猫に与えて良い野菜と与えてはいけない野菜がある
猫の食べ物といったら、キャットフードやお肉、お魚などを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし実はそれ以外に、野菜も食べられるということをご存じでしょうか。
野菜の種類によっては、猫のからだに良い影響を与えてくれる野菜もあるのです。また反対に猫のからだに悪影響を及ぼす野菜もあります。猫を飼っているのであれば、食べさせて良い野菜と、そうでない野菜をしっかりと把握しておきたいですよね。
ということで今回は、冬に旬の野菜の中から「猫が食べられる野菜」と、「猫が食べてはいけない野菜」をそれぞれピックアップして紹介します。
猫が食べられる4つの冬の野菜を紹介!
キャベツ、大根、白菜、ブロッコリーなどは、猫に与えても問題ない野菜といえます。
それぞれの野菜の詳細について、見ていきましょう。
①キャベツ
少量であれば、猫にキャベツを与えても大丈夫です。キャベツはとてもカロリーの低い野菜なので、ダイエット中の猫にとっては、良い効果を与えてくれる場合もあります。
ただし、大量に与えすぎると、消化不良で下痢などの症状を起こす可能性があるため、猫が欲しがるからといって与えすぎるのはやめましょう。
②大根
大根は多くの水分を含んでいる野菜なので、猫の水分補給としても使える食材です。それだけでなく、殺菌効果のあるアリルイソチオシアネートという成分も含まれているため、ガンの予防にも効果的といえます。
ただし加熱をしてしまうと、大根に含まれている健康成分の力が弱まってしまうため、注意しましょう。また大根を大量に与えすぎると下痢を起こす可能性があるため、少量だけ食べさせるのがポイントです。
③白菜
白菜も大根と同じくたくさんの水分を含んでいるため、白菜を食べると水分補給をすることができます。ただし白菜を定期的に与え続けていると、腎臓に負荷がかかってしまい、病気の原因になるリスクが高まります。そのため白菜を食べさせことを習慣づけるのはやめましょう。
④ブロッコリー
ブロッコリーには、ガンや貧血の予防、老化防止作用、免疫力の向上などといった様々な健康効果が含まれています。そのため、加熱して少量であれば猫に食べさせても問題ありません。
猫に与えてはいけない6つの冬の野菜を紹介!
次に、猫に与えてはいけない冬の野菜についても見ていきましょう。以下の野菜は、猫に害をもたらす危険性のある野菜です。そのため、猫が欲しがっても与えないようにしましょう。
①春菊
春菊には、先ほども先述したシュウ酸が多く含まれています。小松菜に含まれているシュウ酸と比較をすると量が多いため、猫に食べさせないでください。
②ごぼう
ごぼうにはタンニンとよばれる成分が含まれています。人間にとってタンニンは健康効果を与えてくれる成分ですが、猫にとっては腎臓病や肝臓病を引き起こす可能性がある成分です。そのため、猫にはごぼうを食べさせないようにしましょう。
③ねぎ
ねぎは、猫にとって有害な野菜として知られています。猫に与えていけない代表的な食べ物といってもよいでしょう。ねぎの中には、アリルプロピルジスルファイドという成分が含まれています。
この成分は猫の体内にある赤血球を壊してしまうため大変危険です。ねぎだけでなく、玉ねぎやにんにく、にらといったねぎ類に分類される野菜は、絶対に与えないようにしましょう。
④れんこん
れんこんは、ごぼうと同じくタンニンが含まれている野菜です。与えすぎると腎臓病や肝臓病にかかるリスクが高まるため、与えないようにしましょう。
⑤ほうれん草
ほうれん草には、シュウ酸が多く含まれています。ビタミンBやビタミンEなど、猫にとって良い効果を与えてくれる成分もほうれん草には含まれていますが、シュウ酸も一緒に摂取してしまうことになるため、与えないことをおすすめします。
⑥小松菜
猫が小松菜を食べると、貧血や白内障、ガンなどを予防する効果を得られます。ただし、小松菜にもシュウ酸とよばれる成分も入っており、シュウ酸を猫が大量に摂取すると尿路結石ができる危険性があるので注意が必要です。
特に生の小松菜にはシュウ酸が多く含まれているため、猫に小松菜を与える場合は必ず加熱をしましょう。また加熱したとしても、シュウ酸の量がゼロになるわけではないため、与えるのは少量にとどめておいた方が安全です。
まとめ
人間にとっては全く問題ない野菜でも、猫にとっては危険な野菜が実はたくさんあります。
猫にとって無害な野菜でも、たくさん与えててしまうと猫が消化不良を起こす可能性があるため、少量だけ与えるといった方法をとりましょう。