしまったり、メリハリのない遊び時間を作ってしまう事になります。終了したらおもちゃは片付けましょう。
一人では遊ばせない
噛むおもちゃは子猫の誤飲も気になります。そして予測のつかない子猫の動きによりおもちゃに絡まったり、棒状のおもちゃを噛みながら喉を突いてしまうなど、思わぬ怪我を引き起こす可能性もあります。数分の事ですから飼い主の目の届く範囲で遊ばせましょう。
子猫が噛む理由としつけ方法
歯の生える時期
子猫は生後2週間から1ヶ月までに乳歯が生えそろいます。そして生後3~7ヶ月の間に約一月かけて、乳歯が抜けて永久歯に生え替わります。この乳歯と永久歯の生え替わる時期は、子猫も歯茎がかゆいために噛む事が多くなります。「噛むな」と言われてやめられることではないので、噛んでも良いおもちゃを与えてあげましょう。
手や足を獲物と認識
小さな頃から手や足で遊ぶと「手、足=獲物」と勘違いをさせてしまう可能性も。噛み癖をつける前におもちゃを使って遊び、人間の手や足で遊ばせないようにしましょう。
しつこく触るので噛む
先に猫が甘えてきたのに撫でると突然に噛む事がありますよね?タイミングを見計らい終わらせないと「しつこいにゃ!」とばかりに噛む事があります。猫の機嫌を観察し「もっと撫でてにゃ」という位で終わってみましょう。機嫌の悪い様子は猫の耳が倒れていないか、尻尾を地面に叩きつけていないかなどで分かります。
噛む加減が分からない
猫の社会化を親猫や兄弟猫から教えてもらえなかった子猫では、噛み癖がなかなか治らないようです。甘噛みならば大丈夫ですが血の出るようなひどい本気噛みを子猫がしてきた時は「痛い!」と大きな声を出しましょう。何度か繰り返すとしつけられます。指を強くくわえて抜けない時は、逆に指を猫の喉の奥へ入れるとしつけに有効です。
ネックグリップやふみふみ
オス猫はメスの後ろ首筋を噛みながら交尾を行うので、性衝動が起きた場合に噛む事があります。逆に母猫に甘えるようにふみふみをしながら噛む猫もいます。性衝動は去勢手術を行う事でなくなる場合が多いです。噛みながらのフミフミはいつまででも行いますので「痛い!」と猫に伝える必要があるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:マル/♂/マンチカン
子猫の噛むおもちゃについて、与える時期や選び方のポイント、おすすめ商品と遊ぶ時の注意点についてお伝え致しました。
猫を飼っていると噛まれるのが嬉しいという飼い主さんは多くいますよね。しかし必要のない噛み癖を付けるのは子猫の精神衛生上も良く無いでしょう。健康的に噛む事ができるように「噛むおもちゃ」を与え、子猫の成長を楽しくワクワクしながら見守っていきたいですね。