猫の抜け毛が増える『換毛期』うまく乗り切るための3つの対策 放置は体調不良の原因にも

猫の抜け毛が増える『換毛期』うまく乗り切るための3つの対策 放置は体調不良の原因にも

猫の換毛期は春と秋の年2回です。この時期になると、抜け毛に悩まされるという飼い主さんも多いことでしょう。抜け毛を放置しておくと、猫の体調不良にもつながります。ここでは、猫の換毛期を乗り切るための対策をご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の換毛期はいつ?

抜け毛と猫

猫は人間のように衣服で暑さ寒さを調節できるわけではありません。しかし、季節によってちゃんと被毛の種類が変わります。

春には、ふわふわのあたたかい冬毛が抜け落ち、夏に適した被毛になります。秋も同じで、夏毛が抜け落ちて冬用の被毛に変わります。これが換毛期です。

地域や天候にも左右されますが、一般的には春先と秋頃が猫の換毛期にあたります。換毛期は1ヶ月から長いと2ヶ月ほど続くこともあります。

近年では、1年中適温で夜間でも明るい室内で過ごす猫が多くなり、換毛期がはっきりわからない場合もあるそうですが、抜け毛がないわけではありません。しっかり対策をしておきましょう。

1.ブラッシング

頭をブラッシングされる猫

猫はよく、自分でグルーミングをしています。そのため換毛期になると抜け毛が増え、猫が舐め取った毛をそのまま飲み込んでしまうことが多くなります。飲み込んだ毛は、お腹の中にたまり、毛球症を起こしてしまうこともあります。重症の場合は手術が必要となることも。

そのため、余分な毛を飼い主さんがブラッシングで取り除いてあげる必要があります。特に長毛種の猫は、毎日のブラッシングが欠かせません。毛並みにそって、優しくブラッシングしてあげましょう。

2.こまめな掃除

掃除機を見ている猫

猫がいると室内に落ちていたり布製品についた抜け毛が気になります。そのため、換毛期にはいつも以上にこまめに部屋の掃除をしましょう。ハンディクリーナーがあると便利です。

特にソファなどは抜け毛が目立ちます。粘着ローラーをいつでも使えるようにしておくと気になったときにさっと抜け毛を取り除くことができますよ。

加えて、粘着ローラーは猫にも使えます。ブラッシングするようにコロコロされるのが好きな猫も結構いるそうです。しかし、嫌がる場合は絶対に使わず、毛が抜けるほどの強接着タイプも使わないで下さい。

また、掃除しにくいキャットタワーやハウスなどの猫グッズは、ゴム手袋を使用するのがおすすめ。ただ撫でるだけで、抜け毛がごっそり取り除けます。

3.シャンプーやサマーカット

タオルを巻いて頭に泡をのせた猫

猫は自分でグルーミングをすることで、常に体をきれいにしています。水を嫌がる猫も多いため、シャンプーは必ずしも必要なものではありませんが、シャンプーに慣れている場合は体を洗ってあげると抜け毛対策に効果的です。

長毛種の猫の場合は、サマーカットという方法もあります。サマーカットは暑さ対策にもなります。

まとめ

白猫と抜け毛のかたまりを持つ人の手

猫の毛は1年中抜けていますが、換毛期になると抜け毛が非常に多くなります。そのままにしていると、部屋中抜け毛だらけになって大変なことになりますね。この時期は、大変ですがしっかりと対策をして乗り越えましょう。

換毛期は、猫も自分の毛を飲み込んでしまいがちです。フードやおやつを毛玉ケア用のものに替えたり、猫草を用意してあげるといいでしょう。

特に換毛期に嘔吐や食欲不振が目立つ場合は毛球症になっていないか、動物病院で診てもらいましょう。

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