猫が甘えてきた時にすべきベストな対応5つ

猫が甘えてきた時にすべきベストな対応5つ

猫は人間に無関心なようで、とても頼りにしています。特に幼い頃から人間と暮らす猫は、人間に甘える傾向にあります。この場合、飼い主という立場ではどのように向き合えばよいのでしょうか?今回は、甘える猫への対応についてご紹介いたします。

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猫は意外と甘えっ子!!その理由とは?

リラックスする猫

「犬は人につき、猫は家につく」という諺があります。この諺が表現している猫は、あくまでも心地よい住処に愛着を持ち、人間にはあまり興味を示さないということになります。実際はどうでしょうか?猫と暮らしてみると家よりも人に関心を持っており、驚くほど甘えっ子だと感じるでしょう。犬と猫は、感情表現や愛情表現が異なるだけで飼い主さんを大切な存在だと思う気持ちに差はありません。猫が甘える理由は主に次の3つです。

  • 飼い主さんを「母猫」だと思っている
  • 要求に応えてくれる
  • 寂しさや不安から

幼い頃から人間と暮らす猫にとって、最も身近な人物である飼い主さんはまさに母猫のような存在です。食事の準備、トイレ掃除、遊びに付き合ってくれるなど、母猫が子猫に対して行うお世話を飼い主さんはしてくれます。だから安心して身を委ねることができるのです。また、飼い主さんはある程度要求に応えてくれる存在です。これは、甘えた声で鳴いたり、偶然とった行動に反応してくれたことを機に、その行動を継続すれば動いてくれると覚えてしまうのです。

このように母猫のようにあたたかく、心を満たしてくれる相手には常に寄り添ってほしいと思うようになるのです。少し姿が見えなくなっただけで鳴いてしまう猫は、迷子の子どものように不安になります。一見クールな印象を受ける猫も、そばに誰かがいることが当たり前の環境下で過ごすことで、その人物を心の拠り所にするのです。

猫が甘えているときの仕草

人に寄り添う猫

猫は言葉によるコミュニケーションが取れない代わりに、ボディランゲージで気持ちを伝えてくれます。猫が人に甘えたいと思っているときは次のような仕草が見られます。

目を見てつめて「ニャー」と鳴く

猫同士では通常、目を見つめたり鳴いたりすることはありません。猫の社会では、相手の目を見るということは喧嘩を売る行為に相当し、マナー違反なのです。また、意外にも猫は鳴き声で会話をすることがほとんどありません。それは鳴かなくても、耳の動きやしっぽの動きなどで意思疎通ができるからです。さらにライバル同士、食糧の在処を悟られないためにも極力鳴かないのです。

ただし、母猫と幼い子猫の場合は鳴いて呼び合うことがあります。猫が飼い主さんに対して、目を見つめたり鳴いたりするのは信頼しているからです。目を見つめても攻撃されることはなく、誰かに食糧を奪われる心配もないからです。

お腹を見せてゴロンと転がる

警戒心が強い猫にとって、急所である腹部を見せるということは、心を許した相手にしかできません。猫が飼い主さんの目の前で、お腹を見せてゴロンと転がったら「遊んで」のサインです。時間があれば付き合ってあげましょう。たとえその場で相手をしてあげられなくても、完全に無視をするのではなく「後でね」と一言声をかけるようにしてください。この対応が猫を安心させることにつながります。

ちなみに、犬はお腹を見せると撫でてほしいと要求しています。これも飼い主さんへの信頼を表す仕草です。しかし、猫の場合は腹部を見せてきても撫でて欲しいわけではありません。先住犬がいて、初めて猫を迎えたご家庭では気をつけてください。

飼い主さんの後を着いて回る

甘えっ子な猫は、ちょこちょこと飼い主さんの後を着いて回ることがあります。この行動にはいくつか理由があります。飼い主さんを母猫だと思っていることや、着いて行くと良いことがあると思っているようです。このとき、姿が見えるときのみ着いて歩き、見えなくなったらひとりで過ごすことができるようであれば心配ありません。少し姿が見えないだけで鳴き叫んだり、体調を崩してしまう場合は「分離不安」である可能性があります。これには後で説明する対応が必要になります。

邪魔をする

猫が飼い主さんの邪魔をしたり、イタズラをすることは、嫌がらせをしようとしているのではありません。自分以外の何かに集中して笑ったり、顔をしかめたりしていることに不安を感じているのです。猫は素っ気ない態度を取りながらも、常に自分に意識を向けていてほしいのです。母猫のようにお世話をしてくれる飼い主さんの気持ちが、他の対象へと移ってしまうことは一大事だからです。

顔や手を舐める

猫が自分意外の対象を舐めることは、心を許している証です。そして飼い主さんの顔や手を舐めることは、「この人は私だけの人」とマークしています。舐めたり、頬を擦り付けることは一種のマーキングです。マーキングというと汚い行動を思い浮かべるかもしれませんが、そればかりではありません。猫には頬や肉球に臭腺があり、スリスリしたり触れたりするだけで、自分のにおいを残すことができます。大好きな飼い主さんを独占したいという気持ちから、自分自身のテリトリーに入れているのです。

甘えっ子な猫への対応法

人と遊ぶ猫

クールな印象の強い猫が甘えてくると、心配になるかもしれません。しかし、ただ甘えてくるだけであればそれほど気にすることはありません。冒頭でも述べたように、猫にも甘えたいという気持ちはあります。表現方法こそ特徴的ではありますが、心を許した飼い主さんに甘えることは自然なことなのです。では、飼い主さんはどのように対応すれば良いのでしょうか?いくつか対応法をご紹介いたします。

1.気持ちを受け入れる

人にすり寄る猫

猫と初めて暮らす方、甘えっ子な性格の猫と出会ったことのない方にとっては戸惑いの連続かもしれません。しかし先ほど述べたように、甘えるだけであれば問題はありません。まずは、猫も甘えたいときがあることを受け入れてあげましょう。飼い主さんを母猫のように思い、素直な気持ちで甘えられるということは、とても良い環境で生活している証拠です。猫にとっては安心できる空間の中で、飼い主さんを頼ることができるのでしょう。

2.一緒に過ごす時間を増やす

膝の上の猫

甘えっ子な猫は、そうではない猫に比べて、少しでも多くの時間を飼い主さんとともに過ごしたいと望んでいます。より積極的な関わりを求めているということです。猫はあまり構わなくても良いと思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、これは猫の性格次第です。猫も人間のように、みな異なる個性を持っています。人との関わりを強く求める猫と暮らす飼い主さんは、ともに過ごす時間を多めに確保できるようにしてください。

3.メリハリのある生活を心がける

男性の背中の上の猫

日々の生活の中で、メリハリをつけることは大切です。これは猫との関わり方においても重要なポイントになります。一緒に遊ぶときは遊ぶことに集中し、ひとりで過ごさせるときはそれに集中できるようにしておくと分離不安の予防になります。甘えたがりな猫は、常に飼い主さんのそばにいたいと望んでいますが、常に一緒ということは不可能です。だからメリハリのある生活を心がけ、思いっきり甘えられる時間を作ることが大切なのです。

4.敢えて猫がひとりで過ごす時間を作る

寝そべる猫

甘えっ子な猫は、敢えてひとりで過ごす訓練をすることも大切です。ひとりで夢中になって遊べるおもちゃを見つけ、飼い主さん以外の対象に目を向けられるようにしてあげましょう。家にいることが多い飼い主さんでも、この習慣を身につけさせておくことで、留守番に役立てることができます。ひとりで遊びはじめたら、遠目から見守るようにしてください。そして、ある程度時間を置いてから声をかけ、褒めてあげましょう。猫は、褒め言葉をポジティブな言葉として覚えることができます。

5.声をかける

スマホを見る男性と猫

飼い主さんへの関心が高い猫は、常に気にかけていてほしいと願っています。これは、必ずしも一緒に何かをしてほしいということではありません。声をかけてくれるだけでも、自分に関心を持ってくれていると感じ、安心することができるのです。PCやスマホに集中しながらも時々声をかけてあげましょう。

幼い頃は声をかけても邪魔をしたり、イタズラをしてしまうことがあるでしょう。しかし、猫にも落ち着く時がきます。そのタイミングには個体差がありますが、安心感が得られると次第に邪魔する頻度は少なくなっていきます。

極端な甘やかしは危険

あまり人に懐くイメージのない猫が、甘えてくれると愛おしく感じるものです。だからといって、極端に甘やかしてしまうと後々ただの甘えでは解決できない問題に発展してしまうことがあります。それが「分離不安」です。どのような問題が生じてしまうのかについて、次の項で説明いたします。

飼い猫ならではの問題「分離不安」とは?

診察される猫

人と暮らす猫、つまり飼い猫は独り立ちすることがありません。本来、猫は単独でも逞しく生きられるように母猫がしっかりと親離れをさせます。しかし、飼い猫の場合は生涯にわたり飼い主さんがお世話をします。だから身体は成猫に成長しても、心は子猫のまま大人になります。認識としては、体の大きな子猫のような存在です。もちろん、日常生活で何も支障がなければ、それはそれとして問題ありません。人間と生活する以上、野生で生きるスキルは身につけていないため、独立は困難です。ただし、次のような症状がある場合は気をつけましょう。

  • 飼い主さんが見えなくなると大声で鳴く
  • 壁や窓に体当たりする
  • 興奮して呼吸が荒くなる
  • 過剰な毛繕いや噛みつきなどの自傷行為をする
  • 不安から嘔吐や下痢などの身体症状が現れる

これらは分離不安の症状です。単に甘えてくることとは明らかに異なります。飼い主さんへの関心が高く、飼い主さんを心の拠り所にしている猫は、僅かな時間でも離れることに不安を感じます。もし愛猫にこのような症状が見られら、次のような対応をしましょう。

分離不安が疑われる時の対処法

  • 落ち着くまでは放置する
  • 遠目から様子を見る
  • しばらく無関心を装い、落ち着いたら声をかける
  • 改善しないようであれば動物病院を受診する

分離不安が疑われる場合、まずは問題となる行動をしても相手にしてもらえないと覚えてもらいましょう。逆に、落ち着くことで構ってもらえると理解できるまで、根気強く見守ることが大切です。ここでひとつ気をつけたいことは、無視を続けることはNGであるということです。問題行動をやめたら褒めてあげてください。もしも改善が全く見られない場合は、動物病院を受診しましょう。稀に、分離不安以外の病気である可能性があります。

また、獣医さんという動物の専門家に相談することで、より良い対処法を教えてもらえるかもしれません。本当に困ったら一人で悩まずに、専門家を頼りましょう。分離不安において大切なことは予防です。メリハリのある生活や、敢えてひとりで過ごさせる時間を作ることはこの問題の予防策になります。

まとめ

なつ

猫はとてもミステリアスな動物です。一緒に暮らしてみて初めて分かることも多いと思います。何より、猫が人に甘えるということ自体が意外と感じる方もいらっしゃるでしょう。

成猫になっても甘える傾向は、飼い猫の特徴です。愛猫の性格を把握し、お互いが楽しく過ごせる方法を探してみてください。そして、日常生活で特に問題のない甘えであれば、「甘えん坊」として受け入れてあげましょう。

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