猫が「台風・雷」を怖がる理由

大きな音
猫は聴覚が優れていて、音に敏感です。強風の音や雷鳴の大きな音が怖いと感じている可能性があります。「怖い音」と学習すると、風や雷鳴を聞くと緊張したりパニックを引き起こしてしまうこともあります。
稲光
不規則に光る雷に猫は驚きます。人間も「また雷が光るかもしれない」とビクビクしてしまいますよね。ピカッと光った後にゴロゴロと大きな雷鳴が聞こえてくることを覚えると、雷が光っただけでも緊張や恐怖を感じてしまう猫もいます。
低気圧
台風や雷が発生するときは、気圧が急激に変化します。人間でも気圧の変化で体調不良になるように、猫も気圧の変化に敏感に反応し、体調を崩してしまったり、不安になったりすることがあります。特に高齢の猫や持病がある猫は、気圧の変化の影響を受けやすいと言われています。
猫が「台風・雷」を怖がっているときの行動

猫が「台風・雷」を怖がっているときの行動として、以下が挙げられます。
- 隠れる
- 震える
- ソワソワする
- 爪とぎや毛づくろいを過剰に行う
- 攻撃的になる
緊張や恐怖からストレスを感じて、安全なところへ隠れようとします。また、気持ちを落ち着けようと毛づくろいを過剰に行ってしまうこともあります。中には台風や雷の音に驚いて外へ飛び出してしまう猫や、下痢や嘔吐など体調を崩してしまう猫もいるため、そのようなことがないようしっかりと見守ってあげてください。
台風・雷を怖がる猫への対処法

逃げ込める場所を用意する
猫は狭くて暗い場所が安心できるため、不安や恐怖を感じたときにはそういった場所に入って隠れようとします。ケージ、キャリー、飼い主さんの布団の中、ダンボール箱など猫が安心できる場所を普段から用意しておきましょう。
飼い主さんはいつも通りの状態でいる
飼い主さんが台風や雷を怖がったり、猫を落ち着かせようとして抱っこしたりすると「雷は怖い」と印象づけてしまう可能性があります。なるべく平然として、やさしく声をかける程度にしましょう。怖がっている猫に落ち着かせようと近づくと、噛まれてしまうこともあるので、そっとしておくことも大切です。
音や光を感じさせないようにする
台風・雷の音や光で猫に刺激を与えないように、ドア、窓、カーテン、雨戸やシャッターを閉めましょう。厚手のカーテンにしたり、部屋の照明をつけたりすると、音や光を感じにくくすることが可能です。また、音楽をかけると適度な雑音になり、雷の音を遮断することもできます。音源は窓の近くなど、雷の音が入ってくる方向にすると効果的です。
気をそらす
おやつやおもちゃなど猫が好きなものを用意して、台風や雷から気をそらします。このように対応することで、恐怖を和らげて台風や雷を「いいこと」と結びつけることができます。しかし、猫の恐怖や緊張が強いときは無理に与える必要はありません。
動物病院に相談をする
猫が台風や雷への恐怖や緊張で体調に異変が起きている場合は、動物病院を受診しましょう。不安を和らげる薬やサプリメントを処方してもらえるケースがあります。また、持病がある猫や高齢猫は台風や雷が発生したときに体調を崩しやすいのでよく観察をすることが大切です。
まとめ

猫によって台風や雷に対する反応や、怖がる理由はさまざまです。台風や雷を怖がる様子が見られたら、安心できるように接したり、普段から猫が安心できる環境を用意しておいたりすることが大切です。異常に怖がっていたり、体調を崩したりしている場合は、動物病院に相談をしましょう。