猫はジャンプ力がすごい

猫は身体能力が優れていて、猫によりますが1.5~2mの高さまでジャンプできると言われています。しなやかで柔軟な背骨、後ろ足の強力な筋肉、優れた三半規管などによってジャンプ力を発揮しています。
このジャンプ力のおかげで、家内ではテーブルなどに助走なしで軽々と乗ることができるだけでなく、獲物を捕まえたり、敵から逃げたりすることができるのです。
猫がジャンプに失敗する理由

1.足が滑った
つるつるした床で滑ってジャンプに失敗することがあります。猫が床で滑ると、脱臼や捻挫などを引き起こしてしまうため、対策が必要です。
キャットタワーの下など猫がジャンプする場所や、よく走り回るところにカーペットやペット用の滑り止めマットを敷いてあげるとけがの予防になります。
足裏の毛が伸びていたり、肉球が乾燥していたりすると、肉球の滑り止めの役割が活かせず、滑ってジャンプを失敗することがあります。足裏の毛をカットしたり、猫用の保湿クリームでケアをしましょう。
2.病気・けが
変形性関節症は、関節の中の軟骨がすり減り、炎症によって痛みや動きづらさなどの症状がでる病気です。ジャンプに失敗する、高いところに登らなくなるといった日常の行動の変化がみられます。
また、馬尾症候群という、腰としっぽのつけ根の神経の病気があります。この病気ではジャンプに失敗する、ジャンプしようとするができない、おすわりをしたがらないといった症状がみられることがあります。
筋骨格や神経以外にも、内臓疾患によって体力が落ちたり痛みが生じていたりして、ジャンプに失敗するなど動きに影響が出ることも考えられます。
他にも、骨折、脱臼、足裏のけがなどが原因でジャンプができないケースもあります。普段の生活の中で、猫の動きがいつもと違うと感じたら、動物病院を受診しましょう。
3.肥満
体重が増えると、体が重くなったり、動くことが減って筋力の低下が起こったりして、ジャンプに失敗してしまうことがあります。
動かなくなることでさらに肥満がすすむ可能性もあり、糖尿病、関節炎、心臓病などさまざまな病気のリスクを高めます。適正体重を維持するため、食事管理や運動が大切です。
4.加齢
年をとると筋力が落ちたり、足腰が弱くなったりするのは自然なことです。少しずつ、高いところに登らないようになっていきます。ジャンプできなくても高いところは好きなので、高齢の猫でも無理なく登れるスロープ付きや段差の低いキャットタワーを用意してあげると、運動不足解消になり、筋力の低下も防げます。
ジャンプに失敗する原因が老化のように見えても、変形性関節症などの病気があり、痛みを隠している場合もあります。気になるときは動物病院で診てもらいましょう。
まとめ

猫がジャンプに失敗するのは、足が滑る、病気、加齢などが原因として挙げられます。
猫によってはジャンプが得意ではないという子もいますが、猫は体に痛みを感じていても隠してしまう動物です。いつもと違う行動が見られたら動物病院を受診しましょう。