猫が甘えてくる時のサイン
猫が甘えてくる時のサインは、基本的に以下のこの3つです。
- 猫が甘えてくる時のスリスリ
- 猫が甘えてくる時のゴロゴロ
- 猫が甘えてくる時のフミフミ
飼い主の体にスリスリと体を擦り付ける
猫は甘える時に、飼い主の体に、自分の体を擦り付けることがあります。猫が甘えているサインといえば、この行動を思い浮かべる人も多いでしょう。本来、これはマーキングの時に行う行動だといわれています。縄張り意識の強い猫は、好きなものに自分の匂いがついていると安心するため、家具などにも体を擦り付けます。飼い主に対して体を擦り付けるのも、最初はマーキングのつもりだったのでしょう。マーキングをしていると、飼い主に「お腹が空いたの?」とご飯がもらえたり、構ってもらえることを猫は学習していきます。そのうち、自然と甘える時にも、体をスリスリと飼い主に擦り付けるようになっていくようです。
ゴロゴロと喉を鳴らす
猫は、赤ちゃんの頃から喉を鳴らすことができます。喉を鳴らすことで、母猫とのコミュニケーションを取っているのです。成長してからも、飼い主や他の猫への感情表現として、ゴロゴロと喉を鳴らす猫は多くいます。喉を鳴らすのは、猫がリラックスしている時や嬉しい時などです。飼い主と一緒にリラックスしている時に「撫でて~」と甘えて鳴らすことが多いでしょう。猫が喉を鳴らすゴロゴロという音には、癒し効果があるとの研究結果も出ています。ゴロゴロという音を聞くと、飼い主も幸せホルモン「セロトニン」が脳内に分泌され、リラックスできるそうです。猫に甘えられて、癒し効果も得られるなんて最高ですね♪
飼い主の体をフミフミと揉む
猫は甘える時、飼い主の体をフミフミと前足で揉むことがあります。この行動は、母猫のミルクを飲んでいた時、前足でミルクの出が良くなるように行っていた名残だそうです。成長して大人になってからも、甘えたい気分や眠たい時、お腹が空いた時などに行います。猫がこの行動をするのは、母猫のように信頼し、甘えたいと思っている相手だけです。もし猫に体をフミフミされたら、それは愛情表現だと考えて良いでしょう。猫がフミフミしてきたら、たくさん甘やかしてあげてください。飼い主ではなく、毛布などを一心不乱にフミフミする猫ちゃんも多いようですよ。フカフカした感触が、母猫を思い出させるのかもしれませんね。
飼い主をペロペロ舐める
猫にとって舐めるという行動は、「毛づくろい」と「愛情表現」という2つの意味があります。子猫を舐めたり、仲の良い猫同士がペロペロと舐め合っている光景は、よく目にしますよね。信頼していて、ご飯をくれる存在である飼い主に対しても、この愛情表現をすることがあります。特に、普段から自分の毛づくろいが好きだったり、甘えん坊な性格の猫は、飼い主を舐めることが多いそうです。ご飯が欲しかったり、かまって欲しい時にペロペロ舐めてくる猫ちゃんは、想像するだけで可愛いですね。ただし、異常に舌なめずりが多くなったり、口臭が強い時などは、病気を疑いましょう。様子がおかしいと思ったら、早めに動物病院へ行って獣医に相談してみてくださいね。
飼い主を甘噛みする
突然、猫が足や手をガブっ!と噛んでくるということはありませんか?いきなり理由もなく甘噛みされると、何か気に障ることをして、猫が怒っているのかとビックリしてしまいますよね。しかし、実はこの行動も猫が甘えている時のサインなのです。猫は、子猫の頃に母猫や兄弟猫に甘えて噛みつく習性があります。飼い主に対しても、同じ行動を取って甘えているのです。ただし、甘噛みがすべて甘えからくる行動という訳ではありません。他の理由がある可能性もあるので、猫がどういった状況で噛んできたのかをよく考えてみましょう。甘えているようであれば、猫はお留守番などで寂しい思いをしていたのかもしれません。スキンシップを取ったり、遊んであげてくださいね。
注意が必要な場合もある
しかし、猫の甘えサインは、猫がどこか痛い、体調不良等の時にも見られるサインなのです。
飼い主の体にスリスリし痛いことや体調が悪いことをアピールすることもあれば、痛みや体調不良を紛らわせる為に喉をゴロゴロ鳴らすこともあり、更にはフミフミすることで自分自身を安心させようとすることもあります。
その為、猫がいきなり甘えてきた時には、普段の様子と比べてどこか変化がないかを確認する必要があります。
- 普段通りに食事や水分を摂れているか
- 排せつはいつも通りか
- 元気はあるか
- 熱はないか
- どこかを痛がる様子はないか
これらをチェックし、一つでも「甘えてきてるけどいつもと違う」と思う点があれば、すぐに獣医師へ相談することをオススメします。
猫が甘えてくる理由
一般的に猫は犬とは違い、ツンデレであまり人間に興味が無いようなイメージが強いですが、猫を飼育している人なら、猫はとっても甘え上手だ!ということが分かっていると思います。
とは言っても、猫は非常に警戒心が強い生き物なので、猫が甘えてくる相手は信頼している人だけという条件付きです♪最初はこちらを警戒している猫でも、愛情を持ち、しっかりと猫と向き合ってお世話をしてあげることで、猫もそれに答えるようにこちらを信頼し、お互いの信頼度がアップして甘えてくるようになる、ということですね♡
猫が甘えてくる理由はいくつかありますが、基本的には
- 欲求からくる甘え
- 安心からくる甘え
- 病気からくる甘え
の3つに分けられます。
猫は喋ることが出来ないので、「遊んで~!」、「退屈だよ~。」、「お腹が空いた・・・」等の欲求を、甘えてくることで示してくることが多いです。その他にも、避妊去勢手術後には性格が穏やかになり、猫が甘えてくることが多くなると言われています。特にオス猫の場合、もともと甘えん坊な子が多いこともあり、飼い主さんにベッタリになる子も少なくはありません。
避妊去勢手術後に猫が甘えてくる理由
猫が”欲求を甘えてくることで示してくる”というのは理解しやすいですが、避妊去勢手術後に、猫が飼い主に甘えてくるようになる理由は知らないという飼い主さんもいます。
猫が避妊去勢手術後に甘えてくる理由ですが、猫は避妊去勢手術をしないうちは、「狩りをして、子孫を残し、テリトリーを守り続ける」という”猫としての本能”が残ったままになり、この本能は猫のストレスにつながる場合が多いのです。その為、生まれた時から家猫で一度も外に出たことが無い猫でも、猫としての本能はしっかりあり、「安心しているようで安心しきれない。甘えたいけどなかなか・・・。」というのが猫の本音。
しかし、猫の避妊去勢手術をすることにより、狩りをしなければいけない・子孫を残さなければいけない・テリトリーを守らなければいけないという猫の3大ストレスから解放されることになります。避妊去勢手術が済んだ家猫は、狩りをして餌を確保しなければいけないと言う考えもなくなり、性欲がない為子孫を残そうという考えにも至らず、必死にテリトリーを守る必要もないということもなくなります。
これにより猫は安心感を得ることが出来る為、そんな穏やかな日常が猫のストレスを軽減させ、猫が甘えてくるようになると言われています。
他に、猫が甘えてくる時、病気が原因のこともあると言われています。これについては次で詳しく説明しようと思います。
猫が甘えてくる病気のサイン
避妊去勢手術をしたわけでもなく、「今まであまり甘えてこなかった猫が、急に甘えてくるようになった・・・。」そんな時は要注意!病気の可能性があります。猫が甘えてくるようになった時に考えられる病気にもいくつか種類があり、ストレスからくるものや痛みを感じるもの等様々です。
猫が甘えてくる病気の中でも代表的なものとして、分離不安症というストレスからくるものが挙げられます。主な症状は、
- 甘えてきて離れない
- 大きな声で鳴き落ち着きがなくなる
- 粗相
- 時に攻撃的になる
- 頻繁な毛づくろい
- 食欲がなくなる
等です。この、分離不安症は元々とても甘えん坊な猫におこりやすく、特に子猫の時から一人で過ごししていた猫に多く見られると言われています。分離不安症の場合、大きな鳴き声で鳴くこともあり、近所迷惑になることも多く、飼い主と猫だけの問題では済まなくなってしまうことも多い猫の病気です。
猫が分離不安症により甘えてくるようになった場合の改善方法としては、
- 毎日時間を決めてしっかり遊んであげる
- 遊び相手になる子猫を迎える
がオススメです。基本的に、猫が分離不安症になって甘えん坊になってしまった場合、猫にストレスを溜めさせないことが重要です。飼い主さんが毎日決まった時間に遊んであげることが出来れば、猫にとっても飼い主さんにとっても嬉しいことなのですが、なかなか難しいのが現状です。
猫が分離不安症で甘えてくる時の対策
猫が分離不安症で甘えてくる時の対策として、新しい子猫を迎えるという方法もあります。この場合、分離不安症になってしまった先住猫が子猫でも成猫でも、新入り猫は子猫の方が良いと言えます。
主な理由は2つあり、新入り猫が成猫の場合、運動量も少なく、更に先住猫との相性が合わないと威嚇し合い馴染めず、結局2匹を別部屋で飼育することになる場合も多くあります。
それに比べて子猫の場合、先住猫にも興味を持ちやすいと言われています。運動量も多く、それにつられて先住猫が沢山遊ぶようになり、実際に身近でも9歳を超えた寝たきりで1日を過ごしていた老猫が、子猫を迎えるようになってから老猫も子猫と一緒になり家の中を駆け回るようになったという例もありました。
しかし、相性が悪くうまくいかないことも実際にありますので、お迎えする前に相性が合うかどうかをみてから本格的にお迎えされることをお勧めします。
これ以外にも、痛みを感じる病気にかかっている時や、体調不良の時にも猫が甘えてくる場合があります。というのも、猫が甘える時の行動には、痛みや体調不調を表す時の行動と似ているものもあります。では次に、猫が甘えてくる時の詳しい行動について見ていきましょう。
まとめ
ただ猫が甘えてきているだけだと思っていても、実は病気の可能性もあります。その為、安易に「甘えてきて可愛い~♡」と思いこんでしまうのは禁物!実際に、「猫がいきなり甘えてくるようになり、不思議になりながらも嬉しい気持ちでいた所、3日後に他界してしまった」という経験した飼い主さんもいました。
愛猫が甘えてくる時には普段と変わらないかどうかを確認し、少しでも気になる所があれば獣医師へ行くことを頭に入れておくだけで、猫の病気の早期発見につながるかもしれません。
30代 女性 はなこ
我が家の猫ちゃんも、クールだったのにある日から甘えまくるようになり、出掛けることを嫌がるようになりました。
精神的な病気かなと不安になり、獣医師に相談したところ息切れがするみたいだということも、伝えると心臓の検査もしていただきました。すると、まさしく心臓の病気でした。まだ重症ではなかったのですが、薬が必要になり毎日飲ませることを頑張りました。2年後には薬の種類も減り安定しました。
ただ、性格が甘えたになっただけかと思いましたが、心臓の病気が潜んでいたようです。早めに、気がついて良かったです。
30代 女性 匿名