アメリカンショートヘアーの被毛のタイプ
アメリカンショートヘアーは「ショートヘアー」と名前についているので「短毛種」であることはみなさんご存知ですよね。短毛か長毛かは被毛のタイプの大分類。では中分類は?
中分類は毛の生え方
実は毛の生え方にも種類があり、大抵の猫はダブルコートまたはシングルコートと呼ばれる、どちらかの生え方に分類されます。
ダブルコートとはオーバーコートと呼ばれる長く、太く、まっすぐな毛と、アンダーコートと呼ばれる細く、綿のように柔らかい短い毛の2種類が生えているタイプをいいます。
オーバーコートは体を保護する役目を持ち、アンダーコートは保温の役目をします。
そして、シングルコートは保護と保温のどちらの要素も兼ねる1種類の毛質しか生えていません。
アメリカンショートヘアーは短毛のダブルコート
アメリカンショートヘアーは2種類の毛質をもつダブルコートです。そして、毛量ですが、長くまっすぐなオーバーコートは1本ずつ、短くて柔らかいアンダーコートは1つの毛穴から平均10~12本生えているので毛の量も相当です。アンダーコートはお腹に向かって密集して生えています。
アメリカンショートヘアーの抜け毛の理由
アメリカンショートヘアーがダブルコートへと進化したのは、厳しい環境下で寒さをしのぐためでした。実際、家猫ではなく、ワーキングキャットとして、ネズミを駆除するハンターとして働いていた時代があります。寒い季節には細くて柔らかい被毛を増やし、暑い季節には被毛が抜けることで密度を少なくします。そうやって被毛の量を調整することで寒さ暑さをしのいできました。それがアメリカンショートヘアーは抜け毛が多いと言われる理由です。
換毛期
この被毛の調整時期を換毛期(かんもうき)といいます。猫には年に2回の換毛期があり、季節は春と秋です。
春は暖かくなるにつれ抜け落ち、秋は冬に向かって新しい被毛をまとうために古い被毛が抜けます。寒くなる時期に抜けるとちょっと心配になりますが、下から新しい被毛が生え変わっているのです。
アメリカンショートヘアーの換毛期による抜け毛のお手入れ
気候が暖かくなりはじめた頃から毛は抜け落ちはじめます。この時期は体を軽くなぜただけでも落ちますし、落ちるときには歩いただけでも落ちます。
ブラッシング
抜け毛の時期のいちばん簡単で効果のあるお手入れはブラッシングです。ブラッシングをすることで抜け毛を先にキャッチできるので、部屋の中を舞ったり衣類に付着したりすることもかなり防げます。また、完全室内飼いで温度差の少ない場合や、一年を通して日照時間にあまり変化のないお部屋にいる子などは、換毛期のタイミングがはっきりせず、一年中抜け毛がある子もいます。そんな時にも抜け毛対策にはブラッシングがよいでしょう。
指で撫でてもOK
猫は毛にそっと触れただけでもピクピクと反応するほど毛から皮膚に伝う筋肉も敏感です。毛の向きに沿って優しくブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングを嫌がる子は、少しずつやさしく慣らしていくとよいでしょう。それでも好きではないという子には、指で毛を軽くかきだすように繰り返し撫でてあげれば、しっかり抜け毛をキャッチできます。猫と猫が毛繕いしあうイメージで、毛と毛の間のアンダーコートに触れるように触るのがコツです。この触り方はスキンシップにもなり猫も喜びます。
アメリカンショートヘアーの抜け毛で気をつけること
毛繕いで飲み込んだ抜け毛
猫は毛繕いするときに毛を飲み込んでしまいます。通常、飲み込んだ毛は消化器官内にとどまり、自分で吐き出しますが、飲み込んだ毛が多過ぎたり、何らかのストレスや加齢、または内臓の不調などで上手に吐き出せなかったりすると、胃の中で毛玉(ヘアボール)となって停滞してしまう毛球症を引き起こします。毛球症はこまめにブラッシングをしてあげることで予防できます。それでもなってしまったら、動物病院で診てもらいましょう。
食物繊維とたんぱく質の摂取量
猫には人間の5倍のたんぱく質が必要と言われますが、その理由が年2回訪れる換毛期の生え変わりに大部分を使うからです。
低カロリーで高タンパクな食事を与えてあげましょう。また、毛球ケアのフードには食物繊維が多く含まれています。この時期には抜け毛をたくさん飲みこんでいるので、排泄する手助けにもなりますよ。
まとめ
抜け毛の季節だけでなく、日ごろからブラッシングをしてスキンシップをすることは、部屋に舞う毛を抑えられ、家族がアレルギーを引き起こす原因を減らすこともできます。
猫は被毛からの感覚も敏感なので、あまり細かな目のコームでは嫌がる子や、幅広のブラシだとゾワゾワっとして苦手そうな子もいます。アメリカンショートヘアーなどの抜け毛の多い子は、ブラッシング嫌いにさせないように注意したいので、猫ちゃん好みのブラシを見つけあげましょう。
30代 女性 tonakai
ブラッシングは重要だと思っていても、苦手な猫もいますよね。我が家の猫もブラッシングが苦手でいろいろなブラシやコーム、ウエットタオルなどを試しました。気に入ってくれるコームが見つかり、気持ちよくブラッシングされています。毛玉ケアのフードも換毛期に合わせて取り入れようか検討しています。人も猫も抜け毛で悩まされることがないようにしたいです。
女性 こだま
私の愛猫は短毛の雑種ですが、換毛期にはやはりすごい量の毛が抜けます。ちょっとブラッシングを怠ると毛玉を吐いてしまうので、毎日忘れないようにしています。ペット用のブラシやコームはいろいろ試してみましたが、今いちばんよく使っているのはステンレス製のコームです。静電気がほとんど起こらないし、取れた毛も飛び散らないので使いやすくてオススメです。
毛玉ケアのフードもいいですが、やはりこまめなブラッシングがいちばん効果的だと思います。
40代 女性 ねこにこ
2匹で毛づくろいをし合いっこしている時もあって、その姿を見た時は娘と息子がテンション上がりつつも、大声を上げて驚かせないように、必死に堪えていました。
猫を飼うのが初めてなので、日々発見があるのですが、ダブルコートにシングルコート!
新たに覚える事ができました。
猫は毛玉を吐く事が日常的。
と聞いた事があって、猫自身でグルーミングするから、人のするブラッシングはそんなに必要ないのかと思っていました。
実は、ブラッシング用のアイテムをまだ準備していないので、この週末にでも、ペットショップへ行ってみようと思います。
今は手で撫でてあげていますが、子猫だからか抜け毛はあまり出ないので、大人になってからでも良いのかな?と後回しでした。でも、ブラッシングに慣れておく事もきっと、大事ですよね。
30代 女性 ポン酢
私の飼っている猫は、雑種の茶トラ猫です。”ポン酢くん”の愛称で、家族の会話の中心にいる愛猫ですが、毛の長さは長毛程ではないものの、若干長めタイプ。中毛種・・と言う言葉があるのなら、まさにそれです。
ブラッシングをすると、これでもか!と言うくらいに抜けるので、ついついやりすぎて、怒られることもしばしば。
以前、ブラッシングのし過ぎで背中がうっすら剥げてしまう事件が起こったので、以降気を付けています。
人もそうですが、手で髪を引っ張って抜くと、弱い毛は痛みも無く抜ける事があります。
刺激すればする程、皮膚(人だと頭皮)が活性化して抜けなくて済む毛も、抜けてしまうそうです。
猫も同じかもしれません。
ブラッシングは大切ですが、何でもやりすぎはダメなんですね。
当時はそのやりすぎに、反省しました。
ふわふわで羽毛の様な毛が、この記事で言う「アンダーコート」。
これを抜きすぎると、剥げてしまうので、ご注意です!
20代 女性 のん
20代 女性 ゆず
ラバーブラシの他にも、獣毛の柔らかいタイプやミトンタイプは短毛種にオススメのブラシです。また、フーリーやファーミネーターはもっと効果的に抜け毛が取れるらしいですね。トップコートはそのまま残して、抜け毛になるアンダーコートだけを確実にキャッチしてくれる優れものです。使い方は非常に簡単で、ただ優しくなでるだけです。少し高価なので私は使った事がないのですが、効果は絶大なようなので試してみる価値はありそうです。何より愛猫に負担をかけずにたくさんの抜け毛を処理できるというのが注目ポイントですね!
50代以上 女性 まろ