腎臓が悪くなると猫が失明する?
SNSで話題になった「ウチの猫の失明」
最近では色んな情報をSNSで知ることが多く私もツイッターで動物関連や猫ちゃんの情報についてほぼ毎日チェックしており、あるツイートの漫画で「ウチの猫の失明」を見て私の職場の病院に通院している猫ちゃんと全く同じ症状でした。
ウチの猫が失明した話。
— かろ (@aqbl_000) 2018年4月18日
もっと早く気付けていれば進行を遅らせることは出来たかもしれない。
猫飼ってるフォロワーさん多いし、腎機能は症状が出始めた時点でもうかなり悪い状態らしいので高齢の猫を飼ってる人は症状がなくても一度病院で診てもらってほしい。かかりつけ医大事。 pic.twitter.com/SqmDiVgam2
その猫ちゃんも慢性腎不全で治療していましたが、ある日突然目の瞳孔が常に大きくギラギラしており、失明してしまいました。腎不全による高血圧の影響で網膜剥離が起きたことが原因といわれています。
腎不全を発症すると目にも影響をあたえてしまいます。
猫がかかると怖い腎臓の病気
腎不全を発症すると機能が低下し老廃物がオシッコとして排出されず体内にどんどん溜まってしまい命に関わる病気です。
腎不全は猫ちゃんに発症しやすい
猫ちゃんの祖先は砂漠地帯で生活していたといわれています。あまり水を飲まなくても生きていけるように猫ちゃんの腎臓は水分を再吸収し利用する働きをしています。
そのため常に腎臓に負担がかかりやすく年齢を重ねると水分の再吸収がうまく働かず多くの水分を失ってしまうため一気に老廃物が体内に残り腎不全を発症します。15歳以上の高齢猫ちゃんのおよそ8割程が腎不全を発症していますが中には若い年齢でもかかることがあります。
腎不全は完治できません
腎臓の働きが悪くなってしまうと元に治すことができません。
そのためなるべく腎不全の進行を遅らせる対象療法や内科療法しかありません。また症状が見られたり血液検査で数値に異常が出た際には腎臓機能が3/4失われていると言われているため、すぐに気づきにくく予後が厳しいです。
心臓や目にも影響をあたえる
腎臓には血圧を正常に保つ働きがあり、腎臓機能が悪くなると血圧がを調節できず高血圧になります。
高血圧になるとさらに腎臓の負担が大きくなり体内の血液を上手くろ過することが出来ず血液量が多くなります。そのため心臓にも負担がかかってしまい心不全をひきおこしてしまうことがあります。
高血圧になると血管が狭くなるため、 元々血管が細い眼球に影響をあたえ目に入った光を感じとる網膜にダメージを受けてしまい剥がれてしまう網膜剥離をひきおこしてしまいます。
その結果ツイッターで話題になった「ウチの猫の失明」のように椅子に頻繁にぶつかったり、エサに反応しない、黒目である瞳孔が常に大きく変化しない症状がみられ失明になります。
まとめ
猫ちゃんは高齢になると腎不全になりやすく初期症状として水を多く飲みオシッコの量も増えます。
しかし進行が進むと食欲不振、体重低下、脱水、嘔吐の症状をひきおこしてしまい、腎臓機能が半分以下まで落ち、末期状態のケースが多く予後が厳しいです。
そのため日頃から飲水量やトイレの回数を把握したり定期的に健康診断をしてあげることが、早期発見につながります。