はじめての猫ぐらしで『びっくりするであろうこと』6選

既に猫と暮らしている飼い主さんは、初めての猫をお迎えした当初のことを思い出してみてください。猫に度肝を抜かれたことはありませんか?
そして、これから猫との新生活が始まる猫初心者の皆様は、猫に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
今回は、猫と暮らすことで『びっくりするであろうこと』を6つ紹介いたします。猫に対する印象がガラリと変わることもあるかもしれません。
1.意外と懐く

『猫って意外と懐くんだ!』その事実に驚かされる飼い主さんは多いでしょう。
甘え方の質や表現方法が独特なので最初はわかりにくいかもしれませんが、猫は確実に飼い主さんのことを意識しながら生活し、ここぞという場面で甘えてくるものなのです。
中には甘えん坊すぎて、留守番が苦手な猫すらいます。最近では猫1匹と共働きのご夫婦という構図のご家庭も多いので、猫が分離不安症になるケースも増えています。
素直に甘えたい気持ちを受け止めつつ、ひとりでも安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。意図的に離れて過ごす時間帯を設ける・ひとり遊びを覚えさせるなどの工夫をしてみると良さそうです。
2.実は鈍臭い

狙いを定めておもちゃに飛びかかるかと思いきや、壁に衝突。ジャンプの体勢に入ったかと思えばスカ。イエネコと呼ばれる現代っ子の猫の日常は案外鈍臭いもので、失敗の連続なのです。
その理由は、明らかな食べ過ぎによる肥満や運動不足、そもそもの猫種による個性など多岐にわたります。重要なのは、愛猫の猫種についてしっかり学んでおくこと。
中にはジャンプが苦手な猫もいます。キャットタワーを購入する際は、猫種による特徴を踏まえて選ぶようにしてみてください。雑種の場合はステップ状になっているタイプを選ぶと安心です。
おっちょこちょいだけれど走ることが好きな猫の場合は、テーブルや椅子の足にカバーを巻いて衝突による怪我を防ぎましょう。
居眠りをして椅子やベッドから落下することが多い猫に対しては、落下地点にラグを敷いておくと安心です。
3.イタズラや邪魔が好き

これは、子猫や若い成猫に多い行動なのですが、暇を持て余すと飼い主さんの邪魔をしたり、イタズラをしてしまうことがあります。
中には気を引くためにかくれんぼをしたり、カーテンによじ登ってレールの上を歩き出す猫もいます。
猫初心者の方に知っておいてほしいことは、猫は降りることが苦手ということです。無計画なまま登った高い場所から降りられなくなるということが多々あるので気をつけてください。
危険な場所にはバリケードを敷いておく、家を空ける際はケージに入ってもらうなどの工夫を凝らして安全面をカバーしてください。
毎日数分で構わないので、スキンシップを取ったり、遊びに付き合う時間を作ってあげることも大切です。「必ず遊んでくれる」「自分を愛してくれている」という確証が得られれば、自ずと邪魔をする頻度は減少していきます。
猫によっては何でも口に入れてしまう習性も持ち合わせていることもあるので、誤飲にも注意が必要です。文房具やヘアピン、ゴミに至るまで猫の手が届かない工夫が必要になります。
4.嘔吐が多い

猫は毛繕いの過程で飲み込んだ被毛や、胃液などをよく吐く動物です。おそらく最初はびっくりするでしょう。
いずれにしても生理現象のようなものなので、基本的には慌てなくて大丈夫です。吐いた後で何事もなく、ケロッとしている場合は特に問題がないケースがほとんどです。
ただし、嘔吐が繰り返し何度も続いている・おもちゃの残骸や人間の食べ物と思しきものを吐いた・吐血が見られるなどの状況は非常事態です。できる限りその日のうちに診察を受けましょう。
また猫は本来、少量の食事を6回〜10回に分けて摂る習性を持っています。胃液を吐く頻度が多い猫は明らかに空腹時間が長すぎます。
1日あたりの摂取量の目安は守りつつ、それを小分けにして食べさせるようにしてあげると胃腸にかかる負荷を減らすことができます。留守番時間が長いご家庭では、自動給餌器があると便利です。
5.結構デリケートな動物

クールでポーカーフェイスで、おまけに素っ気ない態度が多い猫ですが、中身は非常にデリケート。
飼い主さんの生活環境の変化やフードの変更、砂の種類を変えただけでもストレスを感じてしまうことがあります。
また日々の生活において、排泄物を長時間放置したり、緊張が続く場合は体調を崩す恐れがあります。次のようなことに注意し、気を配ってあげると健やかに過ごせるでしょう。
- 猫のルーティンを尊重する
- 食事、水分補給、トイレは静かな場所で
- 排泄物はこまめに撤去する
- 新鮮な飲み水をいつでも飲める環境を作る
- 極力模様替えや引越しをしない
猫のルーティンとは、毎日の過ごし方のことです。猫には平日と休日という概念はありません。飼い主さんにとっての休日も普段通りなので、いつも以上に構ったり騒がしくしないように気をつけましょう。
6.トイレはすんなり覚える

猫は砂をベースとしたトイレを置いておけば、誰が教えるわけでもなくその場所に排泄をします。トイレの覚えが良いということに圧倒されるでしょう。
これは猫の習性によるもので、元々砂地で排泄をした後、砂をかけて臭いを消す習慣が遺伝子レベルで根付いています。
逆に先ほどの例のように、トイレが汚いまま放置されていると我慢の原因となり、粗相の要因にもなります。
最近では、元いた環境でペットシートやシステムトイレを使用していたというケースも珍しくありません。保護猫カフェやシェルター出身の猫を迎える際は、どのタイプのトイレや砂を使用していたのか確認しておくと便利です。
基本的にはその環境に合わせる方向で良いのですが、中には従来のトイレのほうが気に入る猫もいます。複数用意するトイレのうち、必ず1個は鉱物系の砂をベースにしたトイレを用意してあげてください。
まとめ

今回紹介した内容以外にも嫉妬深いことや、体臭がないことにもびっくりするかもしれませんね。既に猫との暮らしが長い飼い主さんは、どこか懐かしい気持ちになったのではないでしょうか。
最後に重要なことをもう1つ。猫は個性豊かな動物です。同じ母を持つきょうだい同士でも性格はバラバラ、同一の猫種においても同様のことがいえます。誰かと比べるのではなく、その子の個性を大切に尊重してあげてください。