猫を飼って人生が良くなったこと7つ

猫を飼って人生が良くなったこと7つ

猫ってすごいです。あるペット保険会社の統計では、99%以上の飼い主さんが「ネコを飼って幸せになった」という結果が出たのだとか。1番の理由はやはり「癒やされるから」。しかし、それだけではありませんでした。生活の場に猫が1匹いるだけで、何がそれほど変わるのか。もう少し詳しくご紹介します。

プラスに目が行く猫との暮らし

飼い主の人差し指に鼻を寄せるキジトラ白

「猫がいて幸せ」と公言する猫の飼い主さんであれば、猫を飼う大変さは身にしみて心得ているものです。例えば、

  • お金がかかる(特に病院代)
  • 旅行に行けない
  • 病気のときは買物に行くのもままならない
  • 余計な仕事(猫のトイレ掃除や粗相の後始末など)が増える

など、いろいろな面で猫を飼うのは大変です。しかし、それでも皆さん「猫がいて嬉しい」「幸せ」とおっしゃっているのです。猫の飼育費用のために働き、猫のためにお出かけを制限され、猫のせいで余計な家事に手をわずらわされても、「猫と一緒にいるのがいい!」

そういわしめているのは意識しているしていないに関わらず、こんな理由があるからではないでしょうか。

1. 癒やされる

掌の中の猫

猫と暮らし始めて良かった第1の理由に挙げられるのが「癒やされる」というワード。猫がいるとリラックス効果が高いことは科学の世界でも立証済みですから、これは当然のことかもしれません。

動画でも効果

例えば、猫の動画は20分見るだけで癒やし効果が得られるとされています。動画サイトに山のようにある猫の動画が、いつまでも人気で廃れないのを見ればそれもうなずけます。まして、家に猫がいる場合には、リアルな猫が部屋で可愛い仕草を展開しているのですから、その効果は絶大だといえますね。

撫で心地がいい

また、猫の柔らかい毛の感触もリラックス効果を生んでくれます。猫を撫でると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されるといわれています。また、平均体温38℃前後という人より少し高めの猫の暖かさも、差し出す手や膝に幸せ気分を運んでくれます。

寝顔がいい

しかし、何といっても1番リラックス効果が高いのは、その寝顔でしょう。「猫の寝顔はいつまででも見ていられる」という、飼い主さんの何と多いことか!

これには理由があります。猫の顔は鼻が低くて目が大きいつくりになっていて、人間が赤ちゃんを可愛いと思う条件とよく似ているのです。その顔で無邪気に眠っているのですから、幸福を感じて当たり前なのです。猫は寝ているだけで幸福感を運んでくれる、そんな得な存在でもあるんですね。

2. 笑いが増え、さみしさを感じることが減った

大きく口を開けてあくびをするキジトラ猫

子猫は面白い

猫はとにかく面白い。子猫のうちは面白い失敗をいろいろやらかしてくれますから、ついつい笑いが増えます。大人になったらなったで、猫も人も互いの顔の表情やそぶりの意味が分かるようになりますので、子猫のときとはまたひと味違ったやりとりの面白さを楽しめます。

つい猫に話しかける

しかも、大人の猫に感じるのは完成された個性です。人が人格なら、猫は猫格でしょうか。それを感じて、人はなぜか人に語りかけるように猫に話しかけてしまいます。そして、無反応なら怒りつつも笑いますし、返事をされてもやっぱり嬉しさから笑っています。

そうなると、もう猫も家族の一員みたいなものですね。「今日も君のご飯代を稼いでくるよ」と声をかけながら仕事に出かけ、そして、ダッシュで家に帰ってきては、猫に遅いと文句をいわれながら食事の用意をし、一緒に並んでテレビを見る。

そうやって、猫にかまけた生活を送っていると、あるときふとよく笑っている自分に気がつきます。そして、以前よりさみしさが和らぎ、穏やかな気分になっていることを感じるのです。猫はといえば、ただ食べて遊んで甘えて眠っているだけなのに。何とも不思議な感覚ですね。

3. ストレスが減り、健康になった

目を閉じて日なたぼっこをする茶トラ猫

「嫌なことがあっても、猫の顔を見るだけでまた明日、頑張れるようになる」という猫のお父さん、お母さんはたくさんいます。「癒し効果」イコール「ストレス緩和」だということですが、本当でしょうか。

これについては、「猫がいると心臓発作が減る」という実験結果があるそうです。また、うつ病などにも猫は効くといわれています。つまり、猫によるリラックス効果は、実際に病気の症状を緩和できるほどの効果があるものなのです。

しかし、普通に生活している分には、健康になるほど効果があるとはあまり感じられませんね。もし、感じられるとすれば、それは自分の身体に対し以前より気を配るようになることでしょうか。

飼い主が健康である必要性

猫の平均寿命は15年前後。しかも、残念なことに10歳頃から目に見えて医療費がかかり始めます。愛しい猫にそれなりの医療を提供し、その最期をきちんと看取るためには、飼い主の方が元気でいなければなりません。

もちろん、目に見えないリラックス効果で、飼い主さんの健康寿命は伸びていると思われます。しかし、猫のために元気でいようと食事に気を配り、身体を動かしているとしたら、そちらの方こそ「猫のおかげで健康になった」といえるかもしれませんね。

4. 家が片付き、掃除をよくするようになった

箱の中に仰向けに入る猫

猫がいれば、それだけで大量の毛が部屋中に散らばります。ブラッシングをしても抜け毛は取りきれませんし、軽くて細い猫の毛は、ふわふわとどこにでも飛んでいきます。1日掃除をさぼれば次の日、掃除機にびっくりするほど抜け毛がたまりますので、嫌でも掃除好きにならざるを得ません。

掃除をさぼると

また、猫は登ってはいけないところに登っては大切な物を落とし、掃除の行き届いていない場所に頭を突っ込んでは、見ないふりをしていたゴミを引っ張り出す天才です。そのたびに猫を叱ったとしても、片付けを先延ばしにしていることや、掃除をサボっていることをピンポイントで指摘されている気分になってきます。

そして、いつしか「猫に文句をいっても始まらない。悪いのは大事なものを出しっぱなしにしていた自分なのだから」と思えるようになり、部屋を片付け始めるのです。

しかし、これは悪いことではありませんね。シンプルな生活というのは、物を置かないということではなく、飾りたい物や必要な物を選ぶことで心の整理をし、すっきりした生活を送りましょうという意味ではないでしょうか。

すっきりすれば、お掃除も楽ちんです。猫がいることで、かえって片付いた衛生的な環境で暮らせるようになったとしたら、それはとても素敵なことですね。

5. 交友関係や趣味が広がった

猫を抱いて話す人達

猫は犬と違って散歩をさせることができません。このため、以前は猫のオーナー同士が知り合うのはとても大変なことでした。しかし、今は「SNS」という世界規模の発信装置と、「猫ブーム」という強力な推進力があります。おかげで、できなかったことがいろいろ可能になってきました。

例えば「猫ブーム」のおかげで、以前ほど男性が猫好きを公言しても恥ずかしくない時代になりました。しかも、猫好き同士なら、それほど親しくない間柄でもすぐに打ち解けられますし、うちの子の自慢をする姿から人柄をうかがい知ることもできます。

お稽古ごとを始めるきっかけに

また、大好きな猫の姿を上手に写し取るために、写真や絵の教室に通い始めた方もいるようです。自ら作った猫作品を積極的に販売する姿も、あちらこちらで見受けられます。SNSを使えば世界中の猫好きとつながれますので、外国語の勉強を始めた方も少なからずいるのではないでしょうか。

最近では犬猫好き専門のSNSもあり、ネットを飛び越えてリアルな世界で結びつきを深めている方もたくさんいます。例えば、絵心のある人たち同士で猫の絵の展覧会を開いたり、迷子になった猫の捜索をかって出たりと、今まで考えられなかったような動きが生まれてきています。

まるで猫たちが、時代の大きな流れを通じて、飼い主さんの活躍の場をどんどん広げていってくれているような世の中ですね。

6. 家族との会話が増え、家庭が和やかな雰囲気になった

鼻チューの挨拶を交わす2匹の猫

自分のことは話さなくても、猫のことは話したがる。猫がした、猫にいわれたと思えば、多少のことは我慢できる。猫の存在とは、人間の心理とは不思議なもので物いわぬ猫が1匹いるだけで会話が増え、家族が丸く収まるものです。

「今日あの子ね、こんなことしたのよ」飼い猫の寝姿や失敗したことやできたこと。家族は自分が見つけた「カワイイ」を先を争って話をします。

  • 「〇〇ちゃんが、早く帰ってきてねって」
  • 「〇〇ちゃんが怪我するから、ここ片付けて欲しいんだけど」

など、猫にかこつけてお願い事をしたり、

  • 「〇〇ちゃんもそう思うわよねー!」
  • 「そんなことないよなー!〇〇ちゃんは僕の味方だもんね!」

など、猫をケンカの仲裁役に使ったりします。

話しているのは猫のことだけなのになぜか心が通じ合い、家族がまとまっていく。不思議な猫の作用です。

7. 思い出が増えた

女性に抱かれてこちらを見る猫
  • うちの子が初めてやって来た日。
  • 初めて膝に乗ってくれたこと。
  • 爪でボロボロにされたカーテンやソファの肘掛け。
  • 避妊去勢手術に、初めての誕生日。
  • 一緒に布団で眠ったこと。
  • 一緒に窓から鳥を眺めたこと。
  • いろいろなおもちゃでたくさん遊んだこと。
  • 病気になって病院通いをしたこと。

そして、

  • 最期のお見送りをしたこと。

猫と過ごした時間は、単にそれだけが残るのではありません。そのときの自分の状況や家族との関わり合いも絡まりあって、何層にも重なった思い出として残っていきます。

もしかすると、それは、猫の寿命が飼い主より短いことがその原因なのかもしれません。猫の寿命は人間の約6分の1。猫を飼うということは、子供から老いていくまで人生の縮尺を目の前で見ているようなものです。普段は底抜けに無邪気な彼らが、いざとなると毅然とした大人の風格を見せつけてくる。だからこそ、1つ1つの思い出が強烈な印象として残るのかもしれませんね。

まとめ

ふく

猫を飼うということは決して楽なことではありませんし、良いことばかりでもありません。しかし、猫を飼っている人たちは、文句をいいつつ猫を手放しません。

それはやはり、猫といると嬉しいことがたくさんあるからに違いありません。ノーキャット、ノーライフ(猫がいなければ人生、始まらない)。猫がいれば人生幸せ。猫に出会えて本当に良かった。そんな気分にさせてくれるのが、猫と一緒の生活であるようですね。

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