猫の『おもちゃ』は定期的に洗濯したほうがいい?

当たり前のことですが、おもちゃは猫が口でくわえる機会が多い分、よだれなどで雑菌が繁殖しやすくなります。
それを洗濯せずにずっと使い続けることは、思っている以上に不衛生な状態ですから、定期的な洗濯が必要です。メンテナンスしないままだと、茶色っぽい汚れも付着し、見た目にも清潔とは言えません。
いくら猫がキレイ好きと知られているとはいえ、自分が愛用するおもちゃの汚れまでは気にしてはいないでしょう。
だからこそ、おもちゃを快適に使ってもらえるかどうかは、飼い主さんの気配りにかかっていると言えます。
猫おもちゃをメンテナンスすべき3つの理由

1.清潔な状態を保つため
冒頭で、おもちゃは猫のよだれが付きやすい点をお伝えしましたが、汚れの原因はそれだけではありません。
猫の抜け毛もつきますし、部屋の隅々まで転がして遊ぶことで、ちりやほこりもつきます。さまざまな汚れがミックスされたおもちゃが、猫の口に入ることは、健康にも悪い影響を与えかねません。
もし黒い斑点がついていた場合は「黒カビ」の可能性があるため、使用を中断するようにしましょう。
2.誤飲やケガを防ぐため
おそらく多くの飼い主さんは、猫が使ったおもちゃを「片付ける」ということは、習慣づいているのではないでしょうか。
しかし、ただ片付けるだけでは、本当に猫のためにはならないかもしれません。
細かいパーツが取れていないか、ぬいぐるみの綿が飛び出していないかも都度点検し、ぼろぼろの状態で使わせることがないよう注意しましょう。
できるだけ飼い主さん側の負担を減らせるよう、頑丈で耐久性の高いおもちゃを選ぶのも有効です。
3.におい対策をするため
よだれがしみついたおもちゃには、何とも言えないイヤな匂いもします。
猫にとってはフェロモンなどのにおいも混ざっており、嗅いだときに「フレーメン反応」を示すこともあります。フレーメン反応とは、口を半開きにして静止する現象のこと。
猫自身は、イヤな匂いだと感じているのかは分かりませんが、それだけ匂いが刺激的ということは見て取れるでしょう。
猫おもちゃのお手入れポイント

おもちゃは、その形状や素材によって、お手入れの方法を変える必要があります。
ひもやパーツがついた「猫じゃらしタイプ」と、ぬいぐるみやけりぐるみといった「布製品タイプ」にざっくり分けて考えてみましょう。
猫じゃらしタイプは、棒の部分がプラスチックでできていることがほとんどであり、そのまま洗濯機で洗うことは難しいでしょう。
このため、ペット用のアルコールやウェットティッシュで消毒し、十分乾燥させましょう。
一方、布製品タイプは、洗濯機で洗えるものがほとんどです。あらかじめ抜け毛やほこりは取り除き、型崩れが気になる場合は洗濯ネットに入れましょう。
もし汚れが激しい場合は、一度つけ置きや手洗いをするのも効果的ですが、洗剤は無臭タイプを使い、成分が残らないよう完全にすすぎ切ってください。
まとめ

猫のおもちゃを定期的にお手入れしないと、よだれなどがついた状態で雑菌が繁殖しやすく、においも気になって不衛生です。
日頃からお手入れを欠かさず行えば、ほつれやパーツの破損にも早めに気づくことができ、誤飲やケガ防止にもつながります。
おもちゃの形状や材質によっては、洗濯機で洗えないものもあるため、製品の取り扱い説明書も確認しながら、正しくお手入れすることがポイントです。
愛猫に、安全に楽しくおもちゃで遊んでもらえるよう、飼い主さんが愛情をこめて管理してあげましょう。