スコティッシュフォールドを成猫から飼うことのメリット
スコティッシュフォールドの成猫の性格から考えられるメリット
猫を飼う時、子猫から飼い始める理由の一つに、かわいいから、という単純なものがあるかも知れません。
しかし、子猫でいる間はとても短いものです。特に性格は、子猫の頃にはどのようなものでどんな長所があるのかがまだわからない場合も多いのです。
生後1年以上の成猫になっていれば、どのような性格なのかが固まってきているため、希望に応じたスコティッシュッフォールドを選ぶことができます。
一般的にスコティッシュフォールドは賢く、人懐こいのでしつけがしやすい猫だとされています。穏やかで甘えん坊、好奇心が強い、遊び好きな面があるなど、猫と一緒に遊びたい方や子どもがいる家庭にもおすすめの猫種です。
また、スコティッシュフォールドの成猫は、他の猫種の成猫と比べても順応性が高く、成猫から迎えても懐きやすいと言われています。
そして、スコティッシュフォールドそれぞれが生まれながらに持つ個性もあります。
甘えん坊の猫もいれば、抱っこが好きな猫、あまり触られたくない猫、よく鳴く猫、おとなしい猫など、様々なスコティッスフォールドがいますが、どのような性格の猫なのかは、成猫であればほぼわかります。
成猫のスコティッシュフォールドを探せば、希望の性格をした猫が見つかりやすいと言えるでしょう。
スコティッシュフォールドの成猫の身体の特徴から考えられるメリット
個体差はありますが、平均的なスコティッシュフォールドの大きさは体長約60cmとされています。体重はメスが3~5kg、オスが3~6kgで、メスよりもオスの方が若干大きくなる傾向にあります。スコティッシュフォールドは約1年で成猫になるので、その後に体が成長し大きくなるというようなことはありません。
スコティッシュフォールドは体長と体高がほぼ等しく、やや筋肉質でがっしりした体型をしています。
耳については、生まれたばかりの子猫の頃は耳が曲がっておらず、どのような耳になるのかはわかりません。
生後3週以降くらいから耳は曲がり始め、生後1年を超え成猫になった頃には、ほぼ耳の成長は完了しています。もちろん曲がらないままの立ち耳のものもいます。
つまり、成猫になったスコティッシュフォールドを探せば、好みの耳の形になったものを見つけることができるということです。
また、スコティッシュフォールドは、成猫になっても顔の丸さがあるため、かわいさが感じられます。
1歳を過ぎた成猫のスコティッシュフォールドを迎え入れることで、飼い主さんの理想とする大きさや体型、毛色の子を見つけることができるでしょう。
そして、スコティッシュフォールドのかわいい長所とも取られている体の柔らかさやスコ座りですが、実際にはスコティッシュフォールドが持つ関節や腰などの形成不全が関係していると言われています。
スコティッシュフォールドは、骨軟骨異形成症という遺伝性の疾患にかかりやすく、折れ耳を持っているということは、この疾患がいつ現れてもおかしくないとされています。
骨軟骨異形成症を発症すると、軟骨部分に瘤ができたり、手足の骨が変形したり、痛みのためにうまく歩けなくなったりします。
骨軟骨異形成症は、スコティッシュフォールドが成長するにつれて悪化していく進行性のものです。
そのため、すでに成猫となり、手足に異常が現れていないスコティッシュフォールドは、その後に骨軟骨異形成症を発症する可能性が低いことが期待できます。
スコティッシュフォールドを成猫から飼うことのデメリット
スコティッシュフォールドの成猫の性格から考えられるデメリット
しいてデメリットをあげるならば、成猫からスコティッシュフォールドを迎えた場合には、すでに性格や個性が出来上がっていることが多いため、飼い主側が猫に合わせなければならないこともあります。成猫の性格は、しつけをしても変えることは難しいということも覚えておきましょう。
性格はそれぞれの猫によるもので、性格には短所などはなく、どんな猫でも持って生まれた個性があり、尊重するべきものです。
例えば、おとなしいスコティッシュフォールドが欲しい、という時に、おとなしくないスコティッシュフォールドの成猫を迎えて、しつけで変えようとしてもそれは難しいということです。
また、飼い主さんに慣れやすいという点では、成猫よりも子猫の頃から飼ったほうがうまくいきやすいと言えるでしょう。
もちろん、成猫でもとても飼い主さんに愛情を持ってくれるスコティッシュフォールドもいますから、一概に言えるものではありません。
スコティッシュフォールドの成猫の身体の特徴から考えられるデメリット
スコティッシュフォールドは、遺伝性の疾患にかかりやすいところが短所だと言われています。スコティッシュフォールドの最大の特徴はかわいい折れ耳ですが、それこそが遺伝性の骨の形成異常が原因で起こるものです。中には折れ耳でないとかわいくないという人もいますが、折れ耳の猫ほど関節炎などの筋骨格系疾患を発症する可能性が高くなるということを知っておきましょう。
高齢のスコティッシュフォールドを家族として迎え入れれば、一緒にいられる期間が短くなってしまうので、何歳の成猫を迎え入れるのかをしっかり考えられるとよいかもしれません。スコティッシュフォールドの成猫を迎え入れる時には、健康面に気をつけて長生きできるようサポートしてあげましょう。
一般的にスコティッシュフォールドの寿命は13~15年とされていますが、20年生きる猫も珍しくなくなっています。他の猫種と比べても短すぎることはありません。逆に、高齢のスコティッシュフォールドを迎えて、幸せに過ごさせてあげるということも素敵なことではないでしょうか。
スコティッシュフォールドの成猫の飼い方と注意すること
スコティッシュフォールドの成猫は子猫に比べて新しい飼い主さんや環境に慣れるのに時間がかかるため、安心できる空間を作るなどの工夫をし、ゆっくりと慣らしてあげましょう。またスコティッシュフォールドは太りやすい傾向があるため、成猫を飼う時は体重管理に十分配慮し、食事量の調整や運動できる環境の整備などを意識することが大切です。
近年では猫を完全室内飼いすることが主流となってきていますが、もともと家と外を自由に行き来していたスコティッシュフォールドを急に家に閉じ込めてしまうと、強いストレスを感じてしまいます。スコティッシュフォールドの成猫を迎え入れる時には、これまでどのように過ごしてきたのかを把握して、のびのびと過ごせるような環境を整えてあげましょう。
スコティッシュフォールドが発症しやすい骨軟骨異形成症という遺伝性疾患は、成長するにつれて悪化していく進行性の病気です。すでにスコティッシュフォールドが成猫になっている場合でも、足を引きずって歩いていたり、キャットタワーなどの高いところに登らなくなったりといった異変に気づいたら、動物病院を受診しましょう。健康診断を定期的に受けるようにして、予防できる病気のワクチンも受けるようにしてくださいね。
成猫だからといって、懐かないようなことはありません。ただ、子猫よりも時間がかかるかも知れない、という覚悟があれば大丈夫です。
スコティッシュフォールドの成猫をブリーダーから買う方法
ブリーダーの探し方
スコティッシュフォールドの成猫を販売しているブリーダーは、インターネットや動物病院の獣医、またはペットショップに問い合わせて探すことができます。しかしブリーダーは子猫のみを販売しているケースが多く、成猫を扱うブリーダーの数は少ないのが現状です。常に成猫がいるとは限らないため、直接問い合わせて確認する必要があります。
スコティッシュフォールドのブリーダーを探したい場合、「スコティッシュフォールド、ブリーダー」で検索するとよいでしょう。おすすめのブリーダーを以下で紹介します。
ペットハウス タイニータイニー(久保田彩ブリーダー)
ペットハウス タイニータイニー(久保田彩ブリーダー)は、スコティッシュフォールドをメインにブリーディングしている千葉県柏市のキャッテリーです。「お顔が可愛く、誰からも愛される子猫をブリーディングすること」をモットーにしています。しっかりとした知識と責任のもと、猫の健康管理にも力をいれています。引き渡し後に、分からないことの相談に乗ってくれるところもおすすめのポイントです。
Lovely Cat(五木田利奈ブリーダー)
Lovely Cat(五木田利奈ブリーダー)は東京都にある猫専門のブリーダーで、スコティッシュフォールドやブリティッシュショートヘア、アメリカンショートヘアーなどいくつかの猫種を取り扱っています。毎日一匹ずつ健康状態をチェックしながら、愛情を持って猫に接しているそうです。ここのキャッテリー生まれの子猫は、総体的におっとりした性格の猫が多いと言われています。
値段の相場
スコティッシュフォールドの子猫の平均価格は、10万~20万円ほどが相場です。猫の年齢、立ち耳か折れ耳か、長毛か短毛か、被毛の模様によって値段が決まります。特に折れ耳タイプの人気が高く、キャットショーで賞をとった親猫を持つ子猫や、理想とされる体型に近い猫ほど値段が上がるようです。
ペットショップよりも、中間業者を通さないブリーダーから直接購入した方が安くなると言われていますが、個体差が大きく、中には30万~70万円までの値段がつくこともあります。
猫は一般的に生後1年を過ぎると値段が下がっていく傾向にありますが、血統や耳の形などでもともと高値がついていたスコティッシュフォールドの場合、成猫でも20万円を超えることがあります。
スコティッシュフォールドの成猫の里親になる方法
スコティッシュフォールドの成猫の里親になるには、インターネット上にある里親募集サイトや動物の保護団体などを利用して探す方法があります。猫の里親になるには様々な条件をクリアする必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
ペットのおうち
「ペットのおうち」は、事情があって猫を飼い続けることができなくなった飼い主さんと里親になりたいと考える方が交流できる場所です。無料の会員登録により、里親募集情報の投稿や申込みを利用することができます。
ネコジルシ
「ネコジルシ」では、猫の里親になりたい方のために里親募集を行っています。全国にいる保護猫や事情があって飼えなくなったなどの成猫が多数紹介されているので、里親になりたいと考えている方は是非チェックしてみてください。
スコティッシュフォールドの成猫、かわいい画像10選!
ここではねこちゃんホンポの「今日のねこちゃん」に投稿された、スコティッシュフォールドの成猫の写真をピックアップしてご紹介します。同じスコティッシュフォールドと言っても、見た目や性格はみんな個性的!
今日のねこちゃんより:ミミちゃん / ♀
お顔がまんまるなのが最高に可愛い
今日のねこちゃんより:ティアラちゃん / ♂ / 7歳
猫なのにオッサンみたいに座ってます。
今日のねこちゃんより:7(セブン)ちゃん / ♂
まるい!まるい!まるい!
今日のねこちゃんより:あんこちゃん / ♀ / 1歳
最近、買い物カゴがお気に入り。
今日のねこちゃんより:キャンディちゃん / ♂
コタツ大好きだにゃー
今日のねこちゃんより:ミルコちゃん / ♂
ふわふわのカラダにお耳とお目目がかわいいでしょ?
今日のねこちゃんより:夢夢ちゃん / ♀
お昼寝大好き。おすましさん
今日のねこちゃんより:もるちゃん / ♂/ 5歳
よばれてとびでてじゃじゃじゃじゃ~ん♪
今日のねこちゃんより:Asatoちゃん / ♂ / 1歳
大人しくって チョーマイペース。初めて 服着ました
今日のねこちゃんより:まろんちゃん / ♂
上目遣い鼻ぺちゃぶちゃ可愛い
まとめ
今日のねこちゃんより:クッキー / ♂ / 3歳
スコティッシュフォールドの成猫を飼う場合、見た目や性格を知った上で家族に迎え入れることができるというメリットがあります。スコティッシュフォールドの成猫は子猫に比べて手がかからず、猫を初めて飼う方や、あまり世話をする時間が取れないという方も比較的飼いやすいと言えるでしょう。
一方で、スコティッシュフォールドの成猫を迎え入れた場合、環境に慣れさせるまで少し時間がかかるなどデメリットも少なからず挙げられます。長所や短所についてそれぞれ理解し、スコティッシュフォールドの成猫を新たな家族として迎え入れてみてはいかかでしょうか。