猫依存症とは?原因や15のチェック項目

猫依存症とは?原因や15のチェック項目

皆様は猫依存症というものをご存知ですか?ペット依存症とも呼ばれるこの症状は、猫を愛するが故に発症するものでもありますが、過去のトラウマや現在の生活に対する不安や精神的ストレスが原因となっている場合もあります。猫を溺愛しているそこのあなた、猫依存症になっていませんか?是非心当たりのある方は、自分や周りの人と照らし合わせながらチェックをしてください。

猫依存症(ペット依存)とは?

猫と女性

猫依存症とは

猫依存症とは文字通り、猫に依存をして生活の大半が猫のことでいっぱいになってしまうことです。

口を開けば「うちの愛猫が」「この前うちの猫が」と言い、仕事をしていてもお出かけをしていても「愛猫は今何をしているかな?」「あの子寂しがっていないかな?」と心配になり、旅行や遊びも「猫が心配だからいけない」なんて猫依存症になっている愛猫家も多いのではないでしょうか?

猫を愛しているからこそ、猫中心の生活を送っている方もいらっしゃるでしょうし、猫がいない生活なんて考えられないという方も多いですよね。現にこの記事を書いている筆者自身も、猫と四六時中一緒にいますし、何かあるとすぐに猫のことが気になってしまいます。

そんな猫がいて当たり前、猫がまるで同居人のように一緒にいることの違和感を、何も抱かないという方は猫依存症になっている可能性がとても高いのです。

猫依存症がもたらす悪影響

せっかく家族として迎え入れた猫なのだから、とっても大切にして当たり前、人間のように扱うことの何が悪いの?大切にしていて誰かの迷惑になるの?そんな疑問を持っている猫依存の方もいらっしゃるでしょう。

もちろん愛猫を大切にすることに何ら悪いことはありませんし、猫を溺愛することで誰かに迷惑をかけることもありません。しかし、猫依存症の場合生活の中心が猫となってしまうため、猫がいることで自分の人生が脅かされる可能性もあります。

例えば「猫が大切だから友達と遊びに行かない」「大切な仕事だけど、猫が心配だから嘘をついて断っている」「彼氏ができたけど猫がいるからあまり頻繁にデートをしない」など、猫依存症がひどくなると自分の生活に支障を来すようになってしまいます。

猫に限ったことではなく、何かに依存をするということは自分のあるべき人生をその対象に支配される危険もあるため、あまり依存をしすぎないことが大切だといえます。

猫依存症が猫に与える影響

人間が猫依存症になってしまうと、猫も人間に依存して一人では何もできなくなったり、お留守番をすることに強いストレスを感じたりする「分離不安症」を引き起こしてしまう可能性もあります。

分離不安症とは、猫が飼い主に依存するあまり飼い主様の姿が見えなくなるだけで強いストレスを感じて飼い主様が見えるまでしつこく鳴いたり、暴れたり、自慰行為をしてしまう症状のことです。

猫が分離不安症に陥ると飼い主様がほんの数分離れただけでもストレスを感じてしまい、体調不良の原因につながる可能性もあります。

猫が飼い主様の後を追いかけることや、留守番中に寂しそうに、しょんぼりしているくらいなら「寂しがりやの甘えん坊さん」という認識でもいいでしょうが、あまりにも飼い主様がいないことにパニックになるようであれば、分離不安症を疑うようにしましょう。

猫依存症が絶対に悪いというわけではない

猫がいない生活なんて考えられない、猫がいないと生きていけない、そんな思いを抱いている人は「もしかして私は猫依存症なのでは?」と、不安になっているのではないでしょうか?

しかし猫依存症の傾向があるからといって、今すぐになんとかしないといけない、というわけではありません。猫を大切にする気持ちは素晴らしいことですし、猫を大切にしたら依存症になる!と、今からわざと愛猫に冷たい態度を取る必要はありませんしご安心ください。

むしろ、猫と四六時中一緒にいて猫にまみれて生活ができているのであれば「猫好きの中の勝ち組」と思って優越感に浸ってもいいくらいです。

ただ、猫によって自分の生活が脅かされないようにだけ注意をしましょう。

「猫がいるから仕事に行けない」「猫と一緒に過ごす時間を人間関係に割きたくない」「病気をしているが、猫と離れたくないから病院へは行かずに自宅で耐える」など、自分よりも、人間社会で生きることよりも、猫が最優先、むしろ自分の人生には猫しかない!という心理状態にならないように注意をしましょう。

猫依存症になる原因

猫

精神的な不安を抱えているから

猫が大好きで猫を大切にすることと、猫に依存をしてしまう猫依存症は同じ「猫を溺愛する」という行為でも意味が大きく変わってきます。その中でも精神的な不安を抱えている人は猫依存症に陥りやすいと言われています。

精神的に不安定になる原因は様々でしょうが、何かに依存をしていないと生きていくのがつらい、苦しいという思いを抱えていることにより、猫などのペットに依存をする人は増えてきているようです。

また、一人暮らしの人が自分の寂しさを紛らわせるために猫への依存症を高めていく傾向にもあるのだとか。「猫や犬を飼うと結婚ができない」という都市伝説的な言葉がありますが、あれは「精神的な不安や寂しさをペットに埋めてもらうから、結婚をする必要がなくなる」という意味なのかもしれませんね。

自分に価値を見出したいから

誰かに必要とされたい、自分に価値がある人間だと思いたい、そんな自分の存在を周りから認められたいという思いがつよいため、猫を始めとしたペットに依存する人もいます。

猫などのペットは、人間に飼われていますからごはんもトイレも遊びも人間に頼らないといけません。そのため人間からすれば「猫から必要とされている=自分は価値がある存在なのだ」と、深層心理で確認できることから依存症に陥っていると考えられます。

この場合は猫を可愛がっていると見せかけて、自分の中で満たされない誰かに認められたいという欲求を満たすために可愛がっている可能性もあります。

無条件の愛に飢えているから

猫依存症やペット依存症になる人は「無条件に向けられる愛」に飢えている可能性もあります。猫はクールなイメージがありますが、わりと愛情深い動物でツンツンしているように見えて自分に愛情を向けてくれた人に対しては深い愛情を示してくれます。

その愛情を向ける基準は「自分を大切に思ってくれている人」であるため容姿や性格、生い立ちや社会的地位などに関係なく愛してくれます。そんな無条件の愛に飢えているがため、人間よりも猫を大切にする依存症が発生します。

この無条件の愛が原因で猫依存症に陥っている人の特徴は「自分に自信がない人」「コンプレックを持っている人」です。自分に大きなコンプレックスを持っているため、人と仲良くすることがあまりできなく、一緒にいても緊張して自分を出せなかったりします。

しかし、猫はそんなコンプレックスなど気にしませんよね。その安心感から猫と接するときが素の自分となり、気付いたら猫に依存をして社会生活に悪影響を及ぼしてしまった、何てこともありえるのです。

いくつあてはまる?猫依存症診断

猫と黒板

それでは最後に、猫依存症診断をご紹介しましょう。あてはまればあてはまるほど、猫依存症に陥っている可能性があります。もし、チェックをして心配になったなら猫に依存しすぎていないかふだんの生活を振り返ってみてはいかがでしょうか?

  • 自宅にいるときは常に猫と一緒にいる
  • 仕事中も猫のことで頭がいっぱいになる
  • 猫を飼っていない友人や知人にも猫の話をする
  • 猫のことを「うちの子は」と人間の子供のことのように話す
  • 猫の姿が見えなくなったら不安になる
  • 猫がいなくなることが何よりも恐怖で想像するだけで涙が出る
  • 友人と遊ぶときも猫が気になって仕方がない
  • 猫と一緒にいたいがため友達付き合いは極力していない
  • 会社の飲み会も猫がいるから常に断っている
  • お店に行くと愛猫に何かを買ってあげることばかり考える
  • 人間よりも猫と話をしている方が多い
  • 友人や恋人を作ることが億劫になった
  • 猫がいれば人生何もいらない
  • 日常生活は猫中心で自分のことは二の次
  • 猫を人間のように扱って生活することに何の疑問も感じない

以上15項目となります。すべてに当てはまるという方は、猫依存症に陥っている可能性がありますので注意をしましょう。あまりにも猫依存症の症状が悪化しているようであれば、精神科病院で適切な治療を受けなければならない場合もあります。

自分で「猫が好きでたまらない!」と笑って言えるうちはまだ大丈夫です。しかし「猫がいないと不安でたまらない」「猫と離れることが耐えられない」「何をしていても猫が気になって仕方がない」という場合は、重度の猫依存症に陥っている可能性もありますので注意をしてくださいね。

まとめ

猫と人

猫を飼った以上、猫がストレスなく幸せな生活を送れるように最善のことをしてあげるのは大切なことですし、飼い主の務めではありますが、猫によって人間の生活が脅かされるのは猫依存症に陥っている可能性があります。

何をしていても、どこへいっても猫のことが頭を離れない、猫がいないと不安でたまらないという方は、猫に依存をしすぎて自分の人生が脅かされている可能性もありますので、あまり依存をしすぎないように猫以外のことに目を向けてみてはいかがでしょうか?

投稿者

50代以上 女性 ヨノハル

アメリカンショートヘアのリンク♂と暮らし始めたばかりです。猫ってスゴいね。
投稿者

30代 女性 ペニーブラック

猫限定にしているけど、人間社会に溶け込んでいる動物と人間の関係性の普遍的な感情の変化ですよ。病気や障害を負った方々、犯罪者ですらペット動物と触れ合い、お世話をし信頼関係を結ぶことで、荒れた心を癒し社会復帰に結ぶための心身の回復を起こせるのはペット動物だからこそ。人間ならば相互意思の確認、擦り合わせが必要になり、人間関係が最も強いストレスを生じさせるという意味ではリスクが高すぎます。勿論ペット動物であれば生涯に責任を持つ覚悟を持って飼うことになります。飼い主からすれば社会参加に積極的でなくなるのをペットのせいにはしません。あくまで自分自身の問題と考えて対応するでしょう。むしろ人間関係に依存することで起きる病理の方が余程恐ろしいです。皆様がそれぞれの人間関係の構築、維持にしっかり責任持ってやっているのかは、とても個人差が大きく、法がなければ、それこそそのコミュニティ次第の無法地帯になりますよ。
投稿者

40代 女性 なち

5月に保護猫を飼い始めました。私がこんなに甘くなるなんて思わなかったし前より更に充実した毎日を送ってます。毎日の仕事の疲れも嫌なことも吹っ飛ぶ幸せで楽しい日々です
巡りあえて本当に良かったし、虐待や捨てられたりする猫が減ればいいし罰則ももっと厳しくなればいいと思うし。動物は物じゃないんだから器物破損っておかしいと思います

投稿者

40代 女性 まち

子育てが終わり、夢だった猫ちゃんを飼い始めました。息子の様思えてなりませぬ。そして母の介護をしている私の癒しとなってます。
投稿者

40代 女性 黒まま

猫がいるから、依存しているから人間関係が億劫になったというより 人間関係に疲れたから 猫を世話して猫に愛情を貰うことで癒され 何とかストレスフルな世の中で生きていけている、というのが
私のなかでは真実ですね確かに深層心理の中に不安や葛藤があるのかもしれないけど、だから依存性になっている=病気のくくりは如何なものか?猫の魅力は時に薄っぺらな人間を上回る(笑)魅了されてしまう。依存と魅了は違うのですよ。薬物、ホスト、ギャンブルなどの依存性とは別個のものだと思います。
小さな命ですが
守りたいし 出来れば元気でいてほしい。そばにいてほしい。いつか別れてしまう日が来るとしても

それが生き甲斐でもいいのではないでしょうか

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