長毛種の猫人気ランキング!お手入れのコツとかかりやすい病気も

長毛種の猫人気ランキング!お手入れのコツとかかりやすい病気も

ふわふわの長い被毛が魅力的な長毛種の猫。長毛種の猫にはたくさんの種類がありますが、特に人気のある猫種は何でしょうか? 長毛種の猫は毛が長いゆえにお手入れも大切です。ここでは長毛種の猫のかかりやすい病気やお手入れのコツとともに、長毛種の猫の人気ランキングもご紹介します。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

長毛種の猫の種類

窓辺でうとうとしている猫

猫には大きく分けて長毛種と短毛種がいます。それぞれ、文字通り被毛の長い猫、短い猫です。

長毛種の猫の毛並みはふわふわで、その姿はとても優美ですよね。長毛種の猫にもたくさんの種類があり、その数は100種類以上だとか。同じ長毛でも、やや短めのセミロングや、カールした被毛などがあります。長毛種の猫は、性格的には穏やかで賢いといわれています。

主な長毛種の猫

  • スコティッシュフォールド
  • マンチカン
  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • メインクーン
  • ペルシャ
  • ラグドール
  • ソマリ
  • チンチラペルシャ
  • ミヌエット
  • サイベリアン
  • ラガマフィン
  • セルカークレックス
  • ラパーマ
  • エキゾチックロングヘア
  • スコティッシュストレート
  • ヒマラヤン
  • アメリカンカール
  • バーマン

長毛種の猫にはたくさんの種類があり、それぞれ異なった特徴があります。その中でも特に人気のある猫は何でしょうか。長毛種の猫のランキング上位をご紹介します。

1位.スコティッシュフォールド

草花の中のスコティッシュフォールド

「フォ―ルド」は、英語で折りたたむという意味。その名の通り、折れ曲がった耳が特徴の猫です。丸顔で目が大きく、全体的にも丸みをおびたフォルムです。毛色は薄いグレーのタビー柄が定番です。おとなしい性格で人懐こく、あまり鳴くこともありません。

2位.マンチカン

マンチカンの子猫の横向き

マンチカンは短い足が特徴の長毛種の猫です。体全体は筋肉質でがっしりしています。人懐こく、人間と遊ぶのが大好き。子どもや他の動物がいても飼いやすい猫です。

3位.ノルウェージャンフォレストキャット

木の枝の上のノルウェージャンフォレストキャット

やわらかな長い被毛は、厳しい寒さの中を生きるのに役立ってきました。ノルウェージャンフォレストキャットは、雪や氷の上を歩きやすいよう、指の間にも毛が生えています。筋肉質でがっしりした体です。

4位.メインクーン

床に寝そべって見上げるメインクーン

メインクーンは、長毛種の代表ともいえる大型の猫で筋肉質な体をしています。ふさふさの被毛の長いしっぽが特徴です。体は大きいですが性格はとても穏やかで「ジェントルジャイアント」と呼ばれています。穏やかで賢く、しつけがしやすい猫です。

5位.ラグドール

花の絵を背景に小首をかしげるラグドール

「ぬいぐるみ」という意味の名前を持つラグドール。その名の通り、長くやわらかな被毛を持つ愛くるしい姿の猫です。見た目だけでなく、穏やかで物怖じせず、抱き上げても嫌がらないところからもぬいぐるみと名付けられました。甘えん坊な性格です。

6位.ペルシャ

窓辺の花とペルシャ猫

つややかで厚く長い被毛が優美な姿のペルシャ。つぶれたような短い鼻と、鼻と目の位置が近いのが特徴です。首から胸にかけて豊かな飾り毛が生えています。耳は小さめで、尾は短めです。ペルシャというと白のイメージが強いですが、その他のカラーやパターンも多数あります。ペルシャは運動が苦手で、1日の大半を寝て過ごします。

参考:猫の国勢調査2019

長毛種の猫のお手入れ

ブラシング

ブラシをかけてもらう猫の背中

長毛種の猫に毎日欠かせないのがブラシング。

ブラシングする時は、まず最初に撫でるなどスキンシップを取ってください。猫が安心したら、頭の方からお尻の方に向かって毛流れに沿ってブラシングしていきましょう。その後、逆向きにブラシングすると、抜け毛が取れやすくなりますよ。

お腹は仰向けにしてブラシングします。嫌がるときは無理に押さえつけたりせず、膝の上に座らせる形で抱っこするなど体勢を工夫し、撫でている延長でブラシングするようにします。顏周りは大きなブラシで無理にとかそうとすると目に入るなど危険が伴うので、小さめのコームなどで丁寧にブラシングしましょう。

長時間のブラシングは猫が嫌がって暴れたりしますので、短時間でさっと済ませます。ブラシングは毎日〜2日に1回行いましょう。

長毛種の猫にはハードタイプの獣毛ブラシがおすすめです。もつれた部分をほぐすのにコームもあるといいですね。普段のブラシングに加えて、特に換毛期にはスリッカーブラシを使うのもおすすめです。抜け毛がごっそり取れますよ。

[REDECKER/レデッカー]高級キャットブラシ(猫ブラシ)

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豚の毛を使ったブラシで、程よい油分が長毛種の猫の被毛をつやつやにしてくれます。柄の部分はブナの天然木です。長毛種の猫におすすめの硬めのタイプ。小さめのボディで猫ちゃんのケアにちょうど良いサイズです。

ONS 高級両目金櫛 小小

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シンプルなデザインのペット用コームで、長毛種の猫にもおすすめです。安心の日本製で、欠けにくい丈夫な作りになっています。くしの半分は細かい目、反対側は粗い目になっていて使い分けができるのも便利です。

ペット スリッカーブラシ Hokyzam JL03

ペット スリッカーブラシ Hokyzam JL03
1,680円(税込)

ソフトタイプの高級スリッカーブラシです。スマートボタンで角度を変えることができ、抜け毛を飛び散らかさずしっかりからめ取ります。取り除いた抜け毛はワンプッシュで捨てられます。グリップはプラスチック製で握りやすく、抗菌加工なので衛生的。ピンには錆びにくいステンレスを使用しています。

シャンプー

シャンプー中の長毛猫

猫のシャンプーはブラシングをしっかりしていれば必要ないことが多いですが、被毛の状態を維持するために月に一回程度した方がいいという意見もあります。汚れやフケの程度、皮膚病の有無などによって変わってくるとは思いますがシャンプー自体がストレスになる猫は控えた方がいいかもしれません。

長毛種の猫をシャンプーする場合、基本的には短毛種の猫のシャンプーと変わりません。

37〜38度程度のシャワーで体全体を濡らし、猫用シャンプーで手早く洗います。この時、頭は濡らさないように気をつけましょう。

シャンプーをよくすすぎ、タオルドライをしっかりします。こすらずに、タオルを当てて水分を吸い取るようにします。

その後、ドライヤーでよく乾かしますが、ドライヤーは、30センチ以上離して風を当てるようにして、やけどに注意して下さいね。

クイック&リッチ トリートメントインシャンプー

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535円(税込)

長毛種の猫におすすめのシャンプーが、クイック&リッチ トリートメントインシャンプーです。無香料なので、香りが苦手な猫ちゃんにも安心。輝きのある美しい被毛に仕上がります。泡切れが良く、乾きも早いのでシャンプーが楽です。

カット

トリミングでカット中の長毛猫

猫のカットは、猫が暴れて事故につながることが多いため、トリミングサロンやペットショップでは行っている所が少ないです。

猫が暴れないよう鎮静や麻酔を使用してカットをする所もあり、リスクが伴います。知らない場所で体を触られるのは猫にとって大きなストレスでもありますので、トリミングサロンやペットショップでカットをしてもらうなら飼い主の立ち合いができる所がいいでしょう。動物病院と併設している所なら、獣医さんがいますので安心ですね。

猫のカットにも種類があり、見た目は変えずに全身の毛量のボリュームを少なくすることもできますよ。

長毛種の猫の長い毛は夏場、暑そうということで、サマーカットをすることもありますね。猫にサマーカットをすることに対しては、賛否が分かれますので、サマーカットをしたい場合は動物病院併設のサロンで獣医さんに相談するのがいいでしょう。

汚れやすいおしりのまわりは、バリカンを使って短く刈るなど、気になる部分を飼い主さんがカットしてあげることもできます。自宅でカットする際は、肌を傷つける恐れがありますので、必ずペット用のバリカンを使用するようにして下さい。

EVELTEK ペット用 バリカン

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2,199円(税込)

ステンレスとセラミック製の歯で切れ味が良いバリカンです。アタッチメント4個付きで、長さ調整が可能です。低騒音・低振動で猫ちゃんを怖がらせません。わかりやすい日本語のオリジナル説明書も付いています。

長毛種の猫がかかりやすい病気

毛づくろいで手をなめている猫

毛玉

長毛種の猫はブラシングやトリミングなど被毛のケアを怠っていると、毛がからまってすぐに毛玉ができていまいます。また、首輪をしている長毛種の猫では、首輪で毛がもつれて毛玉になりやすいです。

首輪の周りはこまめに、それ以外の場所もしっかりブラシングをして毛玉ができるのを防ぎましょう。

皮膚炎

被毛がからまって毛玉ができやすい長毛種の猫では、毛玉対策が欠かせません。できた毛玉をそのままにしておくと、毛玉の下で細菌が繁殖し皮膚炎になることがあります。

毛玉になる前にケアすることが大切ですが、できてしまった毛玉はなかなか取るのが難しいです。そのような時は、バリカンを使って刈ってしまうのがおすすめです。

毛球症

猫はグルーミングすることで、体内に被毛を飲み込んでしまうことがあります。長毛種の猫では、特に多くの毛を飲み込んでしまい、毛球症になってしまうことも。

飲み込んだ毛は消化されないので通常はそのまま便で排出されたり、吐き出したりするのですが、毛球症になると毛がお腹の中で塊になってしまい、うまく排出できません。

毛球症は軽度なら毛球除去剤などで体外へ排出できますが、ひどくなると腸閉塞を起こすこともあり、そうなると開腹手術をしなければなりません。

猫が多くの毛を飲み込んでしまわないよう、日頃からブラシングで余分な毛を取り除いてあげることはとても大切です。

長毛種の猫の歴史

草の中を走る猫

長毛種の猫は、数世紀前に突然変異によって生まれたという説があります。これに人間が手を加えることによって、品種として確立されていったになったものです。

15世紀に長毛種の猫はイタリア、そしてその後フランスに渡り、18世紀にはロンドンで初めて開催されたクリスタルパレスキャットショーにおいてペルシャ猫とアンゴラが披露されています。

長毛種の猫は、極寒の地域で行きのびるために毛長くなったともいわれ、環境に応じての進化もあるようです。

まとめ

寝そべっている猫の顏のアップ

突然変異で生まれた長毛種の猫は、交配を重ねて、現在のような多くの品種が存在するようになりました。

長毛種の猫の魅力は何といってもそのゴージャスな被毛。つややかな長毛をキープするためには、飼い主さんのケアが欠かせません。毛玉ができて皮膚炎などにもなりやすいので、毎日ブラシングしてあげる必要があります。

ブラシやシャンプーなども様々な物が販売されていますので、猫ちゃんの好みや飼い主さんの使い勝手で良い物を選んで下さいね。そして、長毛種の猫の美しい毛並みと健康を守ってあげましょう。

投稿者

女性 いちごたると

短毛種の方がお手入れは楽だと分かっていても、長毛種のあのふわふわで滑らかな毛がたまらなく好きです。

ここで紹介されている猫種たちは、飼われている頭数も多く日本での人気も高いですよね。
スコティッシュフォールドの長毛はよく見かけますし人気が高い気がします。
ペルシャ猫なんかも飼いやすくあの気品あふれるふわふわした可愛さは根強い人気がありますよね。

長毛種の歴史については、あまり存じてませんでしたが、正確な起源については分かってないんですね。

最近猫ブームと言われるようになりペットショップなどに並べられる猫ちゃんの数の比率が増えた気がします。
猫は自分でグルーミングをするから、とくにシャンプーやブラッシングは必要ないと思っている方もいるので飼う前に迎えたい猫種の特徴など知っておく事は必要だとおもいます。

里親サイトにもスコティッシュフォールドなどの人気猫種も募集されていますよね。しかも次から次へと。
縁があれば里親募集から迎えてあげるのも良いとおもいました。
投稿者

30代 女性 ひなた

私は、今まで長毛の猫ちゃんは、マンチカンとメインクーンを飼いました。
とても、賢くてメインクーンは活発で人が大好きでした!
マンチカンは人が苦手でしたが、私や家族には甘えたであとを付いて回っていました。
どちらも同様に大変だったのは、1日1回のブラッシングです。毛を分けながらブラッシングをして、毛玉を防ぎます。定期的に猫草も食べさせて毛玉を吐かせていました。長毛の猫ちゃんを飼っている場合は、毛球症にならないように気をつけてあげたいですね。
あとは、太りやすい体質の子が多いのでたくさん遊んであげましょう。

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