1.ごはんを隠す

トイレ後のようにごはんを隠そうとする
猫ちゃんがおトイレの時と同じように、ごはんのお皿を隠そうとしている時はありませんか?その場にある敷物やクッションで埋めるように隠したり、あるいは埋める振りをして空中をかくことも。我が家も愛猫3匹のうち、1匹だけごはんを埋めて隠そうとする子がいます。
この時の猫ちゃんの気持ちは
- 今は満腹だから後で食べよう
- 気に入らないから埋めちゃおう
- こうすると別のごはんが出てくる!
などが考えられます。
飼い主さんへのアピールである可能性も!
野生時代の名残りとして「食べられなかった時のために保存しておこう」という考えが主なようですが、本来猫は新鮮なものしか食べません。野生の猫の場合でも実際に掘り起こして食べることはあまりないそうです。
そのほか、猫ちゃんの中には「こうすると飼い主さんが別のごはんを持ってくるぞ」と学習している場合があるようです。「このごはんが気に入らない」という理由とともに、ごはんを埋めることが飼い主さんへの「別のをちょうだい!」というアピールである場合があるのです。
2.ごはんを残す

猫の胃の容量は少なめ
猫はその俊敏さによって狩りをしたり外敵から逃げるため、満腹で身体が重くなり過ぎないように胃袋が小さめにできているそうです。猫に「食べムラ」が出やすい理由の1つに、1度にたくさんのごはんが食べられないことがあると考えられます。「食べられる時にたくさん食べておこう」という犬との違いにより、ドッグフードよりもキャットフードの方がカロリーや栄養素がギュッと濃厚に作られています。
必ずしもそのごはんがイヤなわけではない
そのため、愛猫がごはんを残すのは必ずしもそのごはんが気に入らないからではないと考えられます。猫の胃袋の小さく「ちょこちょこ食べたい」という性質によって、愛猫はすでに満足して残している場合があります。
元野良猫ちゃんや過去の飼育環境によってひもじい思いをしてきた子は、ガツガツと必死で食べようとする子が多くいます。子猫の頃は育ち盛りで食欲も旺盛なことが多いので、2歳くらいの成猫になると食欲が落ち着いて残すようになることも多くあります。
「ネオフォビア」と「ネオフィリア」の性質
猫は「ネオフォビア」および「ネオフィリア」という性質が強い動物です。
「ネオフォビア」とは「目新しい物への抵抗感や恐怖心」のことで、警戒心の強い猫は見たことのない物や新しい物に対して慣れるまでに時間がかかることが多くあります。フードをいきなり切り替えてしまうと食べようとしなくなってしまう場合は、この「ネオフォビア」の性質が強いことが考えられます。
一方「ネオフィリア」とは「新しい物への好奇心」という意味で、ネオフォビアとは真逆の性質です。ことわざで「好奇心は猫も」と言うように、猫は臆病で慎重であるにもかかわらず好奇心が強いという、相反する性質を持った動物なのです。
また、同じフードを食べ続けていると、食物アレルギーを発症するリスクが高まるという考えがあります。ごはんに関しては、この「ネオフィリア」の性質から「いつもと違うものを食べる」ことで、食の偏りを軽減したいという本能的な理由もあると考えられます。しかし、キャットフードは総合栄養食ですので、同じ種類のキャットフードを食べることで栄養が偏るとは考えにくいといえます。
数種類のフードをローテーションして与えることで異なるたんぱく源を取り込むことができますので食物アレルギーのリスクは軽減します。目先が変わりますので「ネオフィリア」の性質が強い子が好んで食べてくれるというメリットがあります。
3.集中していない

隣のごはんはおいしそう。
他の猫ちゃんがいる多頭飼いの場合は、他の猫ちゃんのごはんを「そっちの方がおいしそうだな…」と思ってしまって残してしまうこともあります。年齢やアレルギー、療法食が必要な子がいるなど猫ちゃんによって違うフードを食べている場合は、他の子のフードの方がおいしそうだと思ってしまうことがあるようです。
たとえ同じごはんであっても、他の子のごはんが良く見えてしまうことも。そのため、ごはんを前にしても口をつけずに他の子が食べている姿をチラチラ見ていたり、じっとごはんを見つめて座り込んでしまうこともあります。
何かにストレスを受けている恐れも
引っ越しをした日や他人が泊まりに来た日、近くで工事があって大きな音がする日など、猫ちゃんが何かに不安を感じているとごはんを食べようとしなくなることがあります。
一過性の「急性ストレス」によって食欲が落ちてしまっていることも考えられますが、その他に「その場に安心できていない」ということも考えられます。
ごはんを食べている最中は無防備になりますので、不安を感じている猫ちゃんはごはんに集中することができずにソワソワしてしまったり、ストレスが大きい場合はごはんを用意して名前を呼んでも出てこないこともあります。
まとめ

今回は「猫が食欲不振の時の行動」について3つ解説いたしました。愛猫がごはんに口をつけなかったり残してしまうと「体調が悪いのかな」と心配になってしまいますよね。まずは体調不良を疑って様子をしっかり観察してあげることが第一ですが、
- 猫は1度にたくさん食べられない
- ごはんが気に入っていない
- いつもと違うごはんが食べたい
- 新しいごはんに抵抗がある
- 他の子のごはんが気になる
- 何か不安なことがある
などの理由によって食欲がないという場合もあります。
愛猫が丸1日以上何も食べようとせず、他の異変がある場合には受診した方が安心です。愛猫に体調不良がないにもかかわらずごはんを食べようとしない場合は、フードの種類やその日の気分、その場の環境に理由があるかもしれません。